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   猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

大いなる遺産。

2021年09月23日 11時37分08秒 | つぶやき

 

どんぐりボコボコ どんぐりこ♪

風が吹くと上からばんばん落ちてくる。

 

 

「そうしよう」と、

心がけているワケではないが、

金をかけなくとも、

自然の中でいくらでも遊べるのは、

父から受け継いだ、

大いなる遺産である。

 

小さな里山に登って、

薮の中に分け入り、

鳥に虫に、木になる実に川に...

 

小刀ひとつあれば、

彼は瞬く間に竹でオモチャを作り、

石を組み上げ火を焚いて、

子供と真剣に遊んだものだ。

 

飽きっぽく気分屋で、

突然怒り出すのは困ったクセだったが、

今となっては、

私もそんな風なのだから、

これもまた、

遺産のひとつといえるだろう。

 

オトナになって初めてわかる。

 

よく、あんなに幼かった私に、

小刀を持たせてくれた、と。

 

親というのは、勇気があって、

素晴らしい忍耐力を持ち、

愛情深くなければ務まらないな。

 

色々大変なこともあったけれど。

 

それが『今』を作ってくれている。

 

 

こちら、コマメホコリ?でしょうか。

指でそうっと押してみると...

 

 

同様に、弟は今、

『じーじ』に会ったことのない我が子に、

こういい聞かせている。

 

「じーじはね。

 子供と遊ぶ達人だったよ!

 いつも本気で遊んでくれた」

 

『遺産』はきっと、

彼の娘たちに引き継がれてゆく。

 

 

「ばふっ」っと胞子を吐き出します。

「うわああ〜、ごめん!」と叫ぶが、すでに遅し。

なるべく触らず、とは思っているけど難しい。

人は好奇心の生き物ですね。

 

 


もはや山姥。

2021年09月22日 00時16分18秒 | つぶやき

 

わずか数ミリ、が無限に拡げる宇宙@ツノホコリ

 

 

森の中で、

地べたを這いずり回っていれば、

幸せな女である。

 

自粛が終わって、店が再開したら、

フツーに戻れるのかどうか、

わからない。

 

キノコに虫に変形菌。

 

早寝早起き、変形菌。

 

大丈夫かなぁ。

 

(色んな意味で)

 

 

種類いろいろ、色もきれい。

 

 

 


ナショジオのチカラ。

2021年09月16日 09時30分38秒 | つぶやき

 

ルーペで覗いて「なんだこりゃ!?」

調べれば、変形菌の一種『サビホコリ』だという。

 

 

キノコについて調べていると、

たびたび目に入ってくる

『変形菌』というものの存在。

 

ルーペを持って這い回り、

キノコとは微妙に違う気配に、

 

「なんじゃこりゃ!?」

 

と。

 

小さく不思議な『生き物』の正体を探れば...

 

「ふうん。これが『変形菌』ねぇ」

 

...でも、キノコと粘菌、

 変形菌って何が違うの?」

 

フツーに調べてもよくわからない。

 

というか、ずらずらと並べられた、

難しい説明を理解する力が私にはない。

 

「あー、もう少し、誰かわかりやすく

 教えてくれないかなー」

 

と。

 

つい先日、何気なく開いた、

web版ナショジオの記事が、

冒頭3行でズバッと私の悩みを解決してくれた。

 

曰く、変形菌とは、

『きのこのように胞子を飛ばして子孫を残す植物的な性質と、

 移動しながら微生物などを捕食する

 動物的な性質を併せもつ』ものだと。

 

なるほど、

 

『移動しつつ、ある程度栄養を蓄えて、

 力がついたら子実体を作って、

 胞子を飛ばして子孫を残す』と!

 

「さっすがナショジオ!」

 

本当に頭のいい人というのは、

バカにもわかりやすいように、

何かを説明出来るのだというが。

 

まさにそれ!

 

とかく、専門用語を使いがちだったり、

『知っている前提』な分野において。

 

大きく扉を開いて、

おいでおいでと、

優しく手招きをしてくれる、

ナショジオのような存在が、

もっと増えたらいいのにな、と思う。

 

入り口、大事よ?

 

 

 


お金、だけではない問題。

2021年09月08日 00時57分53秒 | つぶやき

 

 

 

「野口英世は貧乏な生まれだから、

 金の使い方を知らず、苦労した」

 

と、歴史の研究家だか誰かがそう言った。

 

確かに、金の使い方は、

ある種の環境にある人々にとって、

立ち塞がる壁であり、

越えられない壁だ。

 

先日、人と話していて、

 

「理解の出来ない相手と出会ってしまった」

 

と聞いた。

 

『お金がないから』と言って、

前歯が欠けたままだったり、

メガネが割れたままだったり、

とにかく、

 

「それは本当にそうなのか!?」

 

と、思わずにはいられないタイプの人々、

ということだ。

 

彼女は知らなかったのだ。

 

本当にお金がないのではなく、

『ギャンブルをやる金はあっても、

 子供に食わすメシの金は惜しむ』種類の人の存在を。

 

『金を借りるのに、

 タクシーで乗りつける人の存在を』

 

飲む金はあっても、

歯医者や床屋に行く金はなく

朝早くからパチンコ屋に並ぶ体力はあっても、

働くことは決して出来ない人々。

 

差別でも偏見でもない。

 

それは、私が子供の頃に、

たくさん見た人々だ。

(もちろん例外もいっぱいあるだろう)

 

「『知らなかった』と言うなら、

 それはこれまで幸せな人生を歩んでいたってことだと思うよ」

 

と、私は言った。

 

裕福で幸せな家庭で育った彼女にとって、

その出会いは、よほど衝撃的だったようで、

相対した事で芽生えた感情をどう処理したらいいのか、

わからない様子だった。

 

冒頭で触れた『歴史家』の発言については、

当然、野口英世を馬鹿にしたものではなく、

だからこそ、金に対する教育が必要なのだ、

という主旨のものだったと記憶しているが、

逆にいえば、貧乏だったからこそ、

身を起すべく奮闘する人々も、

確かに存在するだろう。

 

金は天下の回りもの、だから、

使いどころを間違えないことが、

やっぱり肝心なのだろうが、

 

「あ、もう苦手なんで!

 全部お任せしていいですか?」

 

と、パートナーに丸投げする私のようなやり方も、

リスクを回避する方法としては、

なかなか正しいような気がする(笑)

 

そして件の『ショック』を受けた、

裕福な家庭で育った彼女が、

やはりとても、金の使い方が上手いことには間違いがない。

 

 

 

 

 


よしあし。

2021年07月15日 12時36分38秒 | つぶやき

 

今やメダカも紅やらラメやら。

 

 

そういえばオカモノアラガイを見つけたのも、

姫葦の根元だった。

 

そして、今回のアブラバチの成虫を見かけたのも...

 

ビオトープ周辺に多様性が出てきて。

 

思ったのが、

規模は違えど、

本来の自然に近づいたことで、

生き物がそこを選ぶのでないかと。

 

もちろん『本来の姿』が少なくなったことも、

ビオトープを選んだ理由になるだろう。

 

自然の葦原など、

もう我々は、滅多に見ることが出来ないのだから...

 

『そこ』で、遊んでいた子供の頃には、

気づかなかった、生き物の営み。

 

  失われた、本来の棲み家。

 

自分の家を奪われたら、

どんな気持ちだろう。

 

仲間の行く末が、

迫害の歴史なら。

 

興味本位で虫を捕らえていた、

子供の頃と今。

 

人はどっちが残酷だろうか。

 

広い空を彷徨い、

小さな小さなビオトープをようやく見つけ、

未来を託す、小さな生き物。

 

そのささやかなスペースこそが、

私の傲慢が作り上げたものに他ならないけれど。

 

いつかは彼らが、

かつてはあった王国を、

取り戻せますように。

 

葦原の陰で。

 

 

黄斑姫葦、ミゾカクシ、桜蓼、マツバイ、睡蓮。

今年はどれも、花をつけない。

私の手入れが悪いのか、気候の『変化』が原因か。

のんびり、見守るしかないけれど。