民謡/梅若朝雲(駅前仙人)の徒然日記2007.1.28~

民謡&三味線の師範・釣り・料理など多趣味。

Vol. 661 芋ダンゴ??そばダンゴ??

2008-11-19 16:18:37 | Weblog
昨日の買い物で「ちゃんこ鍋」ならぬ「ちゃんこ焼き」が、えらく好評を博したが「芋まんじゅう」が冷めてしまわない内にと「ちゃんこ焼き」を追い越した。

民謡夜話を書いているうちに懐かしく田舎を思い出した。終戦後の貧しさは県内においても格差があった・・都会とは何をかいわんや・・である。
更に村の百姓家でも大小の格差は大きかった。

極上の着物がひと抱えのコメに変わった話は見こそせね話に聞いた。まだ拙者がよっついつつの事である。拙者が貧農で下の家が富農であった。拙者の暮らしに似合わぬ大きな家は母の出所(在所)が庄屋を務めたとか勤めようかと言う家柄であった事によると聞いた・・遠い昔の話である。

それはさておき、百姓と言う稼業は一番早く立ち上がれるものだと確信する。早いものなら種をまいて3~4ヶ月で口に入る・・季節には依るが何がしかは胃袋に入る。

この季節になると下の家から拝領するものがある・・この拝領が「ハイヨ=下さい」の語源である。・・蒸した芋にきび粉を混ぜまた蒸し上げる。・・カライモの甘さだけであったが、当時は「絶妙」がお似合いの「おだんご」であった。

そこはかとない「カライモダンゴ」はキビの香りが一段と味を引き立てた・・子供心にも理解できた。さらにその大きさは子供が片手に持つには余りあった。カライモは方言でサツマイモの事である。

思い立ってそば粉を買ったのはおとといのデパ地下であった。思惑は十分にあったのだ。大きな芋だが輪切りにして4㎝ばかりが残っていた。芋を茹でるのは「芋ぜんざい」と同じ・・茹で湯は捨てる。

茹でた片手なべでマッシュ=つぶす・・そば粉を振り込む・・練る・・塩チョビット+砂糖少し・・甘すぎては妙味がないのである。固ければ少量の茹で湯を足す。
出来上がりが「こってり」状態・・後で丸めるので・・片栗粉を手の平に・・「好っきゃね」・・と言われそうだが必須・・ゴルフボールより小さく。

形が小さいのにはわけがあって、この飽食の時代・・お芋ダンゴなら小さい方が好かろうと言う配慮からである。話は前後するが誰かの味見で4個が消えた・・拙者ではない。・・仏壇に4個供える・・拙者が1個・・わずかなお芋で15個ができた・・残りは??・・難しい数学だが・・たぶん・・6個・・正確には10個・・??。

写真は湯気でカメラが曇る・・笹の葉を切って敷いたのは正解だった・・もう少し早ければ「山帰来=サンキラ」の葉・・もう枯れてしまった。

温かいうちが最良だが・・今は「チン!」もあるし。・・本来は火鉢であぶって焦げ目をつけると一層風味が良い。

思い出せないが田舎の民謡か俄のハヤシに「♪米のダンゴか粟のダンゴかおダンゴ・ダンゴ・・」と言うのがあったが、ものの本には出ていない。

****民謡夜話徒然ばなしのはなし

民謡話もこう書いてみると面白くもあり難しくもある。これが九州地方はともかく東北地方までに至ると・・知らない土地柄だけに創造と思惑の世界になる・・が、そこはお遊びと言う事で・・。

なぜこう言うかと言えば「関の五本松」・・名人から回して頂いた譜面にも、彼のブログにもお囃子の最後は・・松ホイ・・である。もちろん疑いもなくそれが正しいと思う。・・が、どの歌詞集を見ても「ホンマツだのオンマツ」と書いてある。

真実を知らない「逆地方」の我々は何の疑いもなく「ホンマツホイ」と唄ってきた。・・これはひょっとすると面白い事になるカモ・・。昨日も栃木県に・・読んでくれれば・・読者ができた・・全国区になるといろんな声がきけるのだが・・と・・思う今日この頃でアリマス。
コメント (2)
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