「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

この記事一応いいんじゃね?ボタン(作ってみました!) ちょっとさ、押してくれると、うれしいんです!(笑)

blogram投票ボタン

最終回 サムライ通信 第五十回 「遊びをせんとや生まれけむ」

2012年12月29日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!
大河ドラマ「平清盛」感想 サムライ通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●最終回は泣けた。兎丸の声と重盛の笑顔に。でも、全部を持っていったのは深キョンの凛とした風情!素晴らしかった!弁慶も迫力でした!
えー、久しぶりに、サムライ通信、アップしたいと思います。

えー、さっき、昼の12:00から「平清盛」最終回を見まして・・・最後のテロップのところで、思わず、泣いてしまいました。

「海の底にも都はございましょう・・・」の言葉から、「なんや、来てたんやったら、早く言えや」の兎丸の声に、思わず反応して・・・そして、海の底にほんとに都が・・・。
そして、重盛が、いい笑顔で・・・それに泣けましたね。僕は重盛はほんと、かわいそうで、かわいそうで、見てて辛くなったんですねー。
その重盛が守ろうとした平家が・・・すべて水底に・・・。

まあ、最終回は、なんと言っても、深キョンの演技でしょう。あの凛とした表情・・・なかなか出せませんよ。素晴らしい演技力でした。思わず引きこまれて・・・。
素晴らしい女優さんだなあって、思いましたねー。

そして、源氏も・・・やっぱり、弁慶大往生・・・すごい鬼気迫る弁慶大往生でしたねー。まあ、メイクのおかげもあるんですけど、
ほんと、毎回、青木さんは迫力演技が得意だなあ・・・と感心して、見ました。いやあ、大熱演でしたねー。
弁慶大往生って、今までいろいろ見てきたけど、これは、すごかったですね。なんかリアル感があって・・・いやあ、おもしろかった。

しかし、この脚本家さんは、ほんとに歴史好きな人間を蕩かしてくれますね。

清盛の遺言シーン。ひとりひとりに、清盛が語りかける・・・西行になりかわって。まあ、そうじゃないといけないわけですけど、当然。

時忠に「時忠がいなければ、平家にならずじゃ」なんて言っちゃうわけで、「平家にあらずんば、ひとにあらず」ってな名セリフをいっちゃった史上の時忠に、
敬意を表してますよね。そして、時子に最後に、「お前はわしの紫の上だった」って言っちゃって、源氏物語好き押しできた、時子に与えるべきセリフでしたよ。

こういうのが、ずっと見てた人間にうれしいんですよ。光らない君だった清盛が最後に、「紫の上だった」って言うから、ジーンと来るわけで。

まあ、ある意味、女性を落とす手練手管だよね、これ。

僕は大河ドラマについて、いろいろ勉強してきましたけど、女性を落とす手練手管を大河ドラマで勉強してきましたね。
まあ、これは、女性向け大河ドラマの構造なんかを勉強すると、
「基本すっかすかで、雰囲気や言葉で、相手を説得する。論理なんて関係なし。基本雰囲気押しで、女性は説得される」
ということを知ることになって・・・これは、リアルライフで、随分役だってますけど(笑)。

この「おまえは俺にとって、紫の上だった」っていうのも、要は女性の立場に立って、その女性の好きな世界で、最高の表現をすれば、女性は喜ぶ、という知恵ですよね。

例えば、「八重の桜」を楽しみにしている女性がいたら、「君は正真正銘、僕にとってはジャンヌ・ダルクだ」的に言えば喜ぶのと同じ構造ですからね。
これは、どうにでも、応用出来る、女性を喜ばす知恵ですねー。

まあ、でも、深キョン・・・いい女優さんですねー。当たり前ですけど、あの入水シーンで心が持っていかれました。

若い頃より、年齢を重ねてしっとりしてきてからの表現の方がしっくりきて、よかったですねー。
女性って、こう、年齢を重ねると、二極化するんですよね。ダサいオバサンになっちゃうひとと、しっとりとして、大人の色気の出せる美しい女性との2極に。
深キョンはまだまだ、若いですけど、そういう大人の色気表現が出来ていて・・・ちょっとやられた感じですねー。あの入水シーンは名シーン入りだな。
あの目の演技が、素晴らしかったですねー。女性にしろ、男性にしろ、目が一番大事ですから・・・深キョンに持っていかれましたー。

まあ・・・そして、最後のシーンですが、僕は絶対に頼朝と清盛の会話があると考えていました。
これまで、間接的に会話があったので、それは、最終シーンへの伏線だろうなーと思っていました。
だいたい、僕が書くとすれば、絶対に最後のシーンは、清盛と頼朝をなんかの形で、会話させ、
「こいつやりよるわ」
的に清盛が苦笑して、エンド・・・そんな風に思っていたので、それに近い形で再現されて、正直嬉しかったです。

やっぱり、本当の武士の形の見せっこ合戦だったわけですから、源氏と平家は。

平家も源氏も、自分が大事にする哲学の元、双方都を作っているんですよね。
清盛は、貿易による潤沢な資金をバックに、宋銭を資本流通の手段にし、
公家の文化すら凌駕する文化人こそ、新しい武士の形だと考えて、貿易港神戸に都を開いた。
頼朝は、コメを資本の中心に考え、土地を褒美にして、貧乏武士達を自分の元に団結させ、その仕組みを国中に広めようとした。
やっている事は時期こそ違えど、同じ「本当の武家」の姿の作り合いだったんです。

それが最後の最後のシーンに結実する。そして、出演者テロップもすべて出た後、最後の言葉が、「清盛がいなければ、武士の世の中はなかった」これです。

第一回の初頭、「平清盛」は、この結論のセリフから、はじまったんですからね。だから、最後の「清盛がいなければ、武士の世の中はなかった」は、
「ね、そうだったでしょ、皆さん」
の意味なんですね。全部見たからこそ、つながったんですね。それが全部見た人間へのご褒美なんですよ。大河ドラマからの・・・。

まあ、ひとつ言っておくと、あの第一回の頼朝は、今日の頼朝より、だいぶ老けていた・・・髪の毛や髭に白いモノがだいぶあったような・・・そんな風に覚えています。
どうなんです、そこらへん・・・NHKさん・・・(笑)。

まあ、今回の感想は、そんなくらいですか・・・とりあえず、泣きました。以上かな(笑)。

●んじゃ、この「平清盛」に、今やる価値はどこぞにあったん!
僕は、このドラマというのは、
「未来がわからないからこそ、いや、今がどん底だからこそ、チャンスなんじゃね?全力で戦えば、どんな高みにだって、行けるんだぜ!」
というメッセージを僕らに与え続けた大河ドラマとして、捉えてきました。

第一回なんて悲惨だったじゃないですか。王家の犬として、血みどろの生活を強いられ・・・若い中井貴一さんが、落ち込んだりしてたじゃないですか。
そして、清盛も、平家の人間じゃない貰い子なのに、御曹司になっちゃう。もう、これでもかっていうくらいネガティブ。忠正おじさんには、
ことあるごとに否定される生活・・・でも、若い頃ネガティブなのは、誰でも一緒なんだよね。

大人になれば、わかるけれど、そういうネガティブに負けずに勝っていった人間にこそ、しあわせが来る。

まあ、僕的には、大人になりきれてない、未だに十代の価値観「勉強が出来ればいい。真面目にやっていれば、いい」くらいの価値観から成長出来ていない、
年齢だけ重ねた男性が、多いなあ、と思ってるけどね。
大人の男性の価値観とは、「大人のエレガントな女性が自然と笑み崩れるような大人セクシーを体現した大人の男になること。子供が強く守られるから
安心して、笑顔になる、そんな強い大人の男になること」ですからね。それサボってる年だけ重ねた男がいかに多いか・・・ま、そういうひとは、ダサいおじさんに、
なるだけだけどね。

清盛は、ネガティブにそんなたくさんのネガティブに正面から挑んでいったじゃない。

オヤジの忠盛さんが死んで家中が割れそうになっても、なんとか、まとめあげたじゃない。ネガティブがありながら、必死にやって、それに打ち勝ってきたじゃない。
そのエピソードひとつひとつを見ることは、「大人の男になるには、ネガティブに正面からぶつかってもがくしかないんだよ」って必死に教えてくれてたじゃない。
大河ドラマ「平清盛」が。

さらに、平清盛のような英傑になるには、叡智を作っていけばいいってことも、教えてくれたじゃない。
他人と同じでは、価値はない。他人と違う自分なりの叡智を作り行動すれば、自ずから、頭角を現す、ということを全力で表現してくれてたじゃない。

若い頃、叡山の神輿を射たエピソードを全力でやってたでしょ。
鳥羽上皇をも、射たじゃない。
つまり、それが清盛そのものだったから。

当時、人々はバチのあたるのが怖くて神輿から逃げまわっていたんでしょ。
でも、清盛は、合理的に考えて、神輿を射た。
「仏よ、殺せるなら、仏罰を与えられるなら、与えてみろ。絶対にこの世にそんなものは、存在しない」
と、清盛が確信していたから、神輿を射ることが出来たんでしょ。
ま、後年、厳島神社を造営するのは、皮肉でもあるけれど・・・。

源氏の根拠地、鎌倉に鶴ヶ岡八幡宮があるのと同じで、平家を守る社が厳島神社ということだったんだけどね。

いずれにしろ、叡智をたくさん作っていったからこそ、清盛はあそこまで行ったんですね。

だから、僕らも人と同じになんかならず、自分なりの叡智を毎日作って、自分の人生に投下していけば、いつか、頭角を現し、トップをとれる・・・それを全力で
表現してくれたのが、この「平清盛」です。

まあ、ラストのシーンで思い至ったけど、清盛以後、宋との貿易をするのは、足利義満まで、待たないといけないのね。
あの天皇になろうとした将軍、南北朝を解消した怪人政治家、足利義満・・・この人も叡智を持ったひとなんですね。おもしろいことに。
だから、日宋貿易に目をつける。感覚が清盛や信長と一緒なんですよ。
まあ、義満というひとは、臣源道義なんて中国の家来になることで、日宋貿易を推し進めたので、学者からは甚だ評価が悪いけど、
彼にしてみれば、
「だって、俺日本で一番偉いんだもん。別に宋の部下になろうが、現実的に何の問題もないからいーの。清盛みたいに、金が欲しいの」
という意識でしょう。だから、天下人じゃないとわからない意識もあるわけで、むしろ、貿易が金になることに気がついているのは、
清盛、義満、信長、秀吉まで、なんだよね。
あとは、幕末の薩摩藩と長州藩・・・こちらもまた、天下を取っちゃう。

やはり巨額な資金をバックにしないと天下というのは、とれないもんなんですよ。

だから、僕は、この「平清盛」という作品を通して、平家型武家になろうと思いましたね。清盛、義満、信長、秀吉の系譜ですよ。

あのねー。この作品を見て、気づいたのは、
「日本人の型は、平家型武士、源氏型武士、公家、その他」になるかな、ってことです。
平家型武士は、巨額な資金をバックに、叡智で持って、やりたいことをやっていく人間です。美しいことにも理解があり、いわゆる起業型の社長みたいなもん。
おしゃれだし、スマートだし、なにより、知恵をたくさん持っているから、女性にやさしいし、愛される。イケメン社長みたいなもん。

源氏型武士は、まあ、ありていに言えば、サラリーマンのダサいおっさん。どこにでもいて、金は潤沢でなく、おしゃれはわからず、女性の気持ちすら、わからない。
文化のかけらすらなく、デブサイクでダサい安物スーツを来て、汗かきで、口が臭くて、加齢臭のするオヤジみたいなもん。

公家は、すべて先例主義・・・お役所仕事をやっているひとかな。

普通に働いているひとって、このどれかじゃね?
僕は平家型武士を思い切り目指していますけどね。そういう知恵を作れました。

まあ、確かに「平家物語」は、「盛者必衰の理をあらわす」と言ってるけれど、これ、要は嫉妬だからね。
嫉妬は「負のエネルギー」だから、あまり持ちすぎると、身を滅ぼすよ。
ハッピーエナジーを出して行かなければ、しあわせになれません。

まあ、それはいいとして、男として、生きるヒントをたーくさん貰ったのが、この「平清盛」でした。
「武士は勝ち続けなければならない」と清盛は言いましたが、あれ、誤解されやすいと思います。
というのも、清盛は、ネガティブをポジティブにしてきた、そういう経験があるから、そこから知恵を作り、平家を強くしてきたんだよね。
で、強くなったからこそ、「勝ち続けることの出来る武士」になれたわけ。

だから、そのプロセスこそが、大事であって、結果、「勝ち続けることの出来る武士」になろうね、と、このドラマは訴えているわけ。

これが、
「大河ドラマ「平清盛」でも「勝ち続けることの出来る武士」こそ「本物の武士」と言っていた。だから、成功体験だけを積み上げ素敵なビジネスマンになれ!」
なんて言ったら、おじゃんだからね。失敗体験を一杯したからこそ、成功への知恵をたくさん作ることが出来て、だからこそ、
「勝ち続けることの出来る武士」になれたの。真逆だから、それ。
まあ、こういうことを言いそうなのが、源氏型武士だよね。だせー。そういう適当オヤジ。

大河ドラマ「平清盛」の脚本家的には、
「子供はつらい時も楽しい時も全力で遊ぶ。だから、子供が遊ぶように、すべての時間全力で生きたのが、平清盛だ」
というメッセージでした。でも、僕はそう捉えていなくて、
「ネガティブばっかりだったから、そこから脱出しようともがきまくって、知恵をたくさん作って、その知恵でもって、ネガティブをポジティブに変えてきた」
「失敗を積み重ねたから、成功の為の知恵をたくさん作り出せたからこそ、「勝ち続けることの出来る武士」に進化出来たのだ」
「他人と同じではいけない。自分なりの知恵を作り出し、輝け!それが大河ドラマ「平清盛」に教えてもらったことだ」
と考えていますね。今の自分は。

本当に毎回たくさんの知恵をくれた、最高の大河ドラマでした。

男の生きる知恵・・・それは尊いモノです。それをくれるんですから・・・すっげー大事な時間を過ごさせてもらいましたね。

最高の大河ドラマだったと思います。

●じゃあ、ゆるちょ的、鈴木タケル的すごかったで賞は、誰?
えー、もちろん、すごかったのは、年齢によって、演じ方をちゃんと変えて説得力があがったおかげで、後年の清盛を見るのがつらかった、
松山ケンイチさんでしょう。すごいの一言につきます、このひとは。

気持ちが安定して見れたで賞は、これは、鱸丸こと、盛国さんですね。まあ、このひとは、毎回安定した感じを見せてくれるんですが、
今回は特に荒れた後半でも、このひとが画面にいる限り、安心してみれるという、非常に気持ち的にありがたかった人でしたねー。
鱸丸の頃は、売れないヘビメタ野郎なロン毛で・・・あの姿が懐かしい。

やっぱり武門よ。男は力よ的に魅力的だったで賞は、もちろん、伊藤忠清さんですね。後年、清盛を諌めることまでしましたが、
やはり、平治の乱の指揮ぶりは、かっちょよかったですねー。やっぱり見るものを唸らせる容貌は、これは素晴らしかったです。はい。

存在が辛かったで賞は、もちろん、清盛長男重盛さんでしょうね。もう、最後の方は涙なくして、見られませんでしたから。
だいたい大河ドラマには「早く死なせてやれよ」と感じさせるキャストが出てくるんですけど「龍馬伝」の武市さんとか、以蔵とかね。
この大河ドラマでは、重盛くんでした。だから、今日笑顔で出てきて、泣かされちゃったんですね。

迫力演技すごかったで賞は、今日の働きで、弁慶さんですかね。あのめぢから半端なかったですから。魅了されましたね。新しい弁慶大往生シーンに。

女優陣は、皆さんよかったですねー。今日の深キョンを始めとして・・・池禅尼さんは、登場した時、旺志郎の清盛をはたいちゃって・・・。
息を飲みましたね。あのあたり・・・でも、皆すごかったなー。最初の頃の王朝ラブもよかったですねー。鳥羽上皇を中心に華やかな王朝ラブが花咲いて。
あのあたりもよかったですねー。女優さんは、皆、素晴らしかったです。

ある種の怪物だったで賞は、これは、藤原頼長さんですねー。男色をこなし、日本一の大学生と言われ、鳥好きな頼長さん。悲惨な最後でしたが、
清盛の正面の敵として、確固たるキャラを気づいた頼長さんは前半戦の出色の敵役でした。

最後まで超ライバルやっぱり、このひともすごかったで賞は、それは後白河さんでしょうね。
こういう迫力のある役をイケメンがやると、さらに迫力が増すということが、この後白河さんで再確認できましたから。
上京してきた頼朝に双六用意しているところが、クスリと笑わされましたが・・・こういう所がいいんだよね。この脚本家さん。

一番好きだったキャラで賞は、これは文句なく、変な大阪弁の兎丸ですね。海賊のまんまずーっと突っ張ってきた兎丸のキャラがほんとに好きで。
なんか最近、ああいう突っ張った感じのキャラを見なくなっちゃったんですねよ。僕は好きなんですけどねー。だから、死んじゃった時は、ちょっと悲しかったくらい。
しかも、禿軍団にやられちゃうんだもんねー。あれが、平家の転機になったのは、確かでしたけどね。好きでした。兎丸。


まあ、いいたいことは、たくさんあって、いまいちまとめきれてないかもしれませんが・・・とにかくは、キャストさんに、ほんとに、いい演技を見せてもらいましたねー。

ほんと、お疲れ様でしたー。って、感じですね。

●最後に!!!!
えー。僕は長い間「義朝、頼朝2代物語」を大河ドラマで見たいと熱望していたので、この「平清盛」は、まさにどんぴしゃだったわけです。
だいたい「義朝」の記録って、そんなにないみたいだったし、清盛側から描けば、オリジナルでも楽しく描けそうだったし・・・おかげで義朝物語としても楽しめました。
歴史的にも転換期だった、この時期・・・歴史の中にいると、転換期なんて、全然わからないもんなんですよね。

でも、
「清盛がいたからこそ、武士の世はきた」
というのは、本当ですね。そして、それは、清盛が最初ひどいネガティブにいたからだ。
ネガティブにいたから、脱出しようとして、たくさんの失敗を繰り返しながら、ポジティブにするやり方を覚えていった。そこで知恵がたくさん生まれたからこそ、
その知恵が武士の世に導いた・・・それを映像で見れたのは、僕の人生にとっても、かなりいい影響を与えてくれました。

震災後のこの時代。
人々は天から与えられたネガティブに苦しんでいる。

こういう時代だからこそ、ネガティブを突破し、ポジティブに変えていける知恵をたくさん創りだした清盛の物語が必要だったんです。
視聴率が低かったそうですから、まだまだ、この清盛物語の意味を理解出来ないひとも、たくさんいるんでしょう。
でも、そういう中で、この「平清盛」を心から楽しみ、人生の糧に出来たひとは、ネガティブからポジティブへの脱出の仕方のヒントをたくさん貰えた人なんですね。

ありがたいことです。

そういう知恵をドラマに再構築して、映像化してくれた、全スタッフの方達にありがとうを言いたいです。

ありがとう、スタッフの方たち。僕は毎週興奮し、楽しみました。
そして、このドラマを、人生への糧にしました。最高でした。

また、新たな男性向け全力大河ドラマ、期待してます。
次は、黒田官兵衛物語かな。三英傑も登場だし、これは、期待ですね。

大河ドラマは、日本の宝です。

以上

ラブ・クリスマス!(10)「ボクとワタシのイブまでの一週間戦争!」

2012年12月29日 | アホな自分
クリスマス・イブ5日前の月曜日の朝、午前6時。ガオは、いつものように、鎌倉の街にジョギングに出ていた。

ガオは昨日、寝る前にリサに電話をかけていた。

しかし、電話は留守電で、リサは出なかった。

ガオは、月曜日の夜に電話する旨をメッセージに残しただけだった。

「とにかく今は、アミさんのアドバイス通り、リサさんとの恋に突き進んでみよう。すべては、それからだ」

そう腹をくくったガオは、物事が整理されたように感じていた。

「とにかく、突き進むことが大事だ。リサさんとの恋を楽しんでみよう・・・もちろん、旦那がいることは、忘れないが・・・」

と、ガオは考えている。

「リサさんの旦那さんって、どんな奴なんだろう・・・って、考える必要ないか。むしろ、俺は何も知らない方がいい・・・」

と、ガオは考えていた。

「でも・・・リサさんのことを考えるだけで、今も、胸がドキドキする・・・アミさんの言うように、僕らは、「いい組み合わせ」のカップルなんだろう」

と、ガオは考えている。瞬間、アミの少女のような表情を思い出す。


「この恋は、最早、わたしの知ってる「大人の恋」じゃない・・・「本当の恋」そのものだわ・・・あなたは、その魔性に耐えられるかしら・・・」


アミの言葉を思い出す。

「魔性・・・か・・・」

と、ガオは一瞬気持ちが凍りつく。

「アミさんでさえ、知らない魔性の恋・・・リサさんって、どんな女性なんだ?」

と、ガオはさらに興味深くなっていた。

「アミさんを超える女性・・・だったら、最早、身体ごとぶつかっていく以外手はない。ま、柔道で鍛えてきた動物的勘が、俺を支えてくれるだろう」

ガオは少しだけニヤリとすると、朝の鎌倉を気持ちよく走り抜けていった。


クリスマス・イブ5日前の月曜日の朝、午前8時。イズミは徹夜明けで華厳寮203号室に帰ってきていた。

「さて、寝る前に・・・美緒に電話でも、するか・・・」

と、イズミは、自分の電話機から、美緒のアパートに電話する。

「はい、もしもし」

と、美緒の明るい声が聞こえてくる。

「あ、おはよう・・・イズミです。美緒、起きてた?」

と、イズミが言うと、

「あ、イズミさん・・・おはようございます。起きてましたよ。わたし、朝早いの好きなんです」

と、美緒はうれしそうに話す。

「昨日はごめんね。途中で会社に戻るはめになって・・・」

と、イズミが言うと、

「ううん・・・だって、お仕事ですもの、仕方ないですよ・・・それより、もしかして、今帰宅したんですか?」

と、美緒

「ああ・・・これから、寝て、午後2時くらいに出社予定。サラリーマンは辛いよ」

と、苦笑するイズミ。

「大変ですね。でも、身体に気をつけて、ゆっくり眠ってください、イズミさん」

と、美緒。

「ああ、寝る前に、美緒の声が聞きたくてね。元気な声を聞かせてくれて、ありがとう」

と、イズミ。

「わたしも、イズミさんの声を朝から聞けて、ラッキーな気分で一杯です。じゃあ、お休みなさい・・・」

と、美緒。

「お休み。大好きだよ、美緒」

と、イズミ。

「わたしも・・・好きです。イズミさん。おやすみなさい・・・」

と、少し恥ずかしそうに、美緒。

「おやすみ」

と、イズミが言って電話は切れる。


「ふー」

と、少しため息のイズミ。

「しかし、美緒って、なんか、若いというか、幼いというか・・・まあ、でも、恋はいいな・・・」

と、イズミは言いながら、すぐに布団に入って寝てしまった。


クリスマス・イブ5日前の月曜日の朝、午前8時頃。

こちらも朝帰宅のリョウコだった。

「はあ・・・今日も激闘だったわ・・・」

と、リョウコは、自分の仕事部屋にバックを置くと、そのまま、風呂に直行する。

すぐにリョウコは裸になると、シャワーを浴びる。

鍛えあげられたリョウコの身体は美しい。色白の肌がシャワーに洗われて、ピンク色に美しく光る。

「ああ・・・シャワー大好き・・・一日の疲れが消えて行くようだわ・・・」

と、気持ちのいい表情のリョウコ。

「今日はうちのエース、リサさんは、チーム涼に同行・・・突然の作戦変更だったけど、何かあったのかしら・・・」

と、リョウコはリサのことを考えている。

「リサさんに会ってから、まだ、1年足らず・・・過去の記録は抹消済み・・・性格的には掴んでいるつもりだけど・・・そもそも、どんな役割でチームにいるのかも・・・」

と、リョウコは、リサに関して何か引っかかるものを感じていた。

「他の職員とは明らかに違う匂い・・・なんだろう」

と、リョウコは気持ちよくシャワーを浴びながら、リサの世界に入りこんでいく。

「リサさんを見ると・・・どこか遠くで感じた、何かを思い出している・・・何を、思い出しているのかしら・・・わたし」

と、リョウコは、シャワーを止めると、身体を拭き、バスローブを羽織りながらダイニングに移動する。

スムージーなジャズを低音量でかけながら、ダイニングを幾分暗くする。

冷蔵庫から冷えたスパークリングワインを出してくる。スペイン産のカヴァだ。「リクオロス」。マドリードに旅行した時に気に入った現地のワインだった。

「リサさん、格闘技はマーシャル・アーツ系だって言ってたけど・・・」

リョウコは、冷蔵庫からウォッシュタイプのチーズ「エポワス」を出してきて、香りを楽しみながら、口に含む。とろりと溶ける味わいは相変わらず口の中に官能をもたらす。

「国際機関からの鞍替えかしら・・・それとも、私たちの組織を見張る役?・・・まさか、敵側からのスパイじゃ・・・」

と、リョウコの発想は止めどない。

「いずれにしても、過去6ヶ月間・・・通常の職員の動き方ではないのは、確かね・・・」

と、細めのワイングラスに、「リクオロス」を注ぎ、気持ちよく飲み干す。身体中に官能が広がる。

スペインで彼女を抱いた、スペイン人の彼を思い出す。カルロス・ゾネ・・・日に焼けていつも精悍な身体をしていた・・・。

「太くて、長くて、ヴァギナが痛いくらいだった・・・でも、いつも気持ちよくしてくれたっけ・・・」

と、リョウコは、若き日々を思い出していた。


彼はいつも日なたの香りがしていた。

彼の素朴な笑顔を見るのが好きだった。人懐っこくて、笑顔の素敵な男だった。


「その彼を一発の銃弾が・・・その銃弾が私から彼を奪っていった・・・そのことが、ひとつのきっかけになって・・・わたしは公安に入った・・・」


二人のしあわせな時間を奪っていった敵が憎かった。

二人でいられた時間は、決して長くはなかったけれど・・・でも、恋は時間の長さじゃない、愛の深さだ。しあわせの深さだ。


「リョウコ、大丈夫だ。俺は死なないから」

最後の日に、素朴な笑顔で、わたしに言ってくれた、ゾネの最後の言葉・・・そうだ。あの時に感じた、漠然とした不安・・・虫のしらせに似た不安を、

「リサさんに感じてるんだ。わたし・・・」

リョウコは、自らが出した結論に怯えた。

「なにか、いやなことが、近々、あるかもしれない・・・見たくもない・・・何かが・・・」

リョウコは、リクオロスをグラス一杯に注ぐと、一気に飲み干した。

「こういう日は、早く寝てしまうのが、一番だわ・・・」

リョウコは、少し怯えていた。


クリスマス・イブ5日前の月曜日の夕方、午後5時半頃。東堂エイイチは、自宅マンションにたどり着いていた。

疲れた身体で、ダイニングに腰を降ろすと、なんとも言えない寂寥感がエイイチを襲った。

「いやな季節だ・・・」

エイイチはカーテンを全部閉め、暗めの照明にすると、音楽をかける・・・「Sleepless in Seattle(めぐり逢えたら)」のサウンドトラック。

ナット・キング・コールの「スターダスト」が悲しく響く。

「あの頃・・・この映画にアイリくんを誘いたくて・・・誘って断られて、大学の別の女の子を誘って見たっけ・・・少しの間だけつきあったけど、結局別れた」

と、エイイチは思い出す。

「アイリくんは、すべてにおいて、パーフェクトだった。俺にとって・・・でも、僕は・・・彼女にお似合いじゃなかったってことだ・・・確かに奴の方が似合ってる」

と、エイイチは思う。鈴木タケルのニヤリとした表情が思い浮かぶ。

「はー、こういう時は、スコッチでも飲むか・・・」

と、エイイチはシーバス・リーガルの12年ものを出してくる。肴はピスタチオとベルギーチョコレートだ。

「おっと、チェイサーも必要だな」

と、エイイチは軟水のペットボトルから、グラスに水を移す。

「将来、成功した、未来の俺に乾杯!」

と、エイイチはつぶやくと、静かにシーバス・リーガルを喉に放り込む。

熱い液体が喉の粘膜にひりつくように通過していく。

エイイチはベルギーチョコレートを一欠片、口に入れる。陶然とした甘さが口に広がる・・・悪くない。

「アイリくんに初めて出会ったのは、小学3年生の頃だった・・・彼女は一年生で・・・あの衝撃は今でも覚えている。まるで欧州の伝説にある聖少女だった」

と、エイイチは思い出す。

「素直で聡明で、それでいて、美しかった。彼女が笑顔になると、皆息を飲んだ・・・」

と、エイイチは思い出す。

「誰もが彼女に恋をした・・・それくらい彼女は美しくて、聡明だった。決して掛け替えの無いモノ・・・僕は最初、そんな彼女の前に出るのさえ、嫌だった」

と、エイイチは思い出す。

「僕のこころが醜かったからだ・・・彼女の前に出ちゃいけない・・・彼女の前に出られる程、美しいこころを持っていない・・・それはわかっていたんだ・・・」

と、エイイチは思い出す。

「それがある時・・・小学5年生の時だ。そんな僕に恋してくれた子が出来た。三沢百合さん・・・彼女も美しかった。彼女のこころも・・・」

と、エイイチは思い出す。

「彼女は同い年だったけれど・・・すべてを僕に捧げてくれた・・・その頃調べた知識で・・・彼女を気持ちよくさせたくて・・・男と女のすることを、初めて試した」

と、エイイチは思い出す。

「彼女は最初は痛がっていたけれど、僕のために、我慢してくれた・・・そのうち、よくなってきて・・・僕らは両親が共働きの彼女の家でよく楽しんだ・・・」

と、エイイチは思い出す。

「彼女は僕に勇気をくれた。愛をくれた。優しさをくれた・・・僕は彼女の為なら、もう何もいらないと思った・・・けれど・・・」

と、エイイチの思考は、そこで、立ち止まる。

グラスにあるシーバス・リーガルを飲み干し、改めてグラスに注ぐ。

「彼女が次の年の夏に、海の事故で死ななかったら、あるいは、僕の人生は、変わっていたかもしれない・・・」

と、エイイチは思い出す。

「僕はあれから、変わってしまったのかもしれないなあ・・・それから、僕は、アイリくんを神聖視しすぎた・・・」

と、エイイチは思い出している。

「僕は勉強では次々と成功したけれど・・・人間として、いや、男として、成長出来ていなかった・・・」

と、エイイチは結論にたどり着いている。

「家族にも迷惑をかけたけど・・・一番精神的に迷惑をかけたのは、アイリくんだろうな・・・悪いことをした・・・それでも彼女は笑顔で・・・何も言わないでいてくれた・・・」

と、エイイチはそこにたどり着いた。

「これから、僕が何をするかだ・・・それで、償おう。それしか、ないんだ」

と、エイイチはポツリとつぶやいた。

「それしか・・・」


独身男の静かな時間・・・寂しさの時間が、そこには、流れていた。


クリスマス・イブ5日前の月曜日の夜、午後7時頃。東堂賢一は、妻の愛美とおでん鍋を囲みながら、晩酌をしていた。

日本酒の熱燗を愛美にお猪口に注いでもらいながら、うれしそうにする賢一だった。

「やっぱ、この季節はおでんだな・・・この大根のだしをたくさん吸った味・・・最高だなあ」

と、日本酒に顔を赤くした賢一は愛美のおしゃくに、少しデレデレする。

「愛美の手は暖かいなあ・・・適度にやわらかくて、春の日の日なたのような匂いがする・・・」

と、賢一は、愛美の右手に頬をこすりつけている。

その賢一の様子をやわらかい表情で見つめている愛美。

二人は、しあわせの絶頂にいた。


と、そこへ賢一の携帯が鳴る。

ギョッとする賢一。少し顔が白くなる愛美。

「はい。もしもし・・・ああ、塩川不動産の塩川社長・・・こんな時間にどうしました?」

と、やわらかい笑顔になる賢一。愛美の表情も和らいだ。

「相談がある・・・ああ、明日の午前中なら・・・11時から空いてます。はい。お時間は、内容にもよりますけど、はい」

と、賢一は弁護士の顔に戻って、誠実に電話で対応する。

「はい。それでは明日の11時に、事務所の方でお待ちしています。はい。よろしくお願いします」

と、言って電話を切った賢一は、うれしそうに、

「いやー、仕事の話だ。こんな時間にかけてくるとは、よっぽど切羽詰まってるのかなあ・・・」

などと言葉とは裏腹に嬉しそうな賢一。

「あなた、ホッとしているんでしょう・・・」

と、さらりと言葉にする愛美。

「いや、わたしも仕事が忙しいから・・・」

と、笑顔で卵を頬張る賢一。

愛美は、そんな無邪気な賢一を嬉しそうに眺めていた。

「愛美・・・その・・・なんだ・・・」

と、賢一は無邪気な顔をしながら、愛美を見ている。

「今日は早く寝よう・・・いいだろう、たまには・・・」

と、賢一が言うと、

「そうね・・・たまには、いいかもね」

と、言って笑顔になる愛美だった。

と、そこにまた、賢一の携帯に電話。

驚く賢一が、携帯に出ると・・・。

「だから、昨日も言ったじゃないか・・・レナちゃん・・・いや、俺が好きとか言われても、えー、俺そんなこと言ったっけ?」

などと、やっている賢一に向かって、愛美は構わず、

「あなた、わたしは、今日から別の部屋で寝ます。お休みなさい」

と、行って出ていく愛美だった。

「あ、愛美・・・ちょっと・・・」

と、賢一が慌てても、あとの祭りだった。


つづく

→物語の主要登場人物

→前回へ

→物語の初回へ

→本編「僕がサイクリストになった、いくつかの理由」初回へ

12月29日 涙ながらに歌う朋ちゃんを見て、思ったこと!(仕事してるだけじゃ、ダメ!)

2012年12月29日 | 毎日のしあわせの為の知恵
おはようございます。

12月も29日ということで、今日あたりからお休み、という方々も多いんじゃないですかね。

今日あたり、家族総出で大掃除とか・・・まあ、僕の家はもう終わらしてしまったので、

今日もあいも変わらず、セコセコ、一日仕事をしていようと思いますね。

まあ、いわゆる年末年始ですけど・・・僕的には今のところは、あまり、普段と変わらず・・・静かに過ぎていきそうです。年末年始が。


だいたい大晦日もいつも通り、7時前には寝ちゃいますから・・・まあ、紅白歌合戦は、録画して、1月1日の超朝で、

仕事をしながら、流しておくつもりで・・・そんな感じです。

まあ、僕は依存関係にあるものをほとんど、関係解消をしましたから、とにかく毎日の仕事が第一な生き方になっているわけですねー。


もちろん、今は家庭が父親の病気療養が第一になっているから、そういう感じになっているだけで、

僕がかみさんを貰って子供が出来たら、完全に季節感重視第一主義にしますから、

正月はちゃんと行事を目一杯こなすし、大晦日もかみさんと子供達と紅白歌合戦を存分に楽しむつもりですけど・・・あまり甘い夢は見ていない・・・そういうことです。


だって、僕の人生で一番大事なのは、

「しあわせの為の知恵を作り、深めていく」

という行為に集約されているので、それをセコセコやり続けることが、僕のライフワークですから。


それが、僕の人生の中で、最も重要なことだと決定しているので、それ以外は、優先順位が低い・・・それだけのことです。


まあ、人生がシンプルになりました。

だから、生きてて、楽ですね。ほんと、毎日、楽ですねー。


そんな感じで、今日も始めていきましょう。


さて、今日もしあわせになる為の知恵を作っていきたいんですが、

えー、少し前の話になりますが、あの華原朋美さんが、ライブに復活して涙を流している様子が各局で流れていましたねー。

まあ、7年ぶりのライブだそうですから・・・厳しい時代を過ごしてきたんですね。

華原朋美さんも38歳になっていて、その歌唱力の素晴らしさにも驚いたんですが、

彼女自身が発生させている、「人間力」オーラが半端無かったですね。

まあ、僕的には、

「復帰までの苦労が、朋ちゃんを輝かせているんだろうなあ」

とは、推測していたんですけど、ちょっと前に、「FNS歌謡祭」での復活までのプチ・ドキュメンタリーをやっていたので、

それを見たら、かなり壮絶でしたねー。


まあ、薬物中毒を直す為に、隔離施設のある病院に強制入院させられ・・・トイレと水の飲める施設しかない独房のような病室・・・。

むき出しの洋式トイレが壮絶さを物語っていましたが、そういうネガティブな状況から復活してきたから、「人間力」がついたんでしょうね。


そういう風景を見ると、僕自身も、底辺に押し付けられ泥水をすすりながら、暗中模索してきた過去があるから、

そういう絶望感が手に取るようにわかるんですね。


だから、それが、どれだけ辛いことで、どれだけ絶望感に打ちひしがれて、朝起きた瞬間に吐き気だけの生活・・・もう二度と戻りたくない、

地獄のような日々を僕自身も経験してきましたから、その悲壮感は、痛いほどにわかりますねー。


もちろん、そのすべてのネガティブをポジティブに変えてこれたからこそ、大きなパワーを今手にしてるわけです。

朋ちゃんも、僕も。


やっぱり、そういうネガティブをポジティブに変えてきた過去を持つ人間って、強いし、大人の美しさを身につけるんですよね。

人間力というパワーと共に。


なんていうのかな。朋ちゃん自身、全然違う人間になってるし、なにより、普通でいられることに、毎日感謝の気持ちがある。

前回、

「人間奢ったらダメですね」

という記事を書きましたが、あれとは正反対のあり方になるんですね。

「普通でいられることの喜び、そして有難味、感謝の気持ち」

これを、普通に毎日感じられる。

だからこそ、毎日を大切にするし、仲間を大切にするし、自分を慕ってくれる相手に対して、精一杯サービスに務められる。

僕自身、やはり、悲惨な過去を経験しているし、死病にかかり、死の一歩手前まで、いきましたから、

今は毎日生きていられることにすら、感謝の気持ちで一杯だし、

悲惨な経験があるからこそ、

「しあわせとはなんだろう?やっちゃいけないこととは、なんだろう?しあわせになる為の知恵って、どんなだろう?」

という意識が強くて・・・だから、毎日それを追求しているんですね。


それはやはり、毎朝吐き気を感じて生きていたあの時代に戻りたくないから・・・今この時間を大事にしたいから・・・そういう思いがエネルギーを生んでるんですね。

膨大な、それこそ、膨大な人間力を生んでくれるんです。


これは、人生から逃げて逃げて逃げまくってきた人間には、絶対にわからない感情です。


「仕事さえがんばっていれば、それでいいんだ」

と浅く考え、人間的成長を遂げられなかった人間には、絶対にわからない感情です。


だからこそ、朋ちゃんは、大きく成長したんだと思いますねー。


僕は何も不幸になれ、と言ってるわけじゃなくて、

「大人に成長する為には、ぶつかって行かなければいけない、大きな壁を乗り越える必要がある」

ということを主張しているんです


大人へと成長していくには、階段を一段一段登っていかなければいけない。


絶対にその途上に乗り越えなければいけない、大きな壁が立ちはだかりますよね?

例えば、それがかみさんを迎えるイベントになるかもしれない・・・そこで、本能婚でなく、打算で理性婚など選んでしまったら・・・簡単に結婚出来るかもしれないけれど、

大きな幸福感に浸ることは、絶対にない。


すぐにセックスレスがやってきて、「お互い離婚しないこと!」が合言葉になり、恋愛弱者スパイラルが始まり、

気づいた時には、ださいおっさんとださいおばさんの夫婦になっている。


つまり、美しい女性との結婚という人生の大目標から、逃げて、安易な打算で理性婚をしたから、結果として出ちゃうわけですよ。

ださいおじさんとださいおばさんの夫婦という形に。


すべて形に現れちゃうから、怖いんですねー。


先日、僕は若い頃つきあっていた女性からメールを貰い、

近況報告的に今の彼女の写真も送られてきました。


その彼女が美しいんですよ。けっこうな年のはずですが、朋ちゃんと同じように、人間力を兼ね備えた、大人の美しさをたたえていた。

もやに霞む湖のように、力強さを持ちながら、優美・・・そんな大人の美しさでしたね。

僕が付き合っていた頃評価していた、若いからこその美しさではない、さらに円熟した、大人の美しさを、彼女に見て、僕は正直嬉しかった。


まあ、彼女がこれまで、どういう風に生きてきたか、わかりませんし、今、どういう状況なのかも、わかりませんが、

戦友が美しいまま、いてくれるって、やっぱり嬉しいんですね。

お互い肌を許しあった仲だし、それはやはり、同じ時代を生きてきた戦友ですよね。


その戦友が今でも、いや、若い時以上に、大人の美しさをたたえている。

人生の結果が、彼女の大人の美しさに現れているから、僕も嬉しくなるんですね。


そうです。人生の結果が、外見に出ちゃう・・・それが僕らの年代だと思いますねー。


一方で、昨日問題にした、

「成功者による、鼻高々病」

で、安易な道を選び、ダメになっていく人たち・・・結局、ネガティブに向き合ったか、ネガティブから逃げたか、で、結果が違ってくるんですね。


だから、僕らの世代って、ほんとにその違った結果を見せつけられるんですよ。


ダサイおっさんや、おばさんになっているだけの人と、

魅力的な大人のかっちょいい男性と、魅力的な大人のエレガントな女性と、言う外見に・・・。


その鍵は、自分がネガティブに陥った時に、逃げたか、向き合ったかの違いだと、ようやく、朋ちゃんや、僕の昔の彼女の写真を見た時に、

理解したんですね。


僕は実家のある街に住んでいるので、十代の頃、好きだった、あるいは、恋してくれた女性に、唐突に街の中で、何十年ぶりで出会っちゃったりするんですね。

多くの場合は、僕がサイクリストの格好をしているお陰で、相手は僕のことをわからないんですけど、

僕はわかる・・・ださいおばさんになっちゃったなー・・・あの頃は、かわいい少女だったのに・・・なんてことが、時たまあるわけです。

だから、少女が、おばさんになっちゃう確率は高いのかな、なんて思ってたりしたんですね。


でも、朋ちゃんの様子や、美しいままでいてくれた・・・むしろ、大人の魅力すら兼ね備えた僕の昔の彼女の現在の写真を見た時に、

「生き方の違いなんだ。ネガティブに向き合えた人間こそが、ネガティブをポジティブに変えることが出来て、その体験が、人間的魅力に変わるんだ!」

と、理解出来たんですねー。


これって、やっぱり、大切な「大人の知恵」だと思いますね。

もちろん、しあわせになる為の知恵、そのものです。


ネガティブに向き合えた経験こそが「大人の魅力」に変わる。

ネガティブから逃げた人間は、結果、スポイルされる。


この大事な「大人の知恵」を理解しましたね。今回。


だから、大切なことは、どんなネガティブな状況に陥っても、自分を最後まで信じる、ということなんでしょうね。

僕自身も、どんなに悲惨な、かわいそうな、哀しい状況に陥っても、僕だけが僕を信用していた。

いや、三菱時代、僕の復活を信じていた、僕の仕事仲間たち・・・僕は何度も休職しましたが、その度に強くなって、スタイルがよくなって復活しました。

そんな僕を、あの時、僕の周りにいてくれた女性達が信じていてくれたからこそ、僕は何度も復活出来たと思っています。


そんなネガティブな状況から、僕は僕自身がやるべきことを見つけ、脱サラし・・・ライフワークを見つけることが出来て、今に至っています。


僕は絶対に逃げなかった。

とにかく毎日自分に向き合い・・・特に休職している時は、毎日自分に向き合い、どうすべきか、どこに向かうか、徹底的に自分の中で議論してきた。

その結果、自分の中に、ひとかけらの輝きを見つけ・・・その光を少しずつ大きくしていって、今、毎日輝くことが出来るようになったんです。

ここまで、来るのに、どれだけ、血を流してきたか。涙を流してきたか。

他人には、やさしいかみさんがいるのに、かわいい子供達がいるのに・・・なぜ俺だけが、こんな不幸のどん底にいるんだ・・・?

そんな気持ちになったことも、100万回以上あります。

でも、そこで、僕は自分を見失わなかった。

自分を信じて、自分を信じてくれる仲間たちの暖かい声援を信じて・・・やってこれたからこそ、今がある。


だから、僕は、毎日、感謝の日々なんです。

パワーがたくさん出せるんです。辛い毎日を、たった一人で、通り抜けてくることが出来たから。


女性たちに嫌われた過去があったから、女性を研究しぬき、女性を笑顔に出来るようになったんです。


ただ仕事だけやっていたら、それは、出来なかったでしょう。

だって、それは大人への成長を自ら止めていることになるから。

ただ仕事をやっていれば、ただ毎日生きていれば、しあわせになれるほど、世の中甘くありません。

ただ毎日仕事に流されていたら、周りを不幸にする、「逃げ込み者」になるだけですから。


やっぱり、生き方が、大人として、年齢を重ねた男女の外見に現れちゃうんです。リトマス試験紙のように、シビアに。


まあ、これは簡単なことで、自分を鏡に映してみればいいんです。

まあ、まず、自分が朝から笑顔か、どうか、調べれば、そんなのわかってしまう。


いや、毎日が自分にとって、しあわせかどうかを考えれば、すぐにわかることです。

人生はシビアです。だから、日々楽しく出来ているかどうかで、そのひとの人生の向き合い方がシビアにわかっちゃう。


毎日会社にいくのが、苦痛なひとは・・・そういう人生を歩んで来ちゃったってことですよ。

僕は毎日しあわせを感じています。ライフワークをセコセコやっていれば、しあわせですからねー。僕自身。


人間、なんでも、自分を磨く、磨き砂になるんです。

特にネガティブな状況は・・・女性も男性も数段美しくし、人間的魅力もプラスしてくれる。


そういう知恵、というか、見方が確立されると、さらに、人間をシビアに見ていけるようになる。

大人の価値とは、何か?

それは、「大人の知恵」をどれだけ身に着けてきたか・・・そこに尽きます。

そして、人生の中で、ネガティブにどれだけ、立ち向かえたか・・・逃げずに、立ち向かい、最終的にそれに勝ったか・・・それが人間的魅力を生み、大人の価値となる。


これが、唯一の、大人の価値になるんですねー。


これが、大人のものさしです。唯一の。

だから、僕は朋ちゃんのあり方にも、若い頃の彼女の現在のあり方にも、感動したんだな。


やっぱり、美しいまま・・・むしろ大人の魅力をプラスしたあり方で、いてくれるというのは、戦友としてありがたいことですよ。

美しいものが壊れていく姿は見たくない・・・昔、天地真理さんがおばさん化した映像を見て、若い僕は、相当ショックを受けましたからね。

ああいう安易なあり方は、僕的には許せない。

美しさで多くの少年のハートを掴んだのなら、最後まで、美しいままでいて欲しかった。


だから、僕は、男性の厄年という年齢は、最後の審判だ、としているんです。

外見に、その人の人生への向き合い方が、素直にディスプレイされてしまうから。


となれば、男性の厄年での自分の状態で、次の3ケースに識別されちゃいますね。大人としての価値が。


Aケース・・・人生への向き合い方が、安易なひとは、天地真理ちゃん状態になる。

まあ、ださいおっさんや、ださいおばさんになっちゃう人たちのカテゴリーですね。


Bケース・・・ネガティブに対して、

「成功者による、鼻高々病」

を発症した人々は、

「人生の失敗者」

になって・・・結果、不幸な道を辿る・・・周りも不快な気持ちにします。毎日・・・最悪ですね。これ。

こういう人たちは、美しくありませんね。変に痩せてたり、不健康に太ってたり、怖がりで、ちょっとしたことにも、神経質になっていたり。

要は、怖がり・・・だから、逃げ込んじゃうんですよね。まあ、基本ブスかブサイクですね。こういう人たちは。


唯一、価値があるのは、

「ネガティブに負けずに、正面から向き合い、それをポジティブに変えてきたひと」

ということになります。

こういう人たちは、人間的魅力がプラスされ、さらに美しい男性や、女性になる。


やはり、そういう美しい本物の大人の男性、大人の女性とつきあっていきたいですね。


まあ、こういう大人の見方が確立出来たので・・・さらに辛辣に、大人の男性や女性を見ていくことになりますねー。



かつて、その美しさを愛し、肌を交わした女性が、年齢を重ねてさらに人間的魅力をプラスし、大人のエレガントな美しい女性になっている。

やはり、嬉しいですよ。

そんな美しい大人の女性とまた、違った物語が始まろうとしている。


まあ、僕も大学時代は、謹厳実直・品行方正の「学級委員脳」のつまらない人間でしたが、

今じゃ、いろいろ駆使できるようになりましたからね。色っぽい話でさえも(笑)。


過去のエッチがありながら、時が経てば、また、新しい出会いになる。


そういう物語も、大人だからこそ、体験出来る、大人の楽しさなんじゃないですかね。

なんだろ、

「いくさが終わってみたら、久しぶりに出会った戦友が、価値ある女性になっていた」

そんな気分です。


だって、たくさんの戦友が討ち死にしましたから・・・。

人生を安易に考えたり、「成功者による、鼻高々病」を発症したりしてね。


だから、一緒に生きていける戦友とだけ、楽しく生きていきたい・・・今後の僕の生き方は、そういう生き方になりますね。

人生を安易に考えたり、「成功者による、鼻高々病」を発症したひとは、最早、僕の世界から消えたひとだから。


それが結論かな。


人生というのは、シビアです。

生き方が、外見として、ディスプレイされちゃいますからね。


そこからは、誰も逃げられない・・・シビアな現実なんです。はい。


しかし、なんだか、シビアな話ですねー。

まあ、でも、ちゃんとやってきた人間は報われるという話ですね。

というか、ちゃんとやってこなかったら、わかっちゃう、ということです。

天網恢恢疎にして漏らさず、ということかな。


さて、毎日毎日、自分が進化していきますねー。

やるべきことが、わかっているって、素敵なことです。

とにかく、日々、いろいろな経験をして、進化していく・・・それが外見に表れるから、女性も笑顔をくれる。

いいスパイラルにいるなあ、俺・・・って実感出来て、2012年は、ほんとに、僕にとっていい年になりました。


知恵は、僕を毎日、進化させてくれる。


それを理解した、2012年でしたねー。


さ、今日も仕事仕事。

セコセコ仕事を続けて、夜は、楽しく晩酌・・・静かに年末を楽しみますかね。

静かに年末を過ごすのも、また、楽しからずや!

今日も一日を楽しんでいきましょう。


ではでは。