実りの秋を迎え、裏庭のオニグルミは黄色に熟し、音を立てて地上に落下しています。落下音と共に生きものの気配を感じ、見上げるとニホンリスがクルミの木の幹で体を伸ばしていました。
警戒ポーズでしょうか?リスは、身動きせずに置物のようにコチコチに固まっています。
私が動き始めると、リスもクルミの木の枝から枝へと移動し始めました。体長20㎝ほど、毛色は赤褐色で腹面や尾の先は白く、尾長は17㎝ほどです。
一方、別の枝にはクルミをとって食べているリスがいました。クルミを2個かかえていましたが、1個は落としてしまったようです。
ふさふさした尾をひるがえして、クルミを食べる姿はなんとも愛くるしい。
外皮を外し、硬い殻を懸命に割っています。長くてりっぱな尾は、天敵から身を守るためのカモフラージュの役目もあるのでしょう。尾っぽに体がすっぽりと隠されています。
茶褐色の夏毛にふさふさとした長い尾、クリクリとしたかわいい目、小枝を自由に動き回る愛くるしい姿に魅せられました。
クルミの木の下には、リスが食べたクルミの殻がたくさん散乱しています。時には、貯蔵のためにクルミをくわえ、木から木へと飛んで森に帰っていきます。
地上に降りることなく、木々をつたって森へと続く環境が気に入ったのでしょう。クルミが熟する前から、様子を見にやってきていたニホンリスのかわいい姿に癒されています。
* リスは木の実のほかに、若芽や若葉、キノコや昆虫も食べるようです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます