デイサをめぐる理性の判断

きょうはリハビリ・デイサへの「出勤」の日だが、欠勤することに決めた。それはそうだろう。妖怪コロナの魔の手は確実にわがT市へと伸びてきている。T市の新規感染者がきのうは１０人、おとといは２０人だった。茨城県全体では、きのうが４４人、おとといは５０人である。わがT市では、老人ホームや障害者福祉施設でクラスターが発生したらしく、茨城県知事は、T市がある県南地区を対象に外出自粛要請をだしたという。

それだけではない。私自身の身体のこともある。先日、小池都知事はスガ首相と「GO TO トラベル」をめぐって会談し、「６５歳以上の高齢者と基礎疾患を持っている人は利用を控えることを呼びかける」よう政府に要請したという。首相は「理解できる」と応じたらしいが、それはともかく、問題はこの「基礎疾患」のことである。

基礎疾患。この聞き慣れない病名は何だろうと思ってネットで調べたら、これは主に糖尿病と「心血管疾患」を指すとのこと。この「心血管疾患」に「脳血管疾患」を含め、「脳梗塞や脳卒中のリスクがある」と書いているサイトもあった。私は脳出血にやられたことがあるが、脳出血は脳卒中の一種だから、このサイトの分類によれば、私は立派な「基礎疾患」の保持者だということになる。しかも私は６５歳以上の高齢者。「GO TO トラベル」を利用してはならない条件を２つとも満たしている。新型コロナに感染すれば、重症化するリスクが限りなく高いということだろう。

触らぬ神に祟りなし。よって私はきょうはデイサに行かないことに決めた。私の理性は今のところ健在である。理性を狂わされない限り、この判断は揺るがない。

欠席する旨のデイサへの電話は、これから掛ける。「ボクはきょう、休むべきかどうか、迷っているのですが、どうしたら良いでしょうかね」と難題を吹っかけて、スタッフの女の子を困らせてやろうと思ったが、これはやめることにした。相手の返答次第で、私の理性が狂うことがあるかも知れない。そう危惧したのである。私は自分の理性を信じていない。