転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



5月の團菊祭は結局行けなかったわけだが、
音羽屋関連のサイトを見ていたら、
なんだかやたらと菊五郎の弁天が評判が良くて、
通しなんて滅多にあるものではなかったのに見逃したな~、
と残念でならない。
カメラは入っていたらしいので、NHKに期待をかけるとして、
あとはかわりに(は、ならないが)6月の博多座を観に行くので
髪結新三と達陀を生き甲斐にして、我慢しよう(^_^;。

音羽屋はそのほか、7月は大阪松竹座に出ることになっている。
関西・歌舞伎を愛する会 第十七回 七月大歌舞伎

宝塚宙組の『雨に唄えば』のチケットを既に買っているので、
松竹座に行けるとすると雨唄の昼を観たあとの夜の部、
という線が、一番、現実味があると思うのだが、
夜の部の菊五郎はと言うと『黒手組曲輪達引』権九郎・助六の二役。
話は『助六』のパロディのような展開らしいが、
私は恐らく、これを今まで一度も観たことがない。
本家の『助六』はわかるので、多分面白いのではないかと思うが、
一体、どんな音羽屋さんが観られるのかと楽しみだ。
………チケットが取れればの話だが(^_^;。

ちなみに昼の部の菊五郎は、『伽羅先代萩』に細川勝元で出るようだ。
こちらに関しても、私は「対決・刃傷」の場は多分、観たことがないので、
どんなものか、一度観てみたい気はする。
なんとかして昼の部を観に出かける機会は、ないものか。
勝元(菊五郎)×弾正(仁左衛門)だなんて震えが来そうではないか。

オマケに弾正妹の八汐も仁左衛門がやるなんて、面白過ぎだ。
92年の暮れ、当時まだ孝夫だった仁左衛門が大病する直前に、
確か南座で『先代萩』の八汐をしていて、実に見事なイジメ役ぶりで、
私(と友人たち)は客席でさんざん悶絶させて貰ったのだが、
後に仁左衛門が長期入院し、一時は危なかったと聞いて、
『みまかっていたら、最後の役が八汐になるとこだった
(二枚目で鳴らした孝夫の見納めが、よりにもよってワルの女役!!)』
ということで、我々はまたも悶絶したものだった。

思えば、あのとき仁左衛門は非常に体調が悪いなかで、
それを微塵も見せずに務めた八汐だったわけで、
今考えると圧巻だったと言わざるを得ない。
いやはや、こんな昔話が出来る日が来て、本当に良かった。

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