転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



主人が、自分の書斎、というか仕事部屋を、どうにかしたい、
と言って、インテリア・コーディネーターの人を呼んだ。
というと、なんだか格好いい話に聞こえるかもしれないが、
主人は未だに、正方形の家具調コタツひとつで仕事をしていて、
本棚もないし、テレビ台も官舎の頃から使っているものなので、
『どうにかしたい』のも道理だった。

もっとも、官舎にいた頃は、この家具調コタツひとつで、
家族全員が暮らしていたこともあったくらいので、
これを主人が独占できるようになったなんて、
やっぱりマンションに来た甲斐があった、とも言えるのだ。
洋間の真ん中にコタツひとつ、という主人の部屋は、
とてもスッキリとして広々している。
入居して丸二年が終わったというのに、今でも生活感が、無い!
そして娘には勉強机があり、私にはダイニングテーブルがある(爆)。

(そういえば、某宝塚系掲示板で、例の光市母子殺害事件が話題になり、
『被害者宅にはインターホンすら無かったのか?』等と書いた人がいたが、
官舎の場合、インターホンがあると言ったら部長官舎くらいじゃなかろうか。
ピンポン♪とかブー♪が鳴ったら、「どちら様ですかあ!」と
ドアの内側から叫ぶのが、私にはつい最近まで当然のことだった。
マンションに来た今でも習慣が抜けず、ドアの外まで来た宅配業者に
中から大声で応対したことがあった・爆)。

ともあれ、そんな官舎暮らしも、既に過去のこととなったのだ。
主人は、せっかく自分の部屋が持てたのだから、
三年目の今、さすがに机と本棚くらい欲しい、と考えたようだった。
インテリア・コーディネーター(兼デザイナー)の方にむかって、
「別にこの家具が気に入っているというわけではなくて、
まあ、前からあるから、仕方なく使っていただけで」
と言い訳している主人は、可笑しかった。
「物持ちが良くて、大切に使っていらっしゃるんですよね」
とフォローして下さって、素敵なコーディネーターさんだった。

そして、しばらく、その方と話し合いながら、
ああはどうですか、こうはどうでしょうかと、
何案か提案して頂いたあと、
いっそのこと、造作家具にしましょうか、という話になった。
デザインして特注というと高そうな印象があるが、
合板など安く提供してくれる業者さんだって探せばあるし、
既製品の組み合わせよりも無駄なくスペースをいかせる、
……という話を聞き、一応、見積を出して貰うことになった。
価格と内容次第だが、造作家具ならかなり希望通りになるだろう。
やっと自分の机が持てると、主人はとても嬉しそうだった。

ってことで、その家具調コタツは、とうとう用済みになるわけか。
私が結婚したときには既に福岡の官舎にそれはあったから、
主人が独身時代から使っていたコタツだということになる。
長いつきあいだったな。お疲れさん。
今月の粗大ゴミの申し込みは、もう終わったから、来月か。
……と思っていたら、主人が言った。
「このコタツは、おかーちゃん(私)に、あげるけ。使いんちゃい」
本当に物持ちが良くて、大切に使っていらっしゃって(泣)。

Trackback ( 0 )



« 異次元ライフ 風呂糸(ふろ... »