大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

木々の冬越し  ~冬芽と葉痕~

2012年01月25日 | 樹木

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トチノキ(トチノキ科)

冬芽は大きな頂芽と小さな側芽があり、頂芽を包む芽麟はべとべとした粘液に覆われ、光って見えます。

このようにして、寒さの中で、木々は冬芽を守って春の準備をしています。

*「トチの実で、栃餅を作って食べたい」との思いで植樹したもので幼樹です。

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オニグルミ(クルミ科)

頂芽は大きく、裸芽で円錐形をしており、褐色の毛が密生しています。葉痕は丁字形で維管束痕が3か所に集まり、動物(羊)の顔に見えますね。

*大小迫には2本の大木があり、昨年はたくさん実をつけました。

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タラノキ(ウコギ科)

頂芽は円錐形で、芽麟は、3枚程度。葉痕はU字形で、枝をほぼ3/4周し、ネックレスをしているようにも見えます。

*森を整備すると、明るい場所にいち早く生えてきます。春には美味しい山菜として頂きます。

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キウイフルーツ(マタタビ科)雌雄異株

盛り上がった葉痕の上に冬芽が埋もれ、冬芽の先だけが見えています。

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キウイフルーツを縦に切ってみると、隠れていた冬芽が見えました。枝の中の髄は、はしご状です。

*冬芽は、冬の寒さや風、乾燥などから自分の身を守るための工夫です。

*葉痕は、葉っぱの柄がついていた痕で、水や養分を送っていたパイプ管痕です。

冬芽は、べとべとした粘液で覆われているもの、芽麟で覆われているもの、毛を密生して保護しているもの、冬芽が埋もれているものなど、さまざまな工夫で冬越しです。また、葉痕の表情も面白いですね。