前回に引き続き、またまた幼虫です。
すっかりはまってます。
今日は朝、雨が降って、昼間も割合曇り気味だったので思う存分観察できました♪
前回から蛹は羽化していません。
残念ながら蛹通算№7は寄生されていました。
幸い、№7は花台に乗せていた植木鉢で蛹になっていたので、
どうも怪しかったので鉢ごと袋の中に隔離しておいたおかげで幼虫部屋汚染は避けられました。
№8、9がそろそろ羽化してもいい頃なのでこの2匹が寄生されてないといいのですが~
さて、前回幼虫部屋入りしたアゲハ幼虫レモン組。
幼虫銀座
結構いるな・・とは思っていたけれど・・・
育ってわかりやすくなってきたので、今日改めてしっかり数えてみたら、
すでに蛹化した子も含めてレモン組は全部で17匹でした
クロアゲハも飛んでいたのでクロアゲハの幼虫も混じってるだろうと期待してたんですが、
オールナミアゲハでした
レモン組の終齢幼虫はとっても小さい子が多く、大丈夫かいなとちょっと心配でしたが、
日が経つにつれてしっかりムチムチしてきて余計な心配だったようです。
それより食草の方がどう見ても足りなくなってきました。
幼虫は最初に食べた同じ植物の葉っぱしか食べないみたいなことを何かで読んだような気がしたんですが、
ふと見ればお隣の休息中のカラスザンショウにすでにお引越しをしている子がいるじゃないですか!
どうやら同じミカン科なら何でも食べるみたいな?
(おかげで休息中のカラスザンショウは再び丸坊主)
でも、それなら話は早いです
幼虫部屋に同じミカン科の「金柑」を投入~~~
今朝には多くの子が金柑の木にお引越ししていました(^^)
左側のレモンの木はもうスカスカ
金柑が丸坊主になる頃にはみな蛹化できるくらいに大きくなれるでしょう!
シャクシャクシャクシャク・・・という葉を食む音が耳に心地いいです
幼虫も個体差なんでしょうかね?
上が普通タイプですが、下のような模様が濃く点々がある子も何匹か見受けられます。
違う蝶なのかとも思いましたが調べてみると同じアゲハらしい。
お花も大好き
レモンも金柑ももともと幼虫の食草にするために植えたものですが、
欲を言えば実も収穫出来たららっきー
・・・そんなあわよくば・・・はどうやらありそうにないわねー(T▽T)はは・・
みんな蝶になれますように・・・。
先月制作した蝶の幼虫保護室。
通称「幼虫部屋」
そこで育っていたアゲハの幼虫達が蛹となり、そして羽化が始まり、
いよいよ幼虫部屋から旅立つ子達が出てきました
6月28日 通算№2(羽化)
幼虫部屋での初めての羽化。ナミアゲハ。
今年の保護幼虫としては2匹目の羽化です。
綺麗に育ったネ~。寮母じゅりりんは嬉しいぞ(;▽;)
行ってらっしゃい!
7月2日 通算 №4(羽化)、№5(羽化)、№6(羽化不全)
昨日は3匹が羽化していました
(考えてみれば1匹目も2匹目も何匹目も見分けがつかないのに気づき、
後でわかるように写真に日付を入れることにしました)
綺麗だねぇ・・・
行ってらっしゃい
大空に飛び立つ素敵な写真がとりたいもんだのう・・・
ああ、でも一匹だけ羽がうまく広がらなかったようです(;;)
№6(羽化不全)
せっかくここまできたのに・・・
可哀想だけれど仕方がありません・・。
涼しいうちは縁台のところに出してあげ、猛暑の昼間は部屋の中に入れています。
見守ってあげるしかありません。
命の限り頑張って生きようね。
そして、実は幼虫部屋で1匹目が羽化した後、
その前から蛹になっていた子がなかなか羽化しないなぁ・・と思っていたら、
小さなが穴が開いて、どうやら寄生蜂にやられていたようなのです。
通算 №3(寄生)
保護部屋の中に寄生蜂大放出・・・。
見つけ次第処分したけどいったい何匹いるのやら・・・
実際、蛹にもまとわりついていたし・・・
ああ、残りの幼虫と蛹、全滅やぁーーー・・・と、かなり落ち込んどりました・・。
なので昨日3匹が羽化した時は本当に嬉しくホッと胸をなでおろしたのでした。
カラスザンショウにいた幼虫はすべて蛹になったので、
カラスザンショウは新しい葉っぱが茂るまでお休みです。
庭のレモンの木に幼虫がたくさんいたので、
レモンの木を幼虫部屋にお引越しさせました。
テラコッタ鉢は重いぜ・・・。
寄生蜂にやられていませんように・・・。
元気に大きくなってね
丸型のクッションカバーが擦り切れて穴があいてしまったので新しいカバーを作りました
丸型クッションカバーはこれまでにも何度か作り直しています。
→2007/04/23 丸形クッションカバー
→2010/11/29 丸型クッションカバー~2
今回はこれまでとちょっと趣向を変えて柄物
少しだぶついていたので一回り小さくしたのにそれでもちょっと大きかった
中身はストローを短く切ったようなのが入ってるんですが
随分使っているので中身がへたってきているのかも。
中身だけ売ってたら買って来て足そうかな。
タグやファスナーはもちろん前のを取り外して再利用。
年季が入ってファスナーが波打ってきていたので今回はファスナーが見えない作りにしました。
さてさて、
実は今月からソーイングのクラブに入ったのです
ここでは「チクチククラブ」と呼ぶことにします
市の施設の部屋をお借りして自分の好きなものを好きなように好きなペースで作っている・・ということで、
前から誘われていて、いいかも?とは思ってたんですが、そういうのに入ってしまうと面倒なのでずっと断っていました。
でも結局先延ばしばかりして何もできていなくて(><)
場所もすぐだし、ここはだらだらな生活を少し見直すためにも入ってみることに。
私の一番の目的は大量にある『端切れや余り布を使い倒す!』こと。
(クッションカバーの布は新しく買いましたけど。)
しかしみなさん、服とか作っていて~
私、明らかに手芸なんですけど~~~
志もレベルも全然違う・・・場違いかも・・・?
でも、作っているとやっぱり楽しいの
周りに惑わされず、手芸でガンバロ
ミシンが1台しかないので活動日には布のカットや印付け、仮縫いなどをして、
家でミシン掛けをすることにしました。(ミシン糸を替えるのが面倒というのもある)
家だと他の事にも気を取られてしまうので、集中できる環境はなかなか良いです♪
今はクラブ活動専用のエプロンを作っています。
クラブは基本月2回朝9時から夕方5時まで。
1人長机2台使ってゆうゆうの広さ!
この日は9時半すぎたのに誰も来ない!
その時間内で借りてるってことで時間も人それぞれみたい。
そういう緩さがまたいいです♪
そんな私も昼休みはさんで3時間くらい一回抜けたし
しばらく続けてみようと思います
貰い物の種がいくつかあって、
これまでの庭のイメージとはちょっと違うのだけれど、
たまには違うイメージもいいかも?・・と育ててみることにしました
「葉げいとう」
今年の秋の庭は「葉げいとう」で染まりそうです
ポット上げする時にはじめは1株ずつ植えていたのだけど、
面倒くさくもなって1ポット3株になり、後の方はまとめ植え
それはそれで可愛く育つらしいけど
花壇を少しづつ片付けてるところなので今月中に定植したいです。
「べにばな」
ひょろろ~んと伸びたと思ったらもう蕾がついてしまったよ
育苗、失敗だったかも~
べにばなってこんなんじゃないよねぇ?
このまま咲かせてすぐカットしてドライフラワーにでもしようと思います。
「朝顔」
夏らしくていいです
小学校で植えた初めてのお花が朝顔やひまわりなので、
やっぱり朝顔やひまわりはガーデニングの原点のお花のように思う
「ゴーヤ」
庭の作り始めでまだまだスペースに余裕があった時に一度植えたことがあるゴーヤ。
あの夏はゴーヤゴーヤまたゴーヤ、おかずはゴーヤづくしだったのを思い出すわ・・・
種を蒔くべきか蒔かざるべきか悩んだんだけれども、やっぱり生ると嬉しいものね
でもそこまでゆうゆう生らせるスペースはもうないので今回はプランターで育てるつもり。
お久しぶりのリアルじゅりりん工務店エクステリア部。
今回のミッションはズバリ「幼虫部屋制作」
かねてより熱望していた蝶の幼虫の保護室を作ります!
木材はホムセンでカットしてもらい、材料いろいろ買い揃えておきました
さあ!作るぞ
前面、扉部分です。
今回は仮止めとしてタッカー(ホチキスみたいの)を使ったのですが、これが超便利でした!
ボンドだけでは乾くまで時間がかかり、曲がったりすぐ外れたりとイライラが半端ないんですが、
タッカーのおかげで大幅時間短縮になりました。
タッカー、神
さあ、立ち上がってきましたよ。
ちょっとぐらぐらするので筋交いをつけなければ・・。
タッカーで仮止めしていた部分をビスで本止めします。
どんどんがっちりしてきました
網戸用のネットは両面テープで貼りつけてからタッカーでとめています。
完成までもうすぐ!
取っ手や扉止めをとりつけて完成です!
自分でいうのもなんだけど素晴らしい出来!プロかよ!(笑)
サイズは奥行き約60㎝×横約80㎝×高さ約180㎝。
人も余裕で入れますよ(^m^)
オープン・ザ・ドア~
大きいのでかなり歪むかも・・・と心配していましたが上出来!
タッカーのおかげです♪
扉周りが小虫侵入の一番の危険地帯なので、
周囲に侵入防止のスポンジを、ドアの開きにはネットを余分に張り出しておきました。
早速、ベランダに設置。
いい感じいい感じ
中に入ってみると明るく風もよく通って気持ちがいいです
これから風雨に晒されてどうなるかがいささか不安ではありますが、
その時はその時じゃい!その都度修復していこう。
ささ幼虫達のいるカラスザンショウの木を入れましょ~。
一緒にもともとこの場所に置いてあった花台もイン。
このキュウキュウの中で1匹目のアゲハが羽化してから(→2018/06/02「アゲハの羽化」)
ぼやぼやしているうちにチビッ子達の1匹がすでに蛹に、5匹が終齢幼虫まで育ってしまった。
あと1齢位のチビチビがいます。
次の羽化までに広いお部屋が間に合ってよかった
窮屈だったね
覆っていた仮ネットを外して葉っぱを開放してあげましょう!
さあ、のびのびと葉を伸ばすがいいぞ
ものすごい食欲!
今いる子達が卒業したら少し木を休ませてあげようと思います。
「幼虫部屋制作」-ミッション完了です
今年の春バラの様子をまとめてご紹介。
まずは我が家の最古参“パット・オースチン”
私の管理がイマイチなので買って数年で次々枯れていく鉢バラの中で
唯一生き残り続けている偉いちゃんです(;;)
そのお隣は“真夜”
日当たりが良すぎてちょっと色が明るく出すぎてる・・。
咲いたはしから花弁が干からびていくよ~う
二番花は置き場所を変えよう。
ブログのお友達からいただいた“ボレロ”
香りがとてもいいです
我が家のバラの中では1番最初に咲きました。
こちらは今二番花のつぼみが盛んに上がってきているところで開花が楽しみです
こちらもブログのお友達からいただいた“絆”
オレンジ花が美しいです
最初に出た蕾がバラゾウ虫にやられてしまってガックリでしたが・・
復活してくれてホッ
“ロサ・グラウカ”
こちらは蓼科のバラクライングリッシュガーデンに行った時に一目ぼれしたバラで
銅葉とピンクの小輪が美しい~
まだ小さいのですが、もう少し大きくなったらうまく使いたいなぁ~って思ってるんですが、
その「うまく」がなかなか思い浮かばない
宿題だわ。
“ロサ・ムリガニー”
こちらは去年妹と埼玉のバラ園に行った時に一目ぼれしたつるバラ。
ここは以前“アイスバーグ”が植えてあった場所です。
アイスバーグが枯れてしまったので丈夫そうな彼女に期待!
どんどんつるを伸ばして欲しいなぁ
パーゴラには“コーネリア”
次々とつぼみが付くのがいいです。
一本パーゴラには“ピエール・ド・ロンサール”
華やかです
ピエールさん、お隣のコーネリアの方にも誘引はしているのですが、
この一本パーゴラだけではおさまりきれず、
誘引時に枝を随分落としてもったいなかったので、
今年のシュートが何本か大きく伸びるようであればもう一段階上に持って行こうかと!
伸びたらだけど
それまでに五十肩よくならないかなぁ~
あと、株は元気なんですが花がよくない株が。
咲く途端に花びらが干からびてくるんですよね。
これは暑さにやたら弱いのか??むむぅ~。
今日の庭。
最近毎日ごはんを食べに来ている茶トラ。
翔平と呼んでます♪
図体がでかいわりに小顔で童顔なところが野球の大谷翔平みたいだから(^m^)
(だからと言って大谷翔平のファンでもなんでもありません。)
今日は雨なので朝から日がな一日縁台で居眠りこいてます
この子が来るようになったらその前に来ていた白黒ちゃんがまったく来なくなってしまった。
翔平はオスで白黒ちゃんはものすごいビビりのメスちゃんなので、
翔平の姿を見つけるとすっ飛んで逃げて行っちゃう。
でも白黒ちゃんはご近所さんからご飯を貰っているので安心です
この冬は一際寒い冬でしたが
この辺で見かける野良ちゃん達、全員無事冬を乗り越えたようです。
よかったよかった
今年第1号のアゲハの保護幼虫が、今日無事に羽化しました
取りあえずネットで囲った保護室。
これまでは庭に置いてましたが観察しやすいようにベランダに持ってきました。
蛹になろうと縮こまってきたところ
その後前蛹段階を経て蛹に。
それから2週間ほど・・・。
今日の朝。
早朝に確認した時は蛹の全体が黒ずんで今にも羽化しそうな状態でしたが、
洗濯物を干しに行くとすでに羽も伸び切って羽ばたいていました
もっとちゃんとした写真を撮りたかったのですが、狭い中で飛び回っているので
羽が傷ついては元も子もないので急いで網を開けて放してやりました。
とっても元気よく飛び立って行きましたー!
いってらっしゃいっっ
ちび幼虫達もぞくぞくと控えていますよフフフ
このカラスザンショウはアゲハ蝶に大人気
主に「ナミアゲハ」でたまに「クロアゲハ」の幼虫がいます。
「キアゲハ」も呼びたいのでキアゲハの幼虫の好きなパセリを購入。
もうちょっと大きく育ててから開放しようと思います。
そして、水やりに出ると庭に「ベニシジミ」が遊びに来ていました
ベニシジミ、大好き
紫色のヤマトシジミはよくいるんですがベニシジミは滅多にこないのです。
ベニシジミを呼ぶ為だけに植えた「ソレル」。(ベニシジミの幼虫の食草はタデ科)
食草の力は偉大なり!
葉の裏や茎とくまなく歩きまわって点検しているみたいです。
卵を産んでくれるといいな
ちびカマちゃんがいましたよ。
明らかにベニシジミにロックオンしたようですが、
まだちびカマちゃんの手には負えないでしょう。
先月5月16日に生まれたカマキリ。一回り大きくなっています(^^)
それにしても・・その日がまさか西城秀樹さんの命日になろうとは・・・。
子供の頃、ヒデキがこんなに早く亡くなるなんて思いもしなかったよ・・
ご冥福をお祈りします。
さて。
今年のじゅりりんのミッションは「蝶の幼虫部屋制作」
とにかく、保護しないと本当にすぐいなくなるのですよ。
鳥ふん状の時は結構大丈夫なんですが、緑色になった途端に狙われます。
よくみれば、一枚目の写真のカラスザンショウはネット内部にまだ余裕がありましたが、
羽化した今日の写真では葉が育ってモリモリ・・
もう少し伸びやかに葉を伸ばせる広さの幼虫部屋を作りたい・・・。
しかしなかなか仕様が決められない・・。
ある程度囲えば鳥の侵入を防ぐのは簡単なんですが、
小さな寄生蜂が入らないようにしよう思うと途端に難しくなる・・・。
取りあえず作ってみてそれから試行錯誤するか~。
※只今コメント欄は閉じております。
前記「大宮薪能」終演後はそのまま妹宅にお泊り。
翌日、義弟が車を出してくれ、茨城の「つくば牡丹園」に連れて行ってくれました
残念ながら牡丹やシャクヤクはほぼ終わっていたのですが、
映画「ピーターラビット」とのコラボ企画を開催中~
受付でウサ耳を貸してくれます(^m^)
アラフィフうさぎ姉妹2匹。(すでに妖怪)
この時に一人で撮った写真が人生で一番よく撮れてたので、
もしもの時の私の遺影にしてくれと妹に頼んどきました。
マクレガーさんの農園をイメージしたお庭。
さわやかでとっても素敵です
小物を置いた小屋なども♪
山の中にあるので起伏があって風景が楽しく、池などもあり、
広すぎず狭すぎず木々を愛でながらお散歩を楽しむのに最高です
ピーターそっくりのウサギを連れていた人もいたの!
ウサちゃん、超可愛いのよ~~~
ピーターラビットにコラボした宝探しゲームやスタンプラリーをやっていて、
ほとんどの方が挑戦されていました
園内に植栽されている木々の薬効などを勉強しながら進みかなりためになります。
そして、全部集まったらくじ引きなどでいろいろなコラボ商品が貰えるのよ~
妹夫婦はすごいついていて、妹は“人参ペン”と“種の缶詰”。
義弟は“人参ペン”とB4サイズはあるしっかりした“帆布製バッグ”を当てていました
いいなぁバッグ
私もバッグをめざしましたが、“シール”と“お茶の割引券”・・・
妹が哀れに思って人参ペンを1本くれました(笑)
この日は通常入園料1000円のところ、花が終わっていたため500円に割引されていたので、
入園料以上に貰って来たかもしれません
楽しかったわ~
映画も見に行きたいです。
最後に、
はい、ひょっこりはん!
※只今コメント欄は閉じています。
昨年、初めて行った大宮薪能がとてもよかったので、
今年も妹にチケットを取って貰い2人で行ってきました
第37回大宮薪能 武蔵一宮氷川神社境内
ご神木の前に舞台と客席がしつらえてあります。
雨天の場合は市民会館でしたが、
昼間吹いていた風も夕方にはすっかり止んで絶好の薪能日和です
さて、今回の番組は・・・。
素謡 「翁(おきな)」
能 「胡蝶(こちょう)」
狂言 「仏師(ぶっし)」
能 「土蜘(つちぐも)」
素謡の後に雅楽と火入れ式、解説が入りました。
能「胡蝶」
花の都に初めて上った吉野の僧が梅花に見とれていると、忽然と一人の女が語りかけ、自分は胡蝶の精であり花に戯れる身でありながら梅にだけは縁がないことを嘆き、必ず夢の中に現われるから僧に回向をしてくれるよう頼み消える。僧が言われたとおりに読経し梅の下で眠りにつくと、胡蝶が現れ、おかげで梅の花にも戯れ成仏することができると喜びの舞を舞って消えて行く・・・。
胡蝶が再び登場すると、頭上に蝶の飾り物を頂いた胡蝶の装束がものすごく美しく
またその舞も華やかで、いつもは怖く見える面がとても愛らしく可愛らしく見えたのが不思議でした
始まった頃はまだ明るかった空も胡蝶の舞が佳境に入る頃にはとっぷりと暮れて、
本当に素晴らしかったです
狂言「仏師」
新しく持仏堂をたてた男が安置する仏像を求めに都に上ってくる。
都の詐欺師がそれを聞きつけ自分を真仏師だと名乗って、一日で作り上げると約束し、仏像になりすますも、男は仏の風貌が気に入らぬと何度もやりなおしを要求し、何度も入れ替わり立ち替わりをしているうちに最後にはばれてしまう。
2人のやり取りや気に入らぬ度に替えるポーズが面白くて、会場中から笑いが沸き起こっていました
能「土蜘」
源賴光が何とも知れぬ病に苦しんでいる。
実は土蜘の呪いで最後には土蜘は一人武者に首を切り落とされて退治されてしまう。
見せ場は何といっても土蜘の手から放たれる蜘蛛の糸(パンフ表紙参照)
前半、僧に化けた土蜘が蜘蛛の糸を放って逃げるのですが、その蜘蛛の糸が舞台後ろのご神木にも掛かって野外の醍醐味に!野外と舞台とが一体となって呪われてます感がたっぷりで見応えがありました。
それに周りにいる囃子方や地謡方にも当然かかるんですが、頭に乗っていても顔の前に垂れていてもまったく払うような素振りを見せずに最後まで勤めていたのはさすがだと思いました!
意味ある動きをしたらそこに別の物語が宿ってしまいますものね。
土蜘の精が舞台上にしつらえられた巣の中から登場する場面は大迫力でした。
薪番が火を絶やさないようにずっと番をしています。
私達の席は前から三列目で舞台の斜め前方にあたる場所だったのですが、
この薪の熱による空気の揺らめきがちょうど舞台上の演者と重なる時があって、
この世のものではない妖しさが一層際立って、ますます幽玄の世界へと誘うのでした・・・
良かったわぁ~~~
次は七月の能楽堂よ~
そちらも楽しみ楽しみ
※只今コメント欄は閉じています。
こちらはお正月明けに読んでいたシリーズで、
一応記事にしたものの途中でブログも休んでしまったし、
大方忘れたし(コラコラ)、没にするつもりだったんですが、
とても面白い本だったのでやっぱり紹介させてください♪
昨年、上野で開催され大変な話題となっていた「怖い絵展」をきっかけに読んだ
中野京子さんの『怖い絵』シリーズが面白かったので、
他の作品も読んでみようと手にしたのが『名画で読み解く』シリーズ。
そもそも「ハプスブルク家」とはなんぞや?と常々思っていたのがきっかけです。
「怖い絵」シリーズの中にもハプスブルク関係は時々ありましたが、
いったいどうなって始まってそこまでの繁栄を誇ったのか?
もう少し詳しく知りたいと思ったのです。
こちらは近隣のヨーロッパ王朝のものもシリーズで出ているので関係性も確認出来て一石二鳥です。
『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』中野京子
『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』中野京子
『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』中野京子
『名画で読み解く イギリス王家12の物語』中野京子
シリーズ通して、すんごい面白かったですっ
名画で読み解く・・とある通り、王朝の始まりから終わりまで(イギリスは続いてますが)、
絵画をからめながら歴代の皇帝と事件などが語られていくので歴史がとても分かりやすい!
何となく覚えてる名前とか事件とか「へぇ・・・そういうことだったのか~・・・」と何度もうなづいてしまいました。
しかしヨーロッパの王朝の気持ち?はまだなんとなくわかる。
わからないのがロマノフ王朝、ロシア
暗殺に次ぐ暗殺。
もう皇帝にならない方がいいんじゃないかと思うくらい暗殺。
(実際、暗殺を恐れて皇帝になりたくなかった皇帝もいる)
皇帝は暗殺されなくても今度はお妃様が暗殺される。
(有力貴族が後釜に自分の娘を嫁がせて実権を握りたいから)
秘密裏に行われるものだから実は生きているのでは?との噂が絶えず、
私はあの時の生き残りですと偽物が次々登場するのも特徴。
そもそも秘密裏だから暗殺であって暗殺は日本でもどこの国でもあるけれども、
他国とは明らかに毛色が違うのですよ・・。
ロマノフ朝最後の皇帝も幽閉された挙句、
一粒でも種を残したら復活してくるからと可愛い娘さん達まで一家全員暗殺・・というかもはや虐殺。
そして皇帝以外は元気で暮らしていますよと嘘を言う。
なんか・・今のロシア政権にもそんな暗殺の噂が絶えないけれど
これはもう脈々と受け継がれてきたロシアの気質なんだろうかとさえ思ってしまう。
そんで、高貴な血を汚したくないばかりに近親婚を繰り返していたスペインハプスブルク家だったら絶対しなかった小国のお姫さまや平民との結婚。
大貴族の娘さんだったお妃様をわざわざ離縁して何処の馬の骨ともしれぬ愛人を正室にむかえたりする。
その辺はおおらかと言うべきか・・
しかもお妃から転身、王位まで頂いて優れた政治腕力を発揮したりするんだから見る目があったというべきなのでしょう。
ハプスブルク家が知りたくて読み始めたシリーズだけれど
ある意味ロマノフ家が一番面白かったかも?
ロシアは、昔からロシアだったんだなぁ・・・としみじみ思った次第です。
そんでイギリスはやっぱりイギリスで、チャールズ皇太子はしっかり血を受け継いでるんだな~・・と。
そんでおフランスはやっぱりおフランスで当時であっても近隣諸国の憧れの的で
フランス語で読み書きをするのがステイタスだったという。
中野先生のまとめによると、
オーストリア・ハプスブルク家は「結婚外交によるアメーバ的領土拡大」
スペイン・ハプスブルク家は「日の沈まぬ国を打ち立てながら血族結婚の繰り返しの果てに断絶」
ブルボン家は「華麗なる宮廷文化とそれが招いたフランス革命」
ロマノフ家は「徹底した秘密主義と農奴制の反動によるロシア革命」
イギリス王家は「歴代女王時代がもたらした繁栄と君臨すれども統治せずの成功」
・・・とのことでした。
読むならやはり発行された順(↑上記順)に読むのがベストです!
そしてさらに補足する意味で読んだのが下記のシリーズ。
『残酷な王と悲しみの王妃』 中野京子
『残酷な王と悲しみの王妃 2』中野京子
残酷な・・の一冊目の表紙にもなっているのが、ベラスケスの描いた「ラス・メニーナス」。
スペイン国王フェリペ4世の娘である王女マルガリータを中心にその女官たちを描いたものです。
マルガリータの絵はこれらの本の中にその成長過程も度々出てくることもあってか、
歴史的にはとくに何もない王女なのですが、私的にはこのマルガリータに一番心が動いたの。
15歳でオーストリア・ハプスブルク家のレオポルト1世(母親の実弟)の元に嫁ぎ、
夫婦仲はよく毎年のように子を授かるも残ったのは女児1人・・
ただでさえ弱い体・・お産がもとで21歳やそこらで亡くなってしまう。
結婚当初に描かれた楽しそうにお芝居の登場人物の扮装をする(その画はベラスケスではありませんが)
その束の間の幸せに思わず涙が出てしまうのですよ・・
そんなわけで、このGWはその時代を切り取っていたベラスケスの絵が見たくて
上野の国立西洋美術館で開催中の「プラド美術館展ーベラスケスと絵画の栄光」を観に行ったのでした
余談なんですけれども、私はラヴェルの「なき王女のためのパヴァーヌ」という曲が大好きで、
20代の頃の一時期、毎晩この曲をかけながら寝ていたくらいで、
実はこの曲はラヴェルがベラスケスの描いたマルガリータ像からインスピレーションを得て作曲したとされていると知った時は、心の底から感無量でした・・・。
※只今コメント欄は閉じています。