猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

人種のるつぼ

2006年11月16日 23時50分33秒 | お出かけ
夜。
所用があって、久しぶりに新宿東口周辺を歩いた。

代々木方向から、南口を大きく周り、ぷらぷらと。
伊勢丹でケーキでも買おうと、ついでにあちこちの風景を眺めながら。

私が東口辺りを歩くのは、いったい何年ぶりのことだろう。

しかし、相も変わらず怪しげな人種が行きかっている様に、
「やっぱり新宿って独特だなぁ」
と思う。

信号待ちの車列の中。
車内でなぜかキーボードを弾き、DJのごとく喋りをかぶせ、屋根にとりつけたスピーカーから、それを流すおっさん(笑)
(しかもなぜか自分一人でウケている)

何のコンセプトかよくわからないファッションに身を包み、やたら周囲の目線を意識している男に、後頭部をめっぽうでかく膨らました髪型の若い女の子たち。

しかしきっと、これが歌舞伎町にでも足を踏み入れたなら、もっとすごいことになっているのだろう。
恐ろしくてそうする気にはなれなかったが.....(笑)

思うに。
新宿ほど、駅を中心にして、出口方向で人種の変わる場所ってない。
西口はビジネス街に相応しい人、もしくは奥様が多いし、南口なら、代々木から流れてくる学生たち、もしくは普通っぽい人々。
東口にいたっては、なんと形容していいかわからない人が多く、他の場所では見られないようなファッションの人も数多く見られて。

目が回るなぁ.....。

しかし、よく考えれば、かつては私もこの辺で遊び、色々な思い出を持っていたのだな。

新風営法の施行を前に、夜遊び中インタビューを受けたこと。
(それが放送されたとき、コメンテーターは「まったく!言いたい放題ですね」とコメント・爆)
学校の友達ではなく、あちこちから集まってくる子達と知り合い、たくさんの友達を作ったこと。
遊びに行ったビルのエレベーターが何者かによって爆破されたこと。
「横須賀へ帰りたい」
と言っているアメリカ人の『YOKOSUKA』の発音が、何度聞いても『YUKUSUKE』に聞こえ、どこを指しているのかわからず大変困ったこと。
若かりし頃、大好きだった当時の彼のライブを見に行ったこと。
それからそれから.....

ああ。
バイクでお出かけ→お食事→映画の王道デートをしたアメリカ人の男の子と、東口のロータリーでバイクを降り、バイバイしたとき、ガードレールの内側にどうやって行こうって一瞬悩んでたら、いきなりお姫様抱っこで抱きあげられ、向こう側に降ろされた、なんてこっぱずかしい体験もあった。
こちとら日本人だから、あのときは恥ずかしくって恥ずかしくってねぇ.....(爆)
逃げるようにして、駅構内に駆け込んだものだったなぁ。

って、ちょっと思い出しただけでも色々あるのに自分でも驚くけど(笑)

あれからはるかな時が流れても、新宿は人種のるつぼ。
(肌の色とかではなく、色んな意味の『人種』よ)

となれば。
きっと、私がここや、あちこちの街に思い出を持つように。
足早に行く人も、たむろする若者もまた、たくさんの思い出を持ったり作ったりするのだろう。

あの.....
何も考えられないほどにキンキラキンの街の中で。

ま。
おばさんとしては、希望通りのケーキも無事入手出来、色んな人が見れて、ついでに少女時代を思い出せて楽しかったってだけなんだけどね(笑)

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6 コメント

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もっともっとおばさんは (K子)
2006-11-17 09:57:40
erimaさんよりもっともっとおばさんの私も新宿は、特別だなと思います。うちから新宿は近いので、時々行くけど、何人かな~と思う人がいっぱいです。日本人なんだけど、何人かな??でも、歩いていても怖くないです。 渋谷は、おおおばさんは、イヤだ。怖いガキの街。もう何年も行ってない。
新宿のほうが、ゆったりと時が流れていて、他人に構わない空気があるような気がする。
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おい、相棒 (GONCYA)
2006-11-17 20:01:16
同じ女に生まれながら、れんげ畑での思い出しかねえオレとは、随分大きな違いがあるじゃねえか(笑)。

しかし、新宿って一度しか行ったことねえけど、不思議な街だよな。
英語よりもタガログ語の方がよく聞こえてきたりしてさ。
夜の新宿なんて、ありゃあブレードランナーの世界だ。
そんなブレードランナーの世界で、レプリカントとしてブイブイ言わせていたわけだ、相棒は(爆)。

いやあしかし不思議だなあ。
そんなレプリカント女王とだよ、レンゲ姫のオレがなぜ出逢ってなぜ意気投合したのか。
きっと、幼いころレンゲ畑で出逢っても、少女時代に新宿ですれ違っても、きっとオレたちは互いに無関心だったはずだ。
いやあ、そう考えるとますますおもしろいなあ。
ま、何はともあれ、今日は相棒のブイブイ時代の話が聞けてよかった。

追伸・お姫様抱っこってのはアレか?年齢制限はないのか?(爆)いや、体型に問題があったのか、女として重要な何かが欠けていたのか、一度もしてもらったことねえんでなあ。一生に一度はしてもらいたいんだ、オレ(泣)。間に合うべか????




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面白い街 (erima)
2006-11-18 00:38:21
K子様

久しぶりに行ってみても、かなり面白い街新宿。
まあ、怖いのは一部の区域だけですし、あそこには無秩序な秩序みたいなのがあって、確かにみんな他人に構っていない雰囲気があるかもしれませんね。
御苑なんかではやけに静かな時間が流れてたり、また一方では、外国人たちが商魂たくましく生きていたり...。
あちこちから人が集まって、文化を形作る、ある意味もっとも『現代の』東京らしい場所なのかもしれませんね。

「渋谷はもう、歩いているだけで気が狂いそうになる」とは友人の言葉ですが、あそこも区域によってすごく雰囲気が変わる街ですね。
私の中の『渋谷』は、昔通っていた専門学校の通りのイメージなのですが、裏手に入ると閑静で、おしゃれな小さい店がぽつんぽつんとある、って感じです。
もう20年も前の話ですけど(笑)
今は東急本店に行くぐらいかなぁ。

このあいだちょっと通りがかったら、センター街なんかでは、雑誌やらテレビの情報に踊らされたガキどもが、その顔に出た吹き出物のごとく、自分の中の汚いものを吹き出させてました(笑)
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俺も次は... (erima)
2006-11-18 01:02:42
GONCYA様

何を言うんだ、相棒。
相棒には、とあるおっさんに言い寄られたり、「ママにならないか?」と誘われたり、「キミには嫉妬という感情がないのか!」(だっけ?)とか言われた記憶があるじゃないか!

しかし、相棒の「新宿はブレードランナーの世界」という言い回しはぴったりだと思う。
っつーか、確かブレードランナーって新宿をモデルにしてるんじゃなかったっけ?

確かにあの街は、人々のたくましさが根付いているというか、あの猥雑な感じが生き生きと空気を吸っているというか、面白いものがある。
そしてそこにいる人たちはほとんどがそこにいつまでもとどまるわけではなく、ひとつの通過点としてあの街に存在するがゆえに、また文化が混沌として、新たな面白さを作ってゆくのだろう。
とにかく、子供(少女)時代の俺には面白い場所だった。

しかしな、相棒。これは俺のブイブイ時代ではない。
むしろブイブイ第一期時代だ(爆)
ま。ってのは冗談だが、思えば、俺はどこにいても自分の場所を自分の中に持ってたんだなって相棒の言葉で気づいたよ。
そしてきっと、俺の居場所と相棒のレンゲ畑は近いに違いない。
本当に面白いなぁ。

しかし、ただこれだけは言える。
俺はな。人との出会いに本当にのっぴきならない運命を感じることが多いんだが、だから相棒とも運命が出会わせてくれたんだと...そう信じている。

人間はときにすれ違っても、出会うべき二人はいつか出会うように出来ているのだろう。

...ところで相棒。お姫様抱っこの経験がないって?
しかしアレには年齢制限なんてないから安心しろ。
近いうちモジャ毛にしてもらえばいい(鼻血を出すな、鼻血を!)。
ちなみに俺の次回のお姫様抱っこは、数十年後。
介護される時の予定(笑)
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同感です。 (へいたらう)
2006-11-18 20:40:03
私も、先日、久しぶりに東京に行ってきました。
福岡だと、道で肩がぶつかっても、「あ、すみません」とどちらも言うんですが、東京の場合、相手がパッと見が外国人ってわからない外国人が多いんで、お互いに「あ、言ってもわからないか」みたいな感じで去っていきます。

帰途、銀座で行ってみたい画廊がありましたので、そちらへ寄ったら、私が店へ入っても、「いらっしゃいませ」も言わない。
あきらかに、「言っても、どうせ、言葉通じないし、面倒くさいことになるだけ」みたいな感じ。
変に外国人馴れするのもどうかと思いましたね。

まあ、確かに、バブルの頃は、見るからに外人・・・てのが多かったけど、最近では、ぱっと見はわからない外人が多くなったな・・・というのが、滅多に行かないから、余計、印象として残りましたね。
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そうですね (erima)
2006-11-19 02:57:06
へいたらう様

確かに東京では、相手がどんな人であろうと、ぶつかっても互いに謝らなかったりしますね。
あれはおそらく、人混みや通勤ラッシュで、見知らぬ他人と肌が触れたりぶつかったりし慣れてしまって感覚が麻痺しちゃってるんですね。
東京でも、街によっては、もっと人との関わりあい方が違う場所なんかもありますが、みんなが忙しがっているので、他人には無関心なのかもしれませんね。

外人日本人関わらず、パッと見『わかりやすい』人がいなくなってきたっていうのもあるかな。
ほら。バブルとかのときって、『いかにも』って人が多かったですものね(笑)

私が小さいときはまだ、髪が金色の人を見て「外人だぁ」なんて言ってた人がたくさんいたんですけどねぇ(笑)
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