YUKI

言語、言語で表現できることすべて

中川翔子&松本隆

2008-10-19 14:12:33 | Weblog
朝日新聞社の「AERA」という雑誌に「現代の肖像」というコーナーがある。
中川翔子も特集されたんだが、松本隆も載った。

今となっては、その時代の雰囲気はよく分からないのだが
日本語ロックの草分けが、「はっぴえんど」であるとされている。
しょっちゅう「本」を持っていた文学青年の松本隆に
細野晴臣たちが「詩を書いてみたら」と勧めたのがすべての始まり…

先天性の心臓病で26歳で夭逝した妹が松本隆の「原体験」で
彼女が生きていればユーミンと同い年だそうだ。

80年代アイドル歌謡作詞家くらいの認識しかなかったんだが、
「はっぴいえんど」時代からのエピソードを読み、
最近では「週刊朝日」での林真理子との対談を読んで、認識が変わった。

基本的にロックンローラーなんだ、と。

ロックとは…というと大袈裟なんだが既存のものに
「?」をたたきつける衝動は重要な要素だろう。
そして、それを突き詰めると、創造に向かうことになる。
レッドツェッペリンが 「天国への階段」で 
to be a rock and not roll と歌い上げているのは、
誠実な文学者である松本隆が言うように
「普遍」を求めて「自分を掘り起こす」ことなんだろう。

昨今の素人アーティストが
「自分のものさし」や「自分の生きざま」をふりかざすのは
ひとときのわがままでしかないんだろう。

時の波に洗われても残るか残らないか

松本隆が中川翔子を最上級に評価しているのは、
ある意味中川も ロック だからかもしれない。

彼女の「斜め上」感覚の凄まじい破壊力は、
お上品な既存体制に負けることがない。
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