江戸時代の農村では、人々は日の出(明け六つ)に起き、日の入り(暮れ六つ)に寝る生活だったようだ。「油一升、米三升」といわれた菜種油は、米の約3倍もする非常に高価なもので、安い、鯨や鰯の油は、油煙が多くて臭かったため、人々は、暗くなれば寝て、明るくなれば起きるの繰り返しだった。夏至で夜8時から朝4時までの8時間、冬至だと夜6時から朝6時までの12時間を寝て暮らした訳だ。時刻は時を知らせるお寺の鐘や、「時鐘」と呼ばれる櫓の鐘で知った。鐘を鳴らす寺は、晴れている時は日時計、夜や雨の日は漏刻と呼ばれる水時計または香盤時計を使用し、時鐘の場合は、鐘撞役という専任の役人が香盤時計や和時計を使って、ある程度の正確な時刻を知った上で鳴らしたといわれている。江戸市中には日本橋石町、浅草、上野、本所、横川町、市ヶ谷八幡、目黒不動、赤坂田町、四谷天竜寺など9カ所に時鐘があった。
それゆえ、佐渡のような田舎にこんな立派な時鐘楼があるのは、一にも二にも、金山のお陰である。当時は佐渡奉行所の役人が鐘を鳴らしたのだろう。この時鐘楼の時鐘は、佐渡産の銅で出来ており、鐘楼は18世紀初頭に完成した。明治初年まで、相川の街に時刻を知らせ続けてきたが、今では朝夕に誰かが鳴らすのだと、「相川史跡マップ」には書いてあったが、本当かどうかは、この鐘楼を管理する人々に尋ねて欲しい。筆者は残念ながら、いまだかつてこの鐘の音を聞いた事がない。
2月4日の日記:筆者は決して拝金主義ではない。だが、お金があればいい教育を受ける事が出来るので有名大学に合格する確率は高くなり、卒業すれば一流企業に就職できる可能性は高まる。そして結婚出産となればいい病院で子供を産ませられるし、その子を有名進学校に通わせる事ができ、豊かな老後を送れる。つまり、money is all(お金が全て)ではないにしても、money is almost(お金がほとんど)と思う人は多い!世の中、金で買えない物がある以上、金で全てが解決出来る訳では無い!だが、金が無ければ思い切った事が出来ないのが資本主義社会であり、金を稼がなければいい暮らしは出来ないのが現代の日本であり、それは日本だけではなく、全世界共通の現象であろう。「お金何てなくても幸せさ」と心底から言える人はそれでいいが、その文言をやせ我慢で言っている人は、いつかは化けの皮が剥がれ金に困る日々がやって来る。だから金は稼いでおいた方がいい。だが、金さえあれば何とでもなるように思えるが、やくざまがいの強面おやじが、20代の可愛い娘に、「一億円を積むから俺と結婚してくれ」と迫ってもその申し出を袖にする娘はいるだろう。金は全てではないからだ。
時鐘楼と紫陽花
京町茶屋
時鐘楼から見た京町通り
<なだ万 厨房>の「すき焼和風グラタン」。昨年は販売しなかったが、<なだ万 厨房>スタッフの支持が高く、この冬再登場となった一品。赤酒、ザラメ、濃口醤油を合わせたオリジナルの割下で味付けをし、牛肉、玉ねぎ、にんじん、白滝の具材に合わせたのは、ざく切りにしたうどん。すき焼きダレとベシャメルソースが見事に調和した、お腹に満足の和風グラタン。
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