猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

お姉ちゃんへ。

2010年04月28日 06時57分45秒 | つぶやき

 

野毛大道芸が開催された、お天気の良い日曜日。
「文化祭気分♪」と、張り切るゴンザ友人と共に(笑)
いろいろ売ってみました。

 

野毛大道芸が開催された日。

我が店でも、ささやかながら、テーブルなど店頭に出し、
飲み物、おつまみなど売った。

ものすごい人出はみな、メイン通りの出し物のほうへ流れてゆくので、
あくまで車道側であるうちでは、
「お祭り騒ぎの大忙し!」というほどでもなかったのだが.....

(いや、まあ、忙しかったっていえばそりゃ忙しかったんだけども)

そこはそれ。

イベントにはハプニングもつきもの、っちゅうことで。

迷子を保護したり、そういう意味では慌ただしかった。

 

こんな感じ♪

 

店頭で張り切って手伝いをしてくれていた、ゴンザの友人が、
泣きながら一人で歩いていた男の子を見つけ、
「どした?」と聞けば、「お姉ちゃんがいない~!!(泣)」というので.....

私が交番まで連れてゆくことにして、いろいろ聞きだしたのだ。

その男の子の歳は5歳であること。

名前や家族構成。

大道芸には両親とお姉ちゃんと来ていて、
そのお姉ちゃんと共に、親から離れて見物をしていたはずが、
夢中になるうち、はぐれてしまったこと。

 

「やっと」の暖かさに、畑では、
エスパー妹と共に植えたチューリップの球根が今年も花を咲かせましたよ♪
あ、そうそう!エスパー妹も無事帰国しましたー!

 

ずっしりと重い5歳児を抱っこしながら、
(まあ、うちの3歳児のほうが10倍も重いんだけどね・笑)
ものすごい人ごみをかき分けつつ、私は彼を慰める。

「すぐにお父さんやお母さんに会えるから大丈夫。お姉ちゃんもきっと探してる」

泣き疲れて、頭を私の肩にコトンと預ける子供に、わざと明るい声で。

「大道芸は見えた?」

「うん...男の人と、女の人がねぇ.....」

途中、イベント運営側の人を見つけ、
『迷子は本部へ』と聞き、私は彼を、無事そこへ送り届ける。

「じゃあね!おばちゃんは行くけど、
 すぐにこのおじちゃんたちが、お父さんたちを見つけてくれるから」

すっかり泣きやんだ子供はこくりと頷き、
運営本部では迷子の知らせに、「あ~、はいはい、また迷子ね」と、
この日、同様の件が多発したのであろうことをうかがわせる、
慣れた態度で、対応してくれた。

 

ちなみにアーティチョークは一株がこんな大きさに!
さて、肝心の蕾はいつつくのかな.....?

 

店に戻り、私は皆に、コトの顛末を話す。

「名前もちゃんと言えたし、もう泣きやんでいたから大丈夫だと思うけど...
 逆に弟を探してお姉ちゃんが迷子になってるんじゃないかと心配」

.....と。

息子を一人持つ、ゴンザ友人妻が言った。

「あ~あ、かわいそうに。そのお姉ちゃん、
 『なんで弟から目を離した!』って、親に叱られるよ、きっと」

ああ.....

きっとそうに違いない。

お姉ちゃんとは、そんな損な役回りを引き受ける運命の持ち主でもある。

まあ、頼まれた以上、弟を見ているのは、
彼女の役目という部分もあったはあったろうけれど.....

彼女だって、まだ子供である。

ちょっと、大道芸に夢中になって、弟から目をそらすときがあっても仕方ない。

 

昨夜はお店にとてもうれしいお客様が来て下さいました!
「お祝いに」と、こんな、素敵なお花までいただいてしまって.....
ツマ様、オット様、本当にありがとうございます!

 

だから、お姉ちゃん。

.....あなたは悪くないよ。

お父さん、お母さん、お姉ちゃんを叱らないであげて。

幼い子供を見ていなければならなかったのは、
本来、あなたたちなのだから。

.....って、もう、あれから3日も経って、
みんな迷子の一件など忘れているかもしれないけどね(笑)

 

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8 コメント

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そうそう (いなひこ)
2010-04-28 07:51:59
私もお姉ちゃん そうなんだよね。
よく母から、「あんたは、お姉ちゃんなんだから」 何かあるごとに言われた。
結婚前までは、『こんな弟要らないわ』ずぅ~~と思っていたけど・・・。
結婚してからは、何故だか? とっても仲良しになった。今では、二人きりになって、主人や子どもとは、違った感情で大切に思っている。

迷子
私は、小さい頃、凄いチョロチョロで、ジッとしてない子で、迷子もしょっちゅうだったらしく、しかも迷子を自覚してないから、泣かない。母は、捜すのに苦労したって、大人になってから言われました。 


いつか 行って見たいです。ゴンザさんのお店。 お二人の様子が、ホント文化祭 楽しそうなのが伝わってきます。

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Unknown (メリィ)
2010-04-28 09:27:31
今日も雨ですねぇ・・・
文化祭、楽しそう♪
ワタシ、以前(もう三十年以上前)
「横浜まつり」なるものに参加したことがあります。
今もありますよね?五月二日頃??
そのとき、初めて横浜の空気というものに触れ
とても興奮したのを覚えてます。
あの頃は若かったので、
今度は大人の横浜、を味わってみたいと思ってます。

迷子・・・これは絶対親のせいですよ。
だからワタシ・・・意地でも迷子にはさせませんでしたよ、自分の子供。
一度も迷子にさせたことありませんのよ~~♪
(これって自慢・・・うふ)
返信する
大道芸 (Cookie)
2010-04-29 09:18:58
erimaさん
大道芸にぎわったようですね~
私も行きたかったけれど、今左足親指の巻き爪を手術して歩くのが大変でした。やっとなおり、今度チャンスがあれば行きたいです。
erimaさんのお店も繁盛しているようで良かったですね。ゴンザさんと二人元気に働いている姿を想像しています。頑張って!!
返信する
Unknown (ツマ)
2010-04-29 23:23:21
お店でこの迷子のお話を伺っていたとき、妹の立場の私は小さい頃、自分がどれだけ姉に迷惑をかけていたか(でも迷子にはならなかった!)、思い返していました~姉に育てられたようなものでしたから。
本当に、一緒にいたお姉ちゃん、叱られていないといいのですが。

さて、火曜日は本当に楽しい時間を過ごさせていただきました!
美味しいものをいっぱいいただき、幸せでした~
ぜひぜひまた伺います。
こちらこそうれしいお土産を頂戴し、ありがとうございました。
大切に使わせていただきます。
返信する
そうなんですよね。 (erima)
2010-05-01 03:59:55
いなひこ様

「お姉ちゃんなんだから」
これは本当によく言われる言葉でしたね。
我慢しなきゃいけないことも多いし、お姉ちゃんゆえに叱られることも多くって。

でも、大人になってみれば、「妹や弟の可愛さを知っている『お姉ちゃん』に生まれてよかった」と、そう思えるものですね。

兄弟のありがたさは離れて暮らしてみて、一層身にしみるような気がしますが、早くに彼らと離れた私にとっても、そうでした。

『じっとしていない子供』だったいなひこ様。
きっととてもいろんなことに興味があって、冒険していたんでしょうね。
『自覚のない迷子』
我が家にもそんな妹がいますので(笑)とても親近感が湧きます。

オトナの文化祭。
お店を始めてからは、毎日がそんな気がして、大変な中にも楽しさがあります。
大道芸の日には、ゴンザ友人が本当に楽しんでくれて、それだけでも早くから用意した甲斐がありました。

いつかいなひこ様も、ぜひ遊びにいらして下さい。
そのときがとても楽しみです♪
返信する
6月、かな? (erima)
2010-05-01 04:25:19
メリィ様

5月2日頃、というと、横浜パレードのことでしょうか?
(今年は3日に開催)
あとは、6月にある開港祭...!?

普段過ごしていると、当たり前になってしまって、気づきにくい『横浜の空気』ですが、やはり皆さんおっしゃるように、ここ、横浜は、異国情緒が感じられる、ちょっと雰囲気のある場所なのかもしれないですね~。

大人の横浜。
それはやはり夜に限る!でしょうか(笑)
我が店がある地域はまさしく、そんな大人が集うディープな街でもありますので、次回横浜にいらした際には、ぜひお立ち寄り下さいませ♪

迷子。
子供の姿が見えなくなって一番焦るのは親のはずなのに、危機感があまりないのか、放りっぱなしの親御さんも多いですね。
今回はただの迷子で済みましたが、「これが道路に飛び出したりしていたら」とか、「怪しい人の目に留まったら」とか、色々考えると怖くなります。
返信する
ありがとうございます♪ (erima)
2010-05-01 04:37:32
Cookie様

手術をなさったとはまったく知らず...
お見舞いのコメントも入れずに、ごめんなさい。
もうすっかりよくなられたのでしょうか?
大道芸を見るとなれば、あちこち歩き回らねばならなかったかもしれませんから、今回はご無理をなさらずによかったのだと思います。
メインストリートはものすごい人出で、歩くのも困難なほどでしたし...
どうぞお大事になさって下さいね。

お店のほうは、おかげさまでなんとかお客さまにも入っていただき、毎日頑張っています♪
ゴンザと二人、家にいるときと同じ調子で冗談を言い合ったり、笑ったりしているので、それも楽しく、お客様との会話も、とても刺激になります。

とはいえ、まだまだスタートしたばかりですから、これからなんとか長く続けていけるよう、一生懸命自分たちに出来ることを頑張っていかなければと思っています。

Cookie様に応援していただいて、勇気と元気百倍です!
いつも本当にありがとうございます!
返信する
お返事遅くなりましたー! (erima)
2010-05-03 14:49:46
ツマ様

改めまして、先日は本当にありがとうございました♪
こちらこそ、わざわざ足をお運びいただいた上に、素敵なプレゼントまでいただいてしまい、恐縮しきりです。
(あのお豆!すんごくすんごく美味しかった!お花もまだまだきれいに咲いてますー♪)

迷子の話。
子供の真似までまじえてお話しした自分が恥ずかしい限りですが(笑)
あのお話にはこう付け加えるべきでしたね。
お姉ちゃんにはお姉ちゃんにしか味わえない、幸せがあると。
可愛い妹や弟が、どれだけお姉ちゃんの支えとなるか...
これは姉の特権です(笑)

ですから...
ツマ様のお姉さまもきっと、ときどき思い出しておられると思うのです。
幼い妹の可愛さと、その微笑ましいエピソードを。

あの迷子ちゃんとお姉ちゃんが、大人になって、あの日のことをどう思いだし、どう話すのか、それはまだわかりませんが。
それを想像するのも、また微笑ましい気がするのです♪
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