転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



テレビ長時間視聴、3歳児の「社交能力」発達に悪影響(読売新聞)
『幼児にテレビやビデオを長時間見せると、譲り合いや順番待ちなど人とのつき合いの中で養われる「社交能力」の発達に悪影響を与える恐れがあることが、3歳児1180人を対象にした兵庫教育大などの調査で明らかになった。』

いつも書いているように、私はテレビが大嫌いだ。
将来、もし一人暮らしをするようなことがあったら、
私は多分、自分の家の中にあるテレビは全部捨てると思う。
なので、この記事の見出しを見たときには、
「ほら見ろ!やっぱりテレビなんて不快なものにさらされていると、
幼児だってまともな成長ができないんだっ!!」
と我が意を得たりの心境になった。
だが、記事内容を読んでみて、ちょっと考えが変わった。

『友達とお菓子を分け合ったり、おもちゃを貸してあげたりなどの譲り合いができる幼児の割合は、視聴時間4時間未満が96.3%だったのに対し、4時間以上は80.2%と低かった。』『ブランコなどの順番を待つことができる幼児は、2時間未満が95.1%、2~4時間が96.3%なのに対し、4時間以上は76.5%。進んで他人の世話を焼く幼児も、2時間未満が84%、2~4時間が86.4%だったのに、4時間以上は60.5%しかいなかった。』

テレビから流れる音声や画像や電磁波が前頭葉に多大な影響を及ぼし、
それによって幼児の社交能力の発達が著しく阻害される、
みたいな話を私は期待していたのだが、どうも違った。
『調査した兵庫教育大の加納亜紀さん(現・園田学園女子大助手)は、アンケートで判明した傾向について「長時間視聴が他人とかかわり合う機会を減らしてしまうため」と考えている。』
と書かれている通り、結論としてテレビそのものは直接の原因とは違うのだ。

要は、3歳児が、一定期間、毎日、四時間以上も、
人との意思疎通を必要としない過ごし方を続けるのが悪いだけだ。
テレビやビデオは、そういう状況をつくりだす誘因のひとつに過ぎない。
テレビの無い部屋で、例えば絵を、四時間以上描いていたとしても、
やっぱり、人付き合いの苦手な子になるのでは、と私は思う。
この話はテレビがどうのこうのではなくて、本当は、
一日に何時間、外で遊んだかとか、どれだけお喋りをして過ごしたか、
ということと、社交能力の相関関係のほうを見るべきものだろう。

現に、私は一日に1分もテレビを見ない日だって多いが、社交能力は低い。
大事な菓子を分けるなんてイヤだから家族に隠れてこっそり食べるし、
人には、返って来なくても良いものしか貸さないことにしているし、
順番待ちはイライラするので、いつも空いたレジを探している。
干渉されることが嫌いなので、人の世話もどうしたらいいのかわからない。

まあ、そもそもワタシは3歳児ではなく、
発達段階としては、もう終わりかけに近いところにいるから、
今更、テレビを見ようが見まいが発達そのものをしない、とも言えるが(爆)。

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