ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

「令和」と十七条憲法の精神

2019-04-18 10:55:20 | 日記
いささか旧聞に属するが、私の友人が「ぶらソフィア」なるブログで、「平成」の次の元号を推測する記事を書いたことがあった。彼は、国書なら聖徳太子の17条憲法だろうと考え、その第一条が「以和爲貴(和をもって貴しとなす)」とされていることから、次の元号は「貴和」が採用されるのではないか、と推測していた。

これに対して私は、「2音の『〇ワ』よりも、耳当たりの良い3音の『〇〇ワ』のほうが良いのではないか」と考え、「敬和」というのはどうだろう、と思案した。ただ、「奥田敬和」という著名な政治家がいることから、この案は採用されないだろう、とも考えた。

このことについてはすでに本ブログで書いたが(4月1日《新元号の発表に思う》)、今になってことさらこれを繰り返すのは、新元号「令和」の発案者とされる中西進氏が、最近、インタビューを受けて令和の「和」についてふれ、「『和をもって貴しとせよ』を思い浮かべる」と述べて、十七条憲法の精神が流れているとの考えを語った、と報じられたからである(読売新聞4月17日)。

「十七条憲法の精神」に着目した友人は慧眼だったと言わなければならない。「2音の『〇ワ』よりも、耳当たりの良い3音の『〇〇ワ』のほうが良いのではないか」と考えた私の着眼も、ついでに強調しておこう。ただ、「レイ(令)ワ」だとは思ってもみなかった。さすがは学識に優れた人の発案である。

以上、友人の眼力を褒め称えるべく、長々と書き連ねてきた。念のために、と思い、友人のブログを確認したら、中西氏のインタビュー記事については、すでに友人も「追記」として補足する形で取りあげていた。興味のある読者は、「ぶらソフィア」でググってみていただきたい。
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