転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



「英語で学ぶ スペイン語入門」という単発レッスンが
某英会話スクールでイベント的に開催されたので、行ってみた。
木曜日は私は会社に行かなくて良いことが多く、
きょうもたまたま、空いていたのだ。
……ら、私の申し込んだ時間は、生徒が私ひとりだった(汗)。
夜のクラスなら、もっと賑やかだったのだろうが、
平日の昼間に動けるのは主婦や学生で、実質的に対象者が限られ、
更に、きょうは大雨だったせいか客の出足が悪かったようだった(^_^;。

また運の悪いことに、私は『まいにちスペイン語』のお蔭で、
最初の挨拶だけは、うっかりテンポよくこなしてしまった(爆)。
それで、ラテンなノリの先生はもう全く容赦がなくなった(汗)。
「オーケー、ペルフェクト(perfet)。できますね!
この時間はおひとりだし、入門講座じゃなくても大丈夫ですね!」
「では、アエロプエルトの待合で隣同士になった、
という設定で挨拶と自己紹介をしてみましょう!」
(『英語で学ぶ…』なので、こういう↑説明や指示の部分は英語。)

このアエロプエルトが「空港」だと頭の中で繋がるまでに、
さっそく私は5秒くらい考えなくてはならなかった。
以後は、ペルドン(すみません)を連発し、
ケ シグニフィカ(どういう意味ですか)と訊きたくて
「け、け、ケ…」
ジョ・タンビエン(私もです)が思い出せずに
「ジョジョ、あー、ジョー…?」
………orz。

オラ!ブエナス・タルデス!
ケタル?
ムイビエン、グラシアス。
メジャモ、ヨシコ。イ、トゥ?コモ・テ・ジャマス?
オー、エンカンターダ。
ア・ケ・テ・デディカース?
オー、ベルダ?ソイ・オフィシニスタ。
ブエノ、ブエノ。
ソイ・デ・ハポン。デ・ドンデ・エレス?
イ、ア・ドンデ・バス?ポル・バカシオネス?
ドンデ・ビベス?

……矢継ぎ早で、もう、シぬかと思った。
50分間、かたときもサボれず、キツかった(泣)。
挨拶ほか、スモール・トーク未満のことしか要求されていないとは言え、
スペイン語話者との生の会話は、私は生まれて初めてだったのだぞ?
どこそこに住んでいます、何々が好きです、的な、
超基本の現在時制の活用すら、私のは大嘘で、ほぼ全部なおされた。
一体全体、今までラジオで何を勉強していたんですかね!?
線過去・点過去の使い方がわかったなどと、どの口が言った(涙)。

たったひとつ良かったことは、
不自由の極みであるスペイン語で話を続けようと苦心惨憺していると、
英語って、なんてラクな言語だったのだろう!と思えたことだ。
しかし、勿論わかっている。これは完全な錯覚だ。
私の英語は、依然として何一つ上達していない。
スペイン語がそれほどに、どうにもならなかったというだけだ。

ともあれ、楽しかった、……は語弊があるような気がするが、
非常にやり甲斐はあった。
実は最近、ラジオのスペイン語(フランス語も)を結構サボっていたのだが、
一対一の生のレッスンで50分間絞られると、
「これはいかん。もうちょっとなんとかせねば」
という気分になることができた。
そういえば、ポゴレリチはかなりスペイン語が出来ると言っていたっけな(^_^;。

それともうひとつ、私は言葉の勉強が根本的に好きなのだな、
ということも、実感できた。
私の第一の趣味は、やはり外国語学習だと言うべきだろう。
たとえモノになっていなくても、道楽かそれ以下であろうとも、
私は、言葉をいじっているとき、
最も生き生きと、目が覚めたような気分になることができる。
ごく一般的な概念でも、日頃使っていない言語で表現するというのは、
なんと新鮮で心躍る体験なのだろうか!


ということで、明日から、また真面目にラジオを聴くことにします(^_^;。

Trackback ( 0 )



« 『TOEIC 200回... 六月大歌舞伎 »