私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

サイコだけど大丈夫

2020-08-10 20:20:23 | 韓国ドラマ・映画

タイトル通り、ちょっと風変わりな雰囲気で、前半はどうなってしまうのだろうと思っていたのだが、見ているうちに妙にはまってしまうドラマだだった。

両親を亡くし、自閉症スペクトラム障害を持つ兄を精神科病棟の保護士をしながら養う青年。兄は絵を描く事に才能を発揮するものの、集団行動は苦手で空気が読めない。完璧主義で変化を嫌うはずなのに、母を殺されたトラウマから蝶を嫌い、兄に請われるまま、蝶のいない場所を転々とする日々を過ごしているのだ。

そんな時、兄が憧れている童話作家と出会う事で兄弟の人生が別の方向に動き始めるのだ。

当然主人公は兄の保護者として毎日を過ごす青年を演じるキム・スヒョンなのだが、物語を動かすのはオ・ジョンセ演じる兄ともいえる。

絵を描くことに本格的な喜びを見出した彼は、自分を殺し、兄を守るための人生を送る弟に「僕が兄だ」と弟を守る姿勢を見せ、童話作家のムヨンと一緒に絵本を作ることになった際、彼女から「表情が描けない挿絵作家なんて・・・」と指摘されると、相手の感情を読み取るのが苦手にも関わらず表情から感情を読み取ろうとチャレンジするのだ。

変化が嫌いなはずの彼が自分のやりたいことをやるために、出来る範囲でチャレンジする姿もそうだが、お世辞や冗談、皮肉が理解できず、思ったことを正直に話すその姿に、ドラマが進んでいくと同時に、物事の本質を突かれたようにハッとする場面がどんどん多くなってくる。兄本人の見せる変化は決して大きくないし、その変化もとてもゆっくりだ。ただ、彼の忖度のないその態度がとてもニュートラル故、少しずつ見えなかった事が見えて来たりするからだろう。兄の台詞一言に妙に心癒されたりする・・・・

童話の恐ろしさをたっぷり感じさせながらも、同時に癒しを感じさせる。脚本のパワーなんだろうか・・・

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