佐渡の翼

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八房の梅     投稿者:とある旅人

2009年05月09日 06時14分32秒 | 佐渡及び首都圏近辺の面白観光スポット
二見元村の集落の中ほどに、「八房の梅」と書かれた案内看板を見つけた。その昔、順徳上皇がこの地を訪れた際に、この八房の梅の近くで昼食を取った。親切な村人が差し出したおにぎりを食べた上皇は、そのおにぎりの中の具の梅干の種をその地に埋めた。すると、そこから八房の実を結ぶ見事な梅ノ木が後世育ったと言い伝えられている。その際、村人があまりにも手厚く上皇を持て成したので感激した上皇は、「再び来ることがあれば、二度目の訪問時にもこの親切な村人達を見てみたい」と言ったのが二見という集落の起源とされている。「八房の梅」の看板が指し示す所には、梅ノ木などは見えず、ただ大きな墓石のような物があるだけで、さほど手入れが行き届いていないなという印象を受けた。この二見の集落には、金山華やかなりし頃に、多数の遊郭が存在して賑わっていたという。今でもその面影を残す出桁作りの家々が二見新地という集落のあちこちにある。今ではすっかりさびれてしまった一漁村に過ぎないが、往時を偲ばせる何かを感じさせる集落である。


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