世の中が解らない お終いなのはどっちだ

最近は我が脳ミソにもガタがきたのか、世の成り行きが理解できなくなってきた。聞くところによれば、きのうは山手線など首都圏の鉄道各線が朝の通勤時にひどく混雑したとか。鉄道各社が「間引き運転」を行ったためだという。
緊急事態宣言が出され、「３密の回避」が叫ばれているというのに、鉄道会社は一体何を考えているのか。

ネットで調べたら、鉄道各社に対して、運行を減便するよう国や東京都から要請があったのだという。

このアホめが！減便すれば、そのぶんだけ車内が通勤客で混雑するのは道理ではないか。国や都は一体何を考えているのか。ああ解らない。こんなことでは世の中もうお終いだ。ーーいや、それとも俺の脳ミソがお終いなのか。ああ解らない。

解らないといえば、そもそも緊急事態宣言の発出の仕組みがよく解らない。国は積極的に緊急事態宣言を出すわけではなく、あくまでも「自治体からの要請待ち」の構え。「自治体から要請があれば、専門家会議に諮（はか）ってから、発出するかどうかを決定する」とスガ首相は宣（のたま）うが、これでは国の主体性など無いに等しいではないか。まあ、主体性がなければ責任もないわけだから、国が責任を追求されることもないのだろうが。

でも、これでは国が責任を自治体に、そして次には専門家とやらに、擦（なす）りつけているようにしか見えないのだ。無責任体制もここに極まれりという感じがする。

無責任といえば、自治体もしかりである。都や府や県は、国がお触れを出すのを待つのではなく、なぜ自ら積極的・自発的にお触れを出そうとしないのか。ここにも責任逃れの姿勢がまざまざと見える。こんなことでは世の中もうお終いだ。ーーいや、それとも俺の脳ミソがお終いなのか。ああ解らない、解らない。トホホ。