ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

GO TO の次は帰省問題

2020-12-15 14:15:07 | 日記
ガースー首相がとうとう「GO TO トラベル」の全国一斉停止に踏み切った。「GO TO トラベルがコロナ感染拡大の原因なのは明らかだ。なのにGO TO にこだわり続けるガースーは無能だ!」そう思う人が多かったから、ガースー内閣の支持率は急激に低下したのだろう。さすがのガースー首相も「これはヤバい。GO TO をやめないと、次の選挙では大敗するぞ。そうなれば、俺もお払い箱だ」と焦ったに違いない。

民意が政府の方針決定に影響を与える。それが民主主義の醍醐味だ。民主主義の前では、業界団体も、その意を汲んで暗躍するボス政治家も、まるで形なしの体、出る幕はない。

それはそれで歓迎すべきことだが、私は正直、GO TO トラベルなど、どうでもよいと思っている。身体に大きなトラブルを抱え、トラベルには無縁の天邪鬼爺には、GO TO トラベルなど、所詮関係がないのである。

私が目下、頭を悩ませているのは、子供や孫たちのファミリーがこの正月にわが家にやって来るのではないか、ということである。「65歳以上で、かつ、基礎疾患持ち」である私は、コロナに感染すれば重症化するリスクが大きい。だから(コロナが蔓延するレッドゾーン・東京に住んでいる)子供や孫たちがわが家にやって来ることを、素直には喜べないのである。

問題は、私の妻である。妻はこの正月に子や孫のファミリーがわが家に来ることを、むしろ熱望しているのだ。ゆうべ娘から掛かってきた電話でも、「大丈夫よ。心配しないで、いらっしゃいよ」などと宣っていた。私が妻のスマホを奪いとり、「いや、悪いけど、家(うち)には来ないでくれ」と言う手もあったが、私にそんなことが出来るわけはない。そんなことをしたら、私は娘から愛想を尽かされるだろう。

私がコロナ感染を恐れるのは、私が身体障害者だからである。脳卒中の後遺症で片麻痺になった私は、ただでさえ日常の動作に不自由を来(きた)し、トイレや入浴時などに不如意を託(かこ)っている。そんな私がコロナに感染し、入院するようなことになれば、下(しも)の世話や入浴の介助などで専門病棟の看護師さんたちに余計な手間をとらせることになるだろう。それが私には耐え難いのである。

今や専門病院の看護師さんたちは、コロナ感染者への対応に追われ、疲弊しきっていると聞く。医療機関の逼迫とは、そういうことなのだ。

う〜む。ガースー首相には、次に「年末年始の帰省自粛命令」でも出してもらうしかないかな。「年末年始には、LINEのビデオ通話を無料にする」といった優遇措置と抱き合わせでな。
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