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   猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

卑しさと憐みと。

2009年08月12日 18時56分13秒 | ぶ~すか言ってやる!

 

今日から日曜日まで、私は料理をしません。
なぜなら親類の家に行ったゴンザが日曜まで帰ってこないから。
今年の夏休み、我が家は母子家庭です(笑)
写真は、『サラダセロリ』とかいう、セロリの芽(?)を使ったサラダ。

 

「人として、卑しいことをするな」とか、
「みっともないところを見せるな」とか、
子供の頃は親にしつこく教えられた。

「武士は食わねど高楊枝だぞ」

「人としての辱めを受けるぐらいなら、舌を噛んで死ね」とも。

 

宇宙エレベーター技術競技会見物の合間にパチリ。

 

まあ、そう言われて育った割には、私はだらしなく、
言われたことの一割も守れず生きているように思うが、
それでもそれは、子供のころから、
自分なりの美意識を持つことの、役にたったとは思う。

.....いや。
それは、極めて当たり前のことか。

 

すご~く広い場所だったけど、思いの他植物の種類は少なく。

 

しかし、この世の中には、その当たり前のことさえ出来ない者がいて。

しばしばそれを目にしたとき。

私は絶望的な気持ちになる。

さっき、電車で目にした若いサラリーマンも。

人として、何を持って生きているのだろうと。

駅のホームで、列の先頭に割り込み、
なおかつ、ドアが開いたら走り込み、
こともあろうか、白い杖をついた人を尻目に、優先席にドカッと腰をおろし。

上司かなにかは知らないが、連れの4~50代の男と、
平気な顔で座り続けようとする。

あまりの振る舞いに眉をひそめた私が、
その男とそばに立つ白い杖の人をまっすぐ交互に見比べ続ければ。

必死に目をそらし続け、顔を赤くしながら、
きまり悪そうにニヤけ続けたのは.....

明らかに自分が恥ずかしいことをしているのだと、
多少はわかっていたからなのだろうに。

 

なぜかやたらにバッタがいたけど.....
今年は大量発生とか!?

 

私はどうすればよかったのだろう。

「ちょっとあんた!」とそいつを立たせ、
白い杖の人に、決まりの悪い思いをさせることだったろうか?

そういえば、その男は、何やら自意識過剰に、
爽やかサラリーマン風の風体をしてはいたが。

どんなに外見を取り繕おうとも。

卑しさというのは、顔に出るものだ。

誇りも思いやりも美意識も持たない人生ほど、空しいものはない。

しかし、きっと我々は怒るべきでなく、
あの男を憐れむべきなのだろう。

「そう、そうね。あなたは周囲から、同じように扱われてきたから、
 そういう人になったのでしょう」と。

 

子供の頃、父と電車などに乗って、座ろうとなどしようものなら、
烈火のごとく叱り飛ばされた。
「子供は立ってろ!」
それが正しいかどうかはわからないけど、
今はみんな、すごく甘え過ぎていると思う。
疲れてるのは他人も同じ、大変なのはみんなも同じなんだから。