舅宅の台所の窓には、ヤモリが通って来る。
私の知る限り、ここ四年くらいずっとそうだ。
姿を見ないのは冬眠のあいだだけだ。
ここに同居し始めた頃に、私は彼らを《やもりん》と名付けた。
3匹家族で(って私がそう思ってるだけで
赤の他ヤモリ同士かもしれないが)
《やもりん1号》から《3号》までいて
たまにだが全員揃ってお目見えするのが微笑ましい。
だが単独では、どれが1号なんだか2号なんだか3号なんだか
失礼ながら私には全然わからない。
いや最初は大きさで区別できていたのだが
ちびだったのも成長したらしく、
だんだん同じようになってしまったのだ。
ペットではないし、私たちは実に淡い関係なのだが、
やもりんズは、私が台所仕事をしていると
律義に観に出て来るような感じかするので
一応、私からの挨拶は欠かさない。
多分、彼らは私に会いたいのではなく、
私がいて台所に灯がついていると虫さんが寄って来るから
晩ご飯調達のため窓に張り付いている、
ということなんだろうけど。
《ちゃんと食ったか?》
《気をつけろよ!》
《無理してハエなんか狙うなよ!》
《また会おうな!》
ばばんばばんばんばん♪
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