猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

無限の芽

2007年01月19日 19時06分46秒 | 日記
植物の持つ力は計り知れないというが。
私は昨日、妹から面白いものの写真を見せてもらった。


     
        

これ。
彼女が結婚によって新たに『姪』となった少女から結婚祝いとして貰ったものなのだそうだが、この容器に添付の土を入れ、種を播いて育てると、メッセージ入りの芽が出てくるらしい。


     
                      逆はこんな感じ♪


はてさて、こんな不思議な芽をどのように作り出すのか、この芽がこの後どのように育ってゆくのか、気になるところであるが.....。

よく見れば、どうもこのメッセージ。
焼き印のようなものを押して出来ているように見える。

つまり推測するに、種の段階で少しだけ殻の中まで届くよう焼き印を押しておくと、その殻を破って芽が出てきたときも、メッセージがそのまま残るのではないかと.....。

しかし、だとしたら、これぞちょっとやそっとじゃへこたれない、力強い植物の生命力を見事に応用した商品といえる。

そういえば先日巡った歴史街道の中の神社にこんな凄い木があったが.....


   

        
               炭化するほど焼け焦げている


この銀杏の大木。
ところどころ真っ黒に焼け焦げているが。

実は神奈川大火(1868年)、横浜大空襲と、二度に渡って焼けてしまったのだという。
(説明札には『焼失』という表現がされていた)

しかし、その後も見事に再生し.....
今でも毎年秋になれば多くの銀杏をつけ、『火防の木』『御神木』として神社やその周辺を見守っているそうだ。


   

       
            神社の奥でひっそりと、しかし堂々と。


永遠の生命というものがあるとしたなら、それはまさに植物の持つものだというが、大きく真っ黒に炭化するまでの傷を受けながら、こうして再生出来るこの銀杏の木や、あの不思議な芽を見ていると、それがにわかに現実となって目の前に見えているかのようだ。

そして。

だからこそ植物と共に暮らし、その命を頂き、恩恵を受けている我々も、植物を愛し、ときに畏怖し、恋しがるのだと思う。


     
                    御神木の傍らには.....

昨日、妹が私に見せてくれた小さな芽は.....。
無限の可能性と生命の底力を我々に示してくれているのかもしれない。


<<補足>>

ちなみにこの芽。
妹がメールで補足してくれた情報によると、ナタ豆というらしいが。

漢字で刀豆(ナタマメ)と書き(他にも色々書き方があるらしい)、豆には毒性があって食用にはならないのだそうだ。
(再び妹からの補足で赤ナタマメは毒があり食用にならないが、白ナタマメは食べられるらしい)

しかし、その後妹が色々調べてみたら、

『赤穂浪士四十七士が出かける前に滋養強壮にナタマメの味噌漬けを食べた』

とか、

『サポニン(強心剤)が入ってて、アドレナリン・ジギタリスの類』

だということがわかったらしい。

で。
彼女によればそんなマメを食べたのは

「景気づけみたいな感じだったのかな??」

だそうだが、『景気づけ』って.....。
しかし、そんな見方もエスパー妹らしくて面白い。

ナタマメ。
無事に大きく育つといいね♪


     
               うまく育つと大きなサヤがつくんだって♪
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14 コメント

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Unknown (じゅりりん)
2007-01-19 21:25:05
おお!この豆ちゃんは私も1度育ててみたかったメッセージ入り豆
(しかし大きくなるらしいので断念
この豆ちゃんのその後の成長も追ってくださいまし~♪
植物とは本当に物凄い生命力を秘めているのですよねぇ・・・。
1000年以上とか生きるんだもの。大化の改新なんて時代に芽を出したものが今に息づいているなんて驚異です。遺跡から出た種が芽吹いたりするし。
このナタ豆ちゃんが大きく育ってさやをつけた姿がみてみたいですね

↓カンチョー見舞いの原型が実は喪中の為の年賀状のかわりだったとは
さすがerimaさん&ゴンザさんご夫妻は只者ではない
おみそれいたしました~~~
返信する
あは♪ ()
2007-01-19 22:56:44
初めて見ました。
あの笑顔がたまりませんね。
普通の種を蒔いて芽が出てきただけでも嬉しいのに、こんなかわいらしいメッセージ付ならなおさらです。
そして最後の写真の葉っぱがまた天使の羽のような雰囲気がありませんか?
すくすく育っていくのが楽しみですね。

私も最近植物の力ってすごいなって改めて思いました。
というのも、先週剪定したバラの枝を実験的に挿し木にしたら、どうも芽が伸びている感じがするので。
小さく切った枝なのに、ちゃんと出てくるなんてすごいです。
時期が時期なので、どこまで成長してくれるかわかりませんが楽しみができました。
返信する
言葉はいらない (t-cat)
2007-01-20 11:16:08
erima様

見事なメッセージのお豆さん。
もう、何も言うことはありません。
芽生えてくれて、
その姿を見せてくれて、
本当にありがとう。

それ以外、言葉はいりません…
返信する
理想的な進化 (虫主婦)
2007-01-20 14:13:58
電線にくっついたままの枝(くっついたところだけが残されて切られた)とか、ガードレールに喰い付いたかのような街路樹とか、
我が家の近くではフェンスに絡まった蔓をぜんぶ取り払ったらフェンスに枝が食い込んで、やっぱりその部分だけ残して切ってあるのを見たことがあります。
植物は同じ仲間同士でテレパシーのような連絡を取ることもできるそうですし、光合成のようなシステムも理想的なシステムです。
実は地球で最も進化した生き物は植物だと思います。
返信する
癒しというだけではなく… (GONCYA)
2007-01-20 19:44:14
虫主婦さまの言うとおり、植物ほど進化している生き物はいないと思う。
自分の力で動けない分、あらゆる方法を使って己と己の子孫を残そうとする。
癒しのイメージの強い植物だが、実際は攻撃性のあるものも多く、また今だ人間では解明できない方法で生き残りにかけるものも多い。

相棒の言うように、小さなベランダで小さな花を育ててさえ「畏怖」を感じざるを得ない植物たち。
人間も、少しばかり謙虚になって彼らを眺めれば、いろいろ学ぶことも多いと思うなあ。

あ~、オレは道端に咲く名もない花になりたい。
でもって……(爆)

返信する
さすが! (erima)
2007-01-21 00:54:51
じゅりりん様

おお、じゅりりん様はこの豆ちゃんをご存知でいらっしゃいましたか!
さすがです♪
これ。可愛いですよねぇ。
でも、そういえば妹が「なんだかすごく大きくなるんだって!」と言っておりましたわ。
彼女は植物を育てるのがあまり得意ではないと言うのですが、夫となった人がかつて植木屋さんでバイト経験アリとのことで、彼に期待をかけて、今後をリポートしてもらおうと思います!

しかし、植物の持つ力は本当に凄いですよね~。
踏まれても千切られても再生する草とか、じゅりりん様のおっしゃるような樹齢が千年の樹とか、古い古い種とか。
だいたい、見失ってしまいそうな小さな小さな種から、野菜やら果物やらが出来ること自体が驚異ですものね。

人間は偉そうに地球上のすべてを支配しているみたいな顔をしていますが、植物たちがなくなったら生きていけないのだということを、もっともっと認識すべきですよね。

カンチョ~見舞い。世間の皆さんは許して下さっているのでしょうか?(笑)
じゅりりん様の広く温かいお心が身にしみる私たちでございます(爆)
返信する
発想の自由さ (erima)
2007-01-21 01:07:54
樹様

この芽の笑顔。
思わず見ているこちらも笑顔になってしまう素晴らしい力を持っていますよね♪
普通なら考えつかないこんな商品を生み出す玩具メーカーの発想の自由さに、ひたすら感心です。

それに、樹様がおっしゃる「天使の羽」という発想も素敵!
この天使が、このまますくすく天を目指してどこまで伸びてゆくのか...夢が拡がりますね♪

薔薇の挿し木ちゃんも。
うまくついてくれるといいですねぇ。
確かに寒さは気になりますが、きっと樹様が大切に見守っておられることを、薔薇の小さな枝も知っていると思います。
薔薇は手をかければかけるだけ、それに応えてくれる植物だそうですから、きっと今頑張っている枝ちゃんたちもきっと応えてくれるでしょう。

私も小さな枝ちゃんたちのその後を楽しみにしていますね~♪(応援してます~)
返信する
本当ですねぇ (erima)
2007-01-21 01:11:10
t-cat様

本当に。
人間がどんなに言葉を尽くして語るより、この芽の笑顔のほうが何百倍も何万倍も雄弁ですよねぇ。
押し付けがましくなく、ただそこにあるだけで、人の心を和ませ、揺さぶる。

おしゃべりが過ぎる私も少々見習わなくっちゃ!
返信する
植物最初にありき (erima)
2007-01-21 01:21:08
虫主婦様

植物がなければ生まれなかった命。
植物がなければ生きてゆけない命。
地球上すべての生き物は植物に依存しているのですよね。
原始的でありながら進化の極みにある生き物。
そういえば植物だけでなく、生物も原始的な者のほうが合理的に強く生きていますものね。

植物が作り、ずっと生き続けてきた土地を土足で踏み荒らし、侵してゆく人間。
ためらいもなく樹を切ったり、払いのけたりしている間に、いつか自分達のしてきたことの意味を知るでしょう。
そして。その日はきっと遠くない。

植物たちが地下で復活の時を待っている間に、人間はこの地上から姿を消すのかもしれません。
返信する
でもって、でもって... (erima)
2007-01-21 01:53:37
GONCYA様

受粉か!?受粉するってか!(爆)

う~む。
「あらゆる方法を使って己と己の子孫を残そうとする」
が途端にリアリティを持って身に迫ってきたぞ(笑)
いや。相棒は実際自分で動いたんだけどさ。
って、何の事やらわからん人々には、多大な誤解を与えてしまいそうな文章だが(爆)

確かに相棒の言うとおり、小さな植物でさえ、我々の畏れの対象になったりするものだ。
その畏れを知っている者は、もうほんの僅かなのだろうが。
もし、人間に謙虚な心があったら、こんなに土はなく
ならなかったはずだもんなぁ。

...いや。
違うな。

きっと人間は自分達が謙虚でないことすら知らないのだろう。

相棒がかつて言っていた通り、『想像力があればなんでも出来る』が、想像力がない者は先が見えずなんでも壊すからな。

先日美輪明宏が「人間なんて科学科学って言いながら、自分達の身体の仕組みの20%もわかっちゃいないのよ」なんて言っていたが、まさにそんな状態で地上の支配者みたいな顔していられる人間を、植物は嗤っているかもしれん。

...いや。
それも違うか。

彼らはあまりに大きな存在ゆえ。
人間のそんな愚かさも赦してくれているのかもな。
返信する

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