YUKI

言語、言語で表現できることすべて

Knowledge is Power

2004-12-21 09:24:15 | Weblog
言語を使うために必要な言語知識を得る。
これが言語学習のはずなのだが、最近は、output面ばかり強調されているようだ。
確かに、outputしてfeedbackがあれば、その言語知識は定着する。
しかし、task活動などばかりやっていては、化石化のように、有用ではない形で間違った言語知識が定着してしまう可能性もあるだろうし、その知識量もたかが知れている。

さて、日本語と英語で、完全に1対1対応している言葉は存在するのか?
knowledgeと知識も、やはり、その意味は異なる。
ここで強調しているのはknowledeの方であるのは、言うまでもない。
knowledgeにはhow とwhatがあり、前者は手続き的知識であり、自転車に乗るとか、英語音で正確に発音することなども含まれ、その手続き自体の言語化が難しいこともある。後者は、言語化可能な「~に関する知識」である。
さらにKnowledge is power.という表現に表れているように、knowledge=power=abilityなのだ。
ちょっと辞書を引けばわかるように、power=力、ではない。
power=能力、と考えた方がよほど正確だ。
knowledgeがある、ということは、英語では、もともと、「~できる」ということなのだ。

学校文法に分類文法的側面が強いことが、知識は役立たない、という偏見を育てているのだろう。

分類文法としての学校文法を越えて、日本人英語学習者に必要な最低限のknowledgeは何なのか?
残念ながら、このことをテーマにした著作は、無い、という現状だが、このテーマに沿って論述していくのが、このblogの目的だ。

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