転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



友人と一緒に、『マイ・フェア・レディ』広島公演昼の部を観た。
地方公演には珍しく、生オーケストラでの演奏というのが豪華だった。
名曲揃いで、脇に至るまで歌い手も見事で、
音の面では文句なく楽しませて貰った舞台だった。
大地真央さんの主演ぶりには胸のすく華やかさがあって良かったし、
父親役の上條恒彦さんの美声がやはり素晴らしかったと思う。

貴族の青年フレディは、イライザの下品な話をあるがままに楽しみ、
彼女の凄まじい出自を知ってもひるまず、熱心に求愛して、
だからこそ世間知らずだとも言えるのだけれど、
つくづくイイ子だなあと私は観ながら思った。
浦井健治さんがそれだけ好演だったということかもしれない。
自分の世界に凝(しこ)り付いているヒギンズ教授より、
健やかな感性を持つフレディと一緒になったほうが、
イライザは幸福になれただろうに(^_^;。

どうも、私は物語という観点からはこの作品に爽快感がないので、
冷淡な感想しかなく、申し訳ございません<(_ _)>。
会場は最後にはスタンディング・オベーションで、
終演後に帰りながら見たら夜の部の当日券売り場が長蛇の列で、
この公演の大変な人気を実感しました(^_^;。

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