自殺に失敗した後、銭湯に向った売れない役者桜井。
なんだか金持ちそうな男が風呂場で転倒したのをいいことに、大した覚悟もないのに、ちゃかり彼の服を着て風呂屋を後にしてしまった。
あんまり後先考えず行動するのがどうやら売れない役者桜井のパターンらしい。
心配になり男の運ばれた病院に行ってみると、なんと男は転んだ衝撃から記憶喪失に。
行きがかり上、金持ちそうな男のふりをしてしばらく過ごすことになる売れない役者桜井と、なんとか自力で記憶を取り戻したいと奮闘する金持ちそうな男コンドウ。
記憶はなくても、性格はそのままというコンドウの行動がいちいちおかしい。
部屋を片付け、少ないお金でノートと鉛筆を購入して、日々の活動から目標に至るまで、何でもかんでも几帳面に書き出すのだ。
コンドウと偶然知り合う広末涼子演じる女性編集長の行動の可笑しさは、かなり中途半端。
「計画を立てて、それをこなせば結婚できる」と本業の雑誌編集のテクニックを結婚にも取り入れるところが、ずれているのだが、自分のやり方でなんでも解決しようとするところは、コンドウと相通ずるところがあったようで、お話はどんどん二人の妙なラブストーリーになっていくのだ。
情けない売れない役者を演じる堺雅人は本当にぴったりなのだが、お話そのものの主人公は記憶喪失の殺し屋コンドウと妙な婚活をスケジュール通りにこなそうとする女性編集長に乗っ取られたような形になっているのが不思議。しかしそこは堺雅人。お話は乗っ取られても、自分の見せ場は各所にキチンキチンと作ってくる。
しかし、殺し屋に扮して一世一代の芝居をするところは、売れない役者桜井らしくなく、堺雅人本人が姿を見せたような気がしたが、それも演出の一部なんだろうか。
****
女性編集長を演じる広末涼子の演技は、見る人によってはわざとらしく映るかもしれないが、私は殆ど気にならなかった。
彼女の演技が気になるか気にならないかが、この映画を面白く思うか、どうかの分かれ目かもしれず。
なんだか金持ちそうな男が風呂場で転倒したのをいいことに、大した覚悟もないのに、ちゃかり彼の服を着て風呂屋を後にしてしまった。
あんまり後先考えず行動するのがどうやら売れない役者桜井のパターンらしい。
心配になり男の運ばれた病院に行ってみると、なんと男は転んだ衝撃から記憶喪失に。
行きがかり上、金持ちそうな男のふりをしてしばらく過ごすことになる売れない役者桜井と、なんとか自力で記憶を取り戻したいと奮闘する金持ちそうな男コンドウ。
記憶はなくても、性格はそのままというコンドウの行動がいちいちおかしい。
部屋を片付け、少ないお金でノートと鉛筆を購入して、日々の活動から目標に至るまで、何でもかんでも几帳面に書き出すのだ。
コンドウと偶然知り合う広末涼子演じる女性編集長の行動の可笑しさは、かなり中途半端。
「計画を立てて、それをこなせば結婚できる」と本業の雑誌編集のテクニックを結婚にも取り入れるところが、ずれているのだが、自分のやり方でなんでも解決しようとするところは、コンドウと相通ずるところがあったようで、お話はどんどん二人の妙なラブストーリーになっていくのだ。
情けない売れない役者を演じる堺雅人は本当にぴったりなのだが、お話そのものの主人公は記憶喪失の殺し屋コンドウと妙な婚活をスケジュール通りにこなそうとする女性編集長に乗っ取られたような形になっているのが不思議。しかしそこは堺雅人。お話は乗っ取られても、自分の見せ場は各所にキチンキチンと作ってくる。
しかし、殺し屋に扮して一世一代の芝居をするところは、売れない役者桜井らしくなく、堺雅人本人が姿を見せたような気がしたが、それも演出の一部なんだろうか。
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女性編集長を演じる広末涼子の演技は、見る人によってはわざとらしく映るかもしれないが、私は殆ど気にならなかった。
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