私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

減感作療法

2011-01-21 22:22:25 | なんということはない日常
「一度減感作治療を試してみては?スギ花粉の時期に一生薬を飲み続けることを考えたら、数年間注射治療を続けるもの選択肢の一つでは?」
たまたま蕁麻疹の治療に行ったクリニックでスギ花粉の症状を抑えるための減感作治療を進められたのは1993年の冬だった。
アレルギー専門医で減感作治療を取り入れている先生は、「成功する人は約6割よ」と言って治療法を説明してくれた。
スギ花粉を薄めたものを注射し、(これは2週間おきに2ヶ月位だったと思う)その後は濃度を上げ、4週に一度の注射を2,3年続ければ劇的に症状が少なくなる人が6割だというのだ。


取り合えずその場に行けば注射をしてもらえる。
自分で努力するのはクリニックに行くということだけ。
アレルギーの原因となるスギ花粉を身体に入れることでなんでアレルギー症状が出なくなるのか分らなかったが、とにかく治るというならやってみようと思ったのだ。

普通は4週に一度になると、腫れたりしないものらしいのだが、私は何度やっても腫れ続けた。
腫れているということは、スギ花粉を身体に入れてもアレルギーの症状が治まらないということらしいのだが、せっかくやりはじめ続けた治療だ。
前回よりも腫れが少ないだろうと、自分で自分をだましつつ、治療を続けること3年。

勤務先を辞めることになり物理的に通うことが難しくなりそうだったので、まだ腫れることを医師に告げると「残念ながら4割になってしまいましたね」という残念な診断だった。
治療は失敗だったらしい。

*****
満足度にも寄るだろうが、私は失敗したとは思っていない。
花粉が沢山飛んだ2005年のシーズンは病院に行ったりしたが、それ以外の年は特に治療らしいことはしなかった。
眼鏡をかけてマスクでは顔が忙しいので、マスクもしなかった。鼻水や鼻づまりの症状も出たりしたが、薬を飲まなければならないほどの酷いものは、1シーズンに1,2度だった。
普段の時期もハウスダストなどのアレルギー性鼻炎があるのだが、それと対して変わらない状況になったのだ。

スギ花粉の治療というと減感作治療法と耳にするものの、実際に治療した人に会ったことはない。
医師の間でも異論各論あるようで、以前風邪で通った耳鼻科医には「減感作治療!?随分時間の無駄をしたものだね~ご苦労様。僕はそんな治療を認めていないから」といわれたことあり。

通うのに無理がない場所に治療をするクリニックがある人で、「まぁためしにやってみようか」と軽い気持ちで始められる人なら、経験者としてお薦めしたいと思う。

日本人はスギ花粉症を克服できるか (ブックレット新潟大学)
平 英彰
新潟日報事業社