大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

スギ林に群生する ヤマドリゼンマイ

2013年05月21日 | 山菜

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ヤマドリゼンマイ(ゼンマイ科)

森林整備と除伐で明るくなった杉林に、顔を出したヤマドリゼンマイ。

これまでゼンマイは山菜として食していましたが、ヤマドリゼンマイはこの地方では食べる習慣がなく見過ごされていました。群生したヤマドリゼンマイに興味を持ち、調べてみますと”このゼンマイも食べられるとのこと、一度に多量にとれるので市場に出回っているのはヤマドリゼンマイが多い”との記述を見つけ、食味を試してみることにし、採取しました。


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ゼンマイと同じく、胞子葉(渦巻が黒く、長く立ち上がっているいるもの)と栄養葉があり、胞子葉は残して栄養葉だけを採取しました。

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成熟して開き切ったヤマドリゼンマイの胞子葉(中心)と栄養葉です。


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採取したヤマドリゼンマイの綿毛を除き、熱湯で湯がき、手もみしながら3日間、天日乾燥させたものです。

ゼンマイよりも細めで、硬くて美味しくないのではと不安を抱きながら加工しました。


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乾燥させたヤマドリゼンマイを熱湯で戻し、椎茸、油揚げを入れ、ゴマ油で炒めて味付けしてみました。

思いのほか柔らかく、ゼンマイと比べしても遜色なく美味しく食べることができました。おいしい山菜のレパートリーに付け加えたいと思います。

ヤマドリゼンマイは、ゼンマイより少し遅れて顔を出します。山菜の収穫期は限られ、適期を見定めることが肝心ですが、保存のきくゼンマイを、来年からは積極的に収穫したいと思います。


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