「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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第三十七回 軍配通信 「試練の新天地」

2014年09月14日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●実際の秀吉は、誇大妄想狂のオトコじゃないぞ!世界戦略な目から、スペインのフェリペ2世とやりあっていた、日本のマジ英雄だよ!その経緯は実際の官兵衛も知っていたはず!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十七回軍配通信「試練の新天地」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


えー、今回は城井谷編の序章と言った感じで、長政に罠がかけられて・・・次回のお楽しみと言う感じになりましたね。

まあ、僕はいろいろな俳優さんにいろいろな思いを持ちながら、大河ドラマを楽しんでいるんですけど、宇都宮鎮房役の村田雄浩さんが若い頃から、好きでしたね。

なんか、威圧感がありながら、人の良さが出ている風貌で、学生服着せて応援団長役とか演じるとすごいハマる俳優さんでしたね。


それが、ここに来て「わからず屋だけど、芯の一本通った悪役」系の役がハマり始めて・・・「坂の上の雲」の伊地知幸介役とか今回の宇都宮鎮房役なんかは、

まさにそんな感じで・・・しかも、ステレオタイプの悪役じゃなくて、当人は絶対の正義を確信して行動している・・・でも、それが自分勝手だったり、

他人からすると見えてしまう・・・けれど、そのキャラなりの正義は貫き通す武人・・・そんな役が、本当によく似合うと言うか、味が出てくる。


九州訛りも、宇都宮鎮房役をリアルに演じていて、好感を持てます。というか、ほんと、味がありますよね、村田雄浩さんは・・・。

確かボーリングが大好きで、マイボールで楽しんでいると言う話を徹子の部屋あたりで見たような・・・ボーリングが上手い人が羨ましいけど、

体脂肪率3%に絞ったら、魔法のように上手くなっていたりして・・・んな事ないか(笑)。


でも、脚は速くなると思いますよね。単純に体重も落ちるわけだから・・・ま、今から楽しみです。もちろん、容貌も変わるでしょうし。


話を戻しますが、宇都宮鎮房・・・頑固な武人だったんでしょうね。

しかし、相手が「絶対の知恵者」の黒田官兵衛ですからね・・・「絶対の因果関係」を使える「絶対の知恵者」は結果をシビアに出すので、絶対敵対しちゃいけません。

要は行動する時は、相手の知恵者ぶりを調べておかないといけないんですね。


しかし、長政・・・また、演じてる松坂桃李くんが演技が上手いから、余計、へっぽこに見えるんだよねー。

いや、敵が引いたって・・・それ罠に決まってるだろ・・・おびき出しにかかってるのは、100%見えるだろー。


指揮官として、使えるのが、後藤又兵衛くらいってのが、悲しいよね・・・。


さて、一方の宇都宮鎮房・・・今、NHKの「軍師官兵衛」のHP見ながら、村田雄浩さんが「宇都宮鎮房のすべてに共感出来る」と言ってるのを確認したんですけど、

いやあ、いい顔しているよね。味のある顔・・・いかにも九州の豪傑と言う風情で素晴らしい役者さんですよね・・・表情が生きているもん・・・。


しかし、今回、佐々成政がちょい役ながら、出てきましたね・・・肥後の北半国を収めきれず、検知を強引に強行した為に地侍が蜂起し、一揆が頻発して、

小早川隆景と黒田官兵衛の手を借りて鎮圧・・・佐々成政が中央で切腹申し付けられた後に加藤清正公が、その地に入ったが、おそらく23,4歳の頃ですから、

・・・おそらく秀吉に言い含められて入国したんでしょうね、


「地侍の優遇政策をとれ」


って・・・だから、治水や商業政策など、民を守る政策を基本として、民に長らく愛されるお殿様になったんですね。


佐々成政が民を上から押さえつけるやり方で失敗していたのも、いい薬になったと思いますね。

民を守って使う事が肝要・・・加藤清正は、秀吉にそうアドバイスされたんでしょうね。


さて、その知恵を踏まえて・・・宇都宮鎮房を見ると、実は彼も民を守る為に城井谷に残った・・・そう考えられるんですよね。

もちろん、実際の宇都宮鎮房も、城井谷を長年守ってきた自負と責任があった・・・だから、民たちを見捨てる選択など、あり得なかったんでしょう。


その意識で、黒田官兵衛を見れば・・・黒田官兵衛も、民を守ることを第一に考えてきた武将ですから、同じ意識は持てただろうと思うんです。

だから、皆、播磨の事を今回、言葉にしていましたね。

播磨の国元を作り上げたのも、また、黒田の人間達でしたからね・・・。

「国替えが寂しいのは、わしもわかる」

的なセリフが官兵衛にありましたが・・・だからこそ、官兵衛も宇都宮鎮房の気持ちは痛い程わかるはずなんですよね・・・。


じゃあ、何故、実際の黒田官兵衛が豊前に置かれたか・・・今回、それが明確になっていましたね・・・秀吉の夢のつづきを実現するため。

そうです。黒田官兵衛自体、九州全体を見守る「九州探題」的な役割もしつつ、その先にある「唐入り」で、現地で軍司令官の役割を担う、軍監の役目を果たすために、

黒田官兵衛は、豊前に置かれたんです。


秀吉が肥前、名護屋城を総司令部にするまで、豊前こそが「唐入り」の現地指揮所を担った・・・そう考えられるんですね。


秀吉が「唐入り」を思いついたのは、前回出てきたポルトガル人コエリョと多いに関係があります。


と言うのも、当時、フィリピンをスペインが植民地化しており(1565年~)、スペイン人やポルトガル人の宣教師達は次のターゲットとして明を名指ししていました。


当時のスペイン人宣教師は、

「日本は、占領に向きません。なにより、国が貧乏で我々の欲しいものが無いからです。しかも、人々が好奇心旺盛で思慮深く、また、常に戦闘の訓練を」

「行っている戦士の数が多く、この意味からも占領には、適さない土地と言えるでしょう」

と、本国に多数書き送っているから、この宣教師の情報はもちろん、秀吉に上がっていたと見ていいでしょう。

「ですから、日本は、その旺盛な戦闘力を提供させ、スペインは、次に明を占領するのが得策かと思います」

と言う宣教師達の知恵は本国にも、秀吉にも上がっていました。


だからこそ、スペイン主導の元、ポルトガルと日本とで明占領を成し遂げるのが得策と言う話になるのです。

つまり、明占領策は、スペイン人宣教師の発想から出て、秀吉に伝わったと考えるのが自然なんですね。


この提案を聞かされた秀吉は、1586年・・・これって、秀吉が妹の旭姫を家康の正室にし、母の大政所を人質として、家康に送り、家康を臣従させた年だね・・・。


その1586年に秀吉は、コエリョに、

「スペイン、ボルトガル側のかねてからの提案通り、これから、朝鮮と明を征服するから、スペイン側に欧州製の軍船2隻と熟練した船乗りを送ってもらいたい」

「もちろん、褒美はちゃんとあげるから」

的な書簡を手渡したわけ・・・つまり、フィリピンを征服したスペインのやり方をもちろん、知ってるから、秀吉は、大明征服作戦をスペインとボルトガルと、

共同で行う提案を飲み、実施に踏み切ったと言うわけ・・・。


この秀吉書簡のコエリョへの手渡しがあるからこそ・・・翌年1587年、のコエリョの持つ、フスタ船見学をする秀吉・・・とつながっていくわけ。


ただし、この時、コエリョに質問すると、秀吉の先の提案が何も具体的になっていない事実を知るわけ。


それをを聞いた秀吉は、当然、自分の提案をまるっと無視された事に激怒・・・と、つながるわけで、秀吉は、スペインもポルトガルも、

日本を占領する気など毛頭ない事を知りながら、提案を無視したスペインに怒りを感じ、その怒りが前回のバテレン追放令につながっていくんだよね・・・。


・・で、ここから4年後、1591年、秀吉は、当時のフィリピン総督に「明を征服したら、次はお前らだ。即刻降伏せよ」的な脅しの手紙を送っているんですね。


・・・で、それに反応が無いと知るや、1594年、秀吉は、もう一度手紙を出しているんだけど、

「明を取ったら、次、君達だからね。まあ、日本とフィリピンの交友が永久に続くことを願いたいけどさ。この手紙、フェリペ2世にも伝えておいてちょ!」

とやったんだね・・・。


つまり、秀吉は、当時の世界戦略的に、スペインがフィリピンを植民地化した現実を学びながら、

「スペイン人も日本人も同じ人間なんだから、植民地化・・・出来ない事は、ねーべよ!」

と言う意識で、「唐入り」を始めたわけで・・・実は、秀吉の夢でも何でもなく、世界戦略的に俯瞰的に世界地図を眺めて「唐入り」を決めた秀吉と言うことが、

わかるんだね・・・。


だから、秀吉の夢なんていうと・・・事実の矮小化になっちゃうわけ。


世界の現実を知り、世界戦略を冷静に進めていった現実の秀吉がいる中で、

「秀吉の夢」=「唐入り」

と、やっちゃうと、=「無謀な妄想」となっちゃうから、現実の矮小化が激しくなっちゃうわけよ・・・。


問題は、この「唐入り」の発想の経緯を現実の黒田官兵衛は知っていただろうと言う事なんだよね。

・・・となると、今後、「九州平定で戦は終わったはずじゃ!」と「軍師官兵衛」の中の官兵衛は言っちゃったから、

「戦の世を終わらせるために戦ってきた官兵衛像」が語られる事になって・・・そうなると、大河ドラマの官兵衛は「唐入り」に絶対反対することになるわけさ・・・。


でも、実際の黒田官兵衛は、その経緯を知っているからこそ、

「まじ、スペイン人に出来るなら、日本人にも、出来るんじゃね?」

と、思って、「唐入り」に反対しなかったはずなんだよ・・・。


この経緯を知っているのと知らないのとでは、大違いでしょう?


今まで大河ドラマで語られてきた秀吉って、「唐入り」は夢レベル・・・だから、「秀吉は悪人」みたいなイメージになっちゃうんだよねー。


こういう事実の矮小化は、僕的には、好きではありませんね・・・「世界を見ていた秀吉」像と言うのを正確に表現して欲しかったけどね。


ま、今のNHKの立場では無理でしょうけどね。


さて、と言うわけでドラマと現実は違うと言う指摘を最近、よくしていますが、実在の人物の矮小化はやはり耐えられませんからね。


日本文化研究者のひとりとしても、ねー。


ま、あのスペインの絶対王、フェリペ2世に対峙した日本人・秀吉は、やはり、日本の英雄ですね。矮小化は、やっぱ、ダメっすね。


さて、そういえば、今回出てきた佐々成政についても、チョコっと・・・。

なぜ、佐々成政が地侍の一揆にあったかと言うと、要は佐々成政は、自身の手下を大勢連れて、肥後の地に入国しているんだよね。

もちろん、そうなると、その部下達に禄をあげなきゃいけない・・・しかし、肥後には地侍がいるわけで、領地も彼らのモノ・・・となると部下に禄をあげられないから、

佐々成政としては、現地の地侍の意向を無視して、太閤検地を強行して、隠し田を摘発して、それらを部下の領地にしていかないと、立ちいかないわけよ・・・。


要は現地の地侍を信用しないし、部下として採用しないばかりか、敵視しているとしか思えない行動に出ちゃったもんだから、佐々成政は反発をくらったわけ。

要は地侍優遇策を取らず、地侍敵視政策を取っちゃったから当然のように、国中一揆だらけになったと言う、ある意味、当然の帰結なんだよね・・・。


だから、官兵衛は、宇都宮鎮房と戦はしないと宣言しているわけ。

地侍を慰撫し、地侍を優遇する政策がいかに大事かを知っているから・・・地侍の反発こそが、一番、起こしちゃいけない結果だからね・・・。


実際の宇都宮鎮房だって・・・官兵衛の立場もわかるはずなんだよ。

でも、日本男子には、譲れない一線ってのが、誰にでもある。


それが宇都宮鎮房にとって、国替えだったんだね。

「ご先祖様に申し訳が立たない・・・となれば地元を守るため、戦いあるのみ」

と、なっちゃったんだろうね。


今回、宇都宮鎮房が罠を張ったとなれば・・・仕掛けたのは、宇都宮鎮房側と言うことになる。

もちろん、勝つ精算があるからこそ、仕掛けてきたと見るのが妥当。

長政与しやすしと見て・・・長政に向けて罠を張ったのは明確だったから・・・次回が楽しみですね。


ま、悲劇なんだけどね。村田雄浩さんの演技、楽しみにしましょう。


さて、茶々は、

「正室として発表したら・・・いいわよ」

的な表現でしたけど・・・それだけ気位が高いって表現?


僕は実際の淀殿を全然買っていないんで、なんだか、このあたり、どうなんだろ・・・興味があまり持てないんだよねー。


だってさー。秀頼をデブデブに育てちゃったって・・・武家の奥方として最悪じゃん・・・。

だいたい、淀殿が息子の為に江戸で人質になれば、よかったんじゃないの?人質って言ったって、江戸に住んでりゃいいだけなんだから・・・そしたら、

豊臣家が明治まで続いたかもしれないし・・・。


ひとり、わがままで頭の悪い淀殿なんかが豊臣家の最高戦略決定者になっちゃったから、豊臣家は、滅亡したわけで・・・頭悪いよねー。


ま、そこはいいや・・・とにかく、今回と次回で、城井谷の悲劇編・・・存分に堪能しようじゃありませんか!、



今週の喜び


結局、秀吉の描かれ方って、「絶対戦争反対」と言う、あまりにも現代的なしかも左翼的な思想がバックボーンにあるから、

「己の夢実現の為に日本人全体に迷惑をかけた妄想オトコ」

みたいに描かれちゃうんだよね。


例えば、そういう思想の持ち主は、「抑止力があるからこそ、戦争は起きない」と言う当然の言説さえ、敵とするのね。


まあ、今問題になっている朝日新聞とかですけどね。そういう思想って。

朝日新聞に入っちゃう人間って、結局、「俺偉い病」の人間ばかりなんだよな・・・日本人が謝ったくらいで済ますと思ってんの?


この世から消されるまで、やるよ、日本人は怖いから。

まずは弱い部分から、不幸になっていくだろうね。


ま、日本文化は、だから、怖いんだよ・・・朝日新聞記者を親に持つ、娘は・・・徹底的に不幸になるだろうね・・・。


すでに朝日新聞がチカラを持っていた時代はとっくの昔に終わっているわけ。


だから、終りが見えてきているんでしょう?


それを察したから、慰安婦問題は誤報であることは認めたけど謝罪はしていないから、日本人皆から、消されようとしているんじゃん、朝日新聞は。

それを察したから、吉田所長の調書の話を偽造した事を認めたんでしょ?


だって、報道機関が情報を捏造してたら、それは報道機関じゃなくて、単なる嘘つきでしょ?泥棒のはじまり会社でしょ?


日本人は永久に許さないよ・・・社員すべてがこの世から消えてなくなるまで・・・だから、日本文化は怖いんだよ。


理不尽な「負のエネルギー」を出した途端・・・西海に没した平家と同じ最後を向かえることになるわけさ・・・。


それは今も昔も同じ・・・それが朝日新聞で働く人間の家族の未来・・・おー、こわ。


さて、話を戻しましょう。


世界戦略レベルで思考する秀吉と地域レベルで動いている官兵衛とは、それこそ、月とスッポン状態になっていますけど・・・まあ、今後どう描いてくれるんですかねー。


僕的には、この世界では、家康が好きですね。


僕は大人の女性に恋される、大人の不良の匂いが大好きなんですね。


この家康さんには、その香りが如実に感じられる・・・。


ま、その活躍はこれからでしょうから、それを静かに見守りたいと思いますね。


しかし、ほんと、松坂桃李くん・・・演技巧すぎて・・・長政が本当にへっぽこに見える・・・今晩どうなるんでしょう。

つーか、岡田くん、迫力演技がすごいいいですよね。


いやあ、今晩もそこんところ、楽しんじゃいましょう!


ではでは。


今週のあれ、どうなん?
長政周りの人間がちょっとあれ過ぎない?つーか、頭悪すぎ・・・。

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