「おい!きょう休みか!?」
という主人の声で目が覚めて、今朝、私は文字通り驚愕した。
時計は7時40分を指していて、それは、いつもの起床時間を
ゆうに一時間は過ぎた時刻だったのだ。
寝過ごしたーーーー!!!
「たっ、大変だ!!起きろ~~!!!」
なんで目覚ましが鳴らなかったのか、などという検証はあとだ!
隣で寝こけていた娘を叩き起こして、着替えを押しつけ、
コーンパンをひとつ食べさせて、
ふたりとも超特急で顔を洗って歯を磨いた。
ミもフタもない話だが、私の化粧は省略だ。
だって、親が顔塗っていて子供が遅刻したんじゃ、目も当てられない。
外は雪がもうもうと舞っていた。寒い~~!!
私はコートを着込み、帽子を被り、マスクを付けた。
ほとんど犯罪者の変装だが、仕方がない。
冷気を吸い込むのは慢性鼻炎には大敵なのだ。
かくて、7時50分、我々は血相を変えて家を出た。
娘の学校は8時25分に予鈴が鳴る。
それまでにたどり着くには、もうもうもう、タクシーしかない!!
朝の渋滞する道路に立ちはだかって、
通せんぼに等しい強引さでタクシーを止め、
娘を押し込んで、私も乗り込んだ。
「佐伯区の○○小学校まで!!」
まだゼイゼイと息を切らしている我々に向かって、
中年と思われる男性の運転手さんは、笑顔を見せ、
「寒いですね~、奥のほうじゃ、積もってるんじゃないですかね」
確かに、むこうに見える山の方角は、空も灰色だ。
と、運転手さんが、言った。
「お孫さん?」
・・・・・・・・・・・・・(--#)!!!
お前。お前。お前。
この状況じゃなかったら、延髄蹴りやぞ。
十代の頃は、幼稚園バスに乗せられそうになったことがあった。
二十代のときには、海外旅行すると必ず子供扱いされ、
博物館の入場料支払い窓口なんかで、よく、
「Adult?(大人ですか?)」
と聞き返されたもんだった。
が、その時代が終わったと思ったら、
今度は、あたしゃ、いきなり、ばーちゃんになるのかよ!!
玉手箱なんか開けた覚えは全然ないのに!???
そんなこんなで、小学校前に到着したとき、予鈴が鳴っていた。
娘はあとも見ないで校舎へと駆け込んで行った。
が、彼女なりに一生懸命走っているにも関わらず、
それは、スローモーションではないかという足の遅さだった(^^ゞ。
さて、これはあとになって聞いた話なのだが。
我々が怒濤の勢いで出て行ってから、
ひとり残された主人は、とりあえずテレビをつけた。
官舎に住むようになってから、職場は家の真ん前だから、
この人の出勤時刻はとても遅いのだった。
テレビでは12星座による「きょうの運勢」をやっていた。
「獅子座」の主人は、残念ながら「12位」だった。
ちっ、と思ったとき、テレビが、続けて言ったそうだ。
「そんなアナタの、きょうのラッキーパーソンは、よく遅刻をする人!」
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大学4年のときのこと、近所の美容室に行ったのですが、ます聞かれたのは
「中学生?」ここまでは許そう、スッピンだったし、同級生と一緒にいても、妹さん?ってよく聞かれてたから。
でも次の「じゃあ、小学生?」
・・・・・・・・・・・・
40で30に見られたら嬉しいだとうけど、22で12に間違われるとは。
今は年相応のおばちゃんになりました。
文章上手すぎです。それにしても、運転手さん酷すぎる。
失礼ですね!
そういう私も今朝はぜぇぜぇ言いながら雪かきでした。
仕事始めたら毎朝どんな朝が待っているんだろうと想像しただけで怖くなります。
5歳のとき、10歳くらいかと尋ねられて誇らしかったのも今や遙かな思い出です。ああ遠き山に日は落ちて。人生で一度くらい、年齢相応に見られたい、と願ってもバチは当たらんと思うのだが(T.T)。
xxhikkyxx様、ご一緒に笑って下さってありがとうございます(^^)。お仕事を始められたら、毎日、お忙しくなられることでしょう。でもそのほうが、それこそ若々しく(^_^;)、生き生きとお過ごしになれますね!
お母様が家庭オンリーでなく、お仕事でお忙しいときもある、という環境は、お子さんにとって良い面があるのではないかなと思います。母が働く姿って良いものですよね~。Blogのほうにも、また遊びに行かせて頂きますね
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