今やメダカも紅やらラメやら。
そういえばオカモノアラガイを見つけたのも、
姫葦の根元だった。
そして、今回のアブラバチの成虫を見かけたのも...
ビオトープ周辺に多様性が出てきて。
思ったのが、
規模は違えど、
本来の自然に近づいたことで、
生き物がそこを選ぶのでないかと。
もちろん『本来の姿』が少なくなったことも、
ビオトープを選んだ理由になるだろう。
自然の葦原など、
もう我々は、滅多に見ることが出来ないのだから...
『そこ』で、遊んでいた子供の頃には、
気づかなかった、生き物の営み。
失われた、本来の棲み家。
自分の家を奪われたら、
どんな気持ちだろう。
仲間の行く末が、
迫害の歴史なら。
興味本位で虫を捕らえていた、
子供の頃と今。
人はどっちが残酷だろうか。
広い空を彷徨い、
小さな小さなビオトープをようやく見つけ、
未来を託す、小さな生き物。
そのささやかなスペースこそが、
私の傲慢が作り上げたものに他ならないけれど。
いつかは彼らが、
かつてはあった王国を、
取り戻せますように。
葦原の陰で。
黄斑姫葦、ミゾカクシ、桜蓼、マツバイ、睡蓮。
今年はどれも、花をつけない。
私の手入れが悪いのか、気候の『変化』が原因か。
のんびり、見守るしかないけれど。