さて、その宣城には、上海より長距離バスで出かけました。写真は上海から乗ったバスです。この往行バスはまずまず大きな問題なく、3時間半ほどで宣城につきました。昨年湖州へ行った時には、青浦から先は高速道路が未完成でしたが、現在は開通していました。車も少なくまずまず順調でした。
問題は帰りの便でした。9日8時10分発のバスのチケットを8日宣城到着後買い込みみ、当日40分前にはバス乗り場に着いていましたが、5分前にしか改札せず、いざ乗り込むと先客がいました。始発ではないようで、座席指定ですが、指定席は先客が占拠し、車掌らしき男に文句をいうと、このバスは座席指定無しだ、早く適当に座らないと座席が無くなるよと脅かす始末で、ともかく後ろの座席に座りました。その後席がなく立った人を無理やりおろして、バスは出発。
バスターミナルの出口には、定員を監視しる人がいて、チェックをするのですが、出口を出るとすぐ車が止まり、また別の乗客が路上で乗り込み、また席がないとか色々悶着を起こし、結局立ったままでバスが動き出し、そしてまた止まって乗客を乗せて、ということを何箇所かで繰り返し、時間を使いました。高速道路入り口に辿り着いた時はは、既に出発時間から1時間半も経過していました。
ところが高速道路入り口で高速道路の交通警察につかまり、定員超過で、運転手は罰金を払わされ、定員オーバーの乗客も降ろされました。その措置でまた30分を使い、高速道路に入る時は出発時間を2時間も過ぎていました。ところが、もう一幕あり、先ほど高速入り口で降ろされた、乗客が高速道路の土手を這い上がり、高速道路の導入路のところで待っており、それを再度乗せ、結局定員オーバーで高速道路を走ることになりました。高速道路では立っている訳にはいかず、プラスチックの小さな背もたれ無しの椅子を持ち込み、これに座っていました。
上海に近づくと虹橋の近くで数人を降ろし、そこで代わりにまた別の数人が乗り込み、上海発の時に乗車した滬太路のバスターミナルくでは数人がおりました。私は、奥に座っていて降りることができず、大勢がおりないので、上海鉄道駅に立ち寄るのだろうと思っていたら、バスはそのまま浦東に向かいました。途中で、車掌らしき男に文句をいうと、事前に説明したと言っていますが、当方は聞こえず、結局浦東に連れて行かれました。バスの最終目的地は何処か聞いたところ浦東国際空港とのことで
喫驚仰天して、そんな遠くに連れていかれる前に無理矢理降りました。そこからタクシーで浦西の自宅に戻りましたが、2時半を過ぎており、宣城のホテル発から7時間を経過したことになります。
中国のバスは飛行機、鉄道よりは、融通が利くというか、規則を無視しているというか、中国語では「乱」(luan=みだれている)と言いますが、今回は本当にそれを実感しました。バスの旅は安いですが、なかなかスリリングです。宣城→上海のチケットは75元でしたが、上海の浦東から自宅までタクシーで35元しました。普段は、まずまずの快適さで普通に運行されるのですが、春節等のピーク時にはこのように「乱」になるようです。料金も75元のチケットが何百元にもなるようです。今年、春の大雪で、大勢の人が広州駅に集まり列車の回復を待って病死者まで出ましたが、あての無い切符を待っているのだと思います。今回も端午節の3連休の最終日で、小さなピークに当たったようで、このような目に遭いました。中国の人民もなかなか大変です。
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