私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

北京から来た男

2016-12-15 21:48:53 | たまに読んだ本
スウェーデンの小さな村で起きた惨殺事件が、時間をさかのぼってアメリカにそして中国に繋がっていく。

物語の冒頭、そしてそれが思わぬ所に繋がっていく様子などは非常に重厚な感じなのだが、それが謎解きとなると、犯人がそこまで殺人にこだわる理由がうまく伝わってこない。長い年月、さらに地球をそれこそ一周する位の距離を超えた謎であるはずなのに、犯人の悲しみや憎しみが倍増して伝わってこないのだ。

正直、物語の謎よりも、
ヨーロッパの人が変わりゆく中国に対してどんな感情を持ち、どんな風に興味を感じているのか、そちらが気になったし、、興味深かった。

北欧ミステリーを楽しもうとしたのだが、なんだか、不思議な気分だ。



北京から来た男〈上〉 (創元推理文庫)
クリエーター情報なし
東京創元社