教材のレベル

授業が成立するために最低限必要な3要素とは…
①生徒　②教材　③教師
つまり、教材を媒介に教師と生徒が行うコミュニケーションが
授業なわけですなぁ。

教材は、printed matterである必要もなく
「発問」でもかまわないわけですが
情報量の豊富さという点で、印刷物による教材に優るものはないでしょう。

教師の力量は「教材選び」にも反映します。
しかぁし、変なこだわりのために目が曇っている者には
適切な教材が選べないのですね。
簡単すぎたり、難しすぎたりするのです。

クラッシェンの「i + 1」や
佐藤学の「上から引き上げる学力」「背伸び」
は、抽象的で曖昧な表現ですが、重要な指針です。

もう少し具体的に言えば、「旧情報80％＋新情報20％の情報」が、
最もinformative　なものなのです。

readability formula も結構役立つのですが、
教材レベルの判定は、現在主に「語彙レベル」で行われています。

理解可能な英文の条件として、未知語の出現率が上げられますが
理解可能なボーダーには諸説があり、定説らしきものは寡聞にして知りません。
30語に1語の割合というものが常識的なところでしょうが…
授業用の教材は予習を前提としているので、
未知語の出現率はもう少し高くてよいでしょうね。

まぁ、教材レベルは、ほとんどすべてのもので表示されています。
指導の狙いをはっきりすることが先決ですね。