朝から実家母の通院介助をした。
実家からタクシーで15分くらいのところにある、
脳神経内科と眼科に行った。
暑かったが、天気が良かったので出やすかった。
まず、脳神経内科のほうは母の希望による初診で、
母が近年とみに転びやすくなり、下肢が弱った、
と訴えるので受診した。
母は、一時期のような寝たきりではないにせよ、下肢の痛みはあり、
何かにつかまらなければ家の中でも歩くことが難しいし、
また、自分では十分注意して足を踏ん張っているつもりでも、
予想もしない方向に転ぶことが、最近はよくあるようになった。
先生は、そういう母の訴えに従って下肢の反応を調べ、
末梢神経に問題がないかどうか、筋力はどの程度か等々、
診て下さったが、結局は年齢的なもの、と診断された。
末梢神経の反応は十分に良く、下肢の筋肉そのものも年齢の割に落ちておらず、
ここで更に積極的な検査をして「病名探し」をすることに意義は無いと思う、
と先生は仰った。
何しろ87歳なので、思い通りにサッサと動けないのは
自然なことと考えるべきで、受け入れるほかなさそうだった。
つまり現象だけ見れば何も解決しなかったし、薬も処方されなかったのだが、
母は、「特に悪いところはない」と言って頂けたことに大いに満足していた。
また私も、この医院の訪問看護や訪問リハビリの内容について尋ねることができ、
今後、母にとって通院が難しくなったときには、ケアマネさんに相談すれば、
それらの訪問サービスを受けることが可能とわかったので、
ある程度、安心することができた。
続いて、冬からお世話になっている眼科に行った。
白内障手術が巧く行って以来、母は目に関しては全く不満がなくなり、
「定期健診」とはいえ、今回はいささか御無沙汰気味での受診だった。
検査では、母の裸眼視力は左右とも0.9で、
もともと持っている乱視を矯正した視力は1.2、とのことで文句ナシだった。
診察でも白内障手術後については大変順調で問題ない、とのお墨付きを頂き、
あとは加齢黄斑変性の経過観察を主な目的として、3か月に一度程度、
検査と診察を受けに来れば良い、ということになった。
医院のハシゴをして母を実家に送り届け、
昼過ぎに中区に戻ってきたあと、私はさすがに疲れてうたた寝をした。
介助そのものより、話し相手をせねばならないことのほうが大変だった。
特に、眼科での1時間30分ほどの滞在時間に、母はずっと、
親戚の誰某に関して、60余年に渡る付き合いの歴史を遡りつつ
悪口(爆)を元気に言い続けており、
私は何かにアテられたようになって、消耗した。
親の話を聞けるのも今のうち、とはわかっているのだが…………。
「(年齢にも関わらず)実にしっかりお話もされていますし」
と仰った、脳神経内科の先生の笑顔が、私の脳裏を過(よ)ぎった(涙)。
30数年後にまだ私が生きていたら、娘に何を言うのだろうかね(大汗)。
Trackback ( 0 )
|