猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

超えられない壁。

2022年04月29日 12時50分36秒 | ぶ~すか言ってやる!

 

弘前の桜は圧倒的な美しさでした。

今回の旅の主目的は宮城県気仙沼でしたが、

「せっかくだから」と組み込んで良かった!

偶然とはいえ、満開バッチリのタイミング。

 

 

 

いとも簡単に崩れるものだな、と思う。

 

超えられない壁というものは。

 

たとえば手に持ったものを静かに置くとか、

扉をそっと閉めるとか、

何かを渡す時には両手で、とか、

相手に道を譲るとか。

 

私たちの生活にあった、

当たり前のそれらのことは、

『文化』そのものではなかったか。

 

たとえば『外の世界』から人が来て、

彼らが彼らのルールを押しつけようとしても、

それらはなかなか壊れないもののはずだった。

 

コンビニで、外国人店員と日本人店員の違いは、

かつては明らかだったはずだ。

 

差別で言っているのではない。

 

『違い』の話をしているのだ。

 

袋に、入れるモノの順番を考えながら、

そっと商品を詰めてゆくのが日本人。

 

音を立てて、雑に放り込んでゆくのが、

外国人店員。

 

おつりの札も、向きを揃えてきちんと渡すのが日本人。

 

ガサガサガサと乱雑に、

向きのことなど考えず、

片手で出すのが外国人。

 

それは『超えられない壁』のはずだった。

 

重ねて言うが、差別で言っているのではない。

 

むしろ労働に対する態度としては、

日本人なんかより、

彼らは数段懸命であり、

もはや追い越されていると感じる。

 

だからこそ、

『超えられない壁』くらいは守れ、

と思うのだ。

 

それぐらい守れないなら、

いったい何で勝負出来るのだ?と。

 

自動的におつりが出るレジになって以降か...

 

日本人店員も、お札の向きや、

その差し出し方に意識がなくなった。

 

「そんな下らないことに拘るのは」

と思う人もいるかもしれないが、

『習慣』や独自の美意識こそが、

文化で、違いで、大切なのではないのか。

 

(我々だって外国に行けば、

 彼らの美意識からは許せないことを

 無意識にしているのだろう)

 

私が最近遭遇したそれらの事が、

たまたま、であったことを私は祈る。

 

怠け者で文句ばかり言い、

気弱なくせに図々しい、

美意識も思いやりもない人々、

と、私たちが認識されないように。

 


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