某知事と日本文化…文化を学ぶことの難しさ

都知事のＭぞえさんが、辞めますた。

東京都の都知事が安宿などに泊まったら、東京の恥だ！
という持論は
生憎とこの日本では通用しなかったようだ。

まぁ、家族で食った回転寿司の代金まで
政治資金にするというのは、確かにこの日本では通用しない。

ゴネずに潔く、改めるべきは改めれば
辞任にまでは至らなかったであろうというのが大方の評である。

Ｍぞえさんは、かの国からの帰化人であるのだから、
必死に勉強して東大に入り、勉学にいそしんだのではあろう。

しかし、日本で暮らし、日本語を話しているのに
清貧とか、潔さとかいう日本的な美徳は学ばなかったのか、
やってきたことは、かの国の流儀そのままに見える。

この国では、謝罪は、屈服ではないし、
ゴネても、得をするとは限らない。

文化を学ぶことの難しさをまざまざと見せつけられた一件である。

言語を学ぶ上での文化の重要性は、よく言われるのだが
いくら美術館に行っても、観劇しても、文化という思想は学べないのだろう。

認知心理学的に言えば、言語とは世界観であり
適切な言語使用こそが、
言語という、思想としての文化を習得した証なのである。

「貴重なご意見、ありがとうございます」
「前向きに検討させていただきます」

な～んて、いかにも日本語的なクリシェをマスターして
清貧に甘んじていれば、ねぇ…SIGH

	Longman Dictionary of Language Teaching and Applied Linguistics
	クリエーター情報なし
	Routledge