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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

稲の花とそば蒔き

2011年07月30日 | 有畜複合農業

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昨日の朝、ところどころに、もち米(ヒメノモチ)の花が咲いていることに気づきました。夕方には見る間に広がり、白いおしべが風に揺れていました。見ようと思わなければ見過ごしてしまいそうな小さな花です。

緑色の「えい」の中ではめしべが受精を待っています。

無農薬・無化学肥料での水稲栽培は、悩みも多いですが、めぐりくる季節にこたえてくれる、米作りの喜びの一コマです。

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こぼれ種から発芽して、花を咲かせたそばですが、何もせず、ここまで生長するとは、自然の力のすごさを感じます。

夏そばとはこのことでしょうか? 「秋そばのほうが味がよい!」とよく聞きますが、どういう理由からでしょうか?

自然発芽からできたそばのほうがおいしいのではと思うのですが・・・・

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そばの花。

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一昨日、秋そばの種まきをしました。

どこで見ているのでしょうか?さっそくスズメやカワラヒワが群れでやってきて、種を食べていました。

昨年は、鳥よけネットをして追い払ったのですが、今年は余裕ができ、鳥が食べることを予測して、厚く種を蒔きました。発芽がムラになったらその時は、再度種を蒔けばいいと自然に向き合う心にもゆとりが出てきました。


イトミミズの働き

2011年07月09日 | 有畜複合農業

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イトミミズは、泥と一緒に田んぼの有機物を食べ、糞を排泄し、有機物の分解や施肥効果の働きをしています。

牛糞堆肥で米作りをしている、大小迫の田んぼでは、たくさんのイトミミズがうごめいています。

体が黒く見えるところは、田んぼの泥が排泄されず残っています。

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イトミミズが、尾の部分を水中に出して、しきりにお尻を揺り動かし、働いている様子です。

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田んぼの泥を持ち上げるとイトミミズが出てきました。トロトロの土です。

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イトミミズが土を細かくして、糞と一緒に田んぼの土の表面に排出しているところです。

イトミミズが増えると、土を細かくして糞と一緒に田んぼの土の表面に排出するために、表面積が増えた細かな粒子の土が堆積して、「トロトロ層」と呼ぶ土が形成され、草の種を埋める効果があるといわれています。数年後には田んぼの草取りも楽になるのではと期待していますが・・・

イトミミズは、オタマジャクシやヤゴなど田んぼに生息する生き物たちを支える基盤としても大切な役割を担っています。

石垣島では、イトミミズを(ズーフキムシ)と呼び、土を作る田んぼの泥の中の生き物として、代々大切にされていたそうです。また各地に類似した話として「草も木も持ちたるままのさがにして、よく育つるを真土(まつち)と言う」(会津歌農書)

昨年は里山整備で出た草木を燃やすために、「冬水田んぼ」は実現できませんでしたが、生物多様性を目指して、今年は実験的に、水田一反ほど実践しようと思います。


農作業応援隊の活動

2011年05月16日 | 有畜複合農業

2011_0513_122714p5130023 椎茸、ムキタケ、クリタケの植菌作業

2011_0514_135615p5140111 ドラム缶炭焼き

2011_0514_094801p5140068 土手の草刈り

2011_0514_095156p5140073 田植え

2011_0514_102628p5140083 いっぷくのひと時

2011_0514_151111p5140151 山菜取り

2011_0514_153809p5140169 南尾根散策

2011_0514_155120p5140176 散策路一周出口

5月13日~15日、115里の会のメンバーが、千葉、茨城から作業の手伝いに来てくれました。前日の夕方に車で発ち、13日の午前8時半につむぎの家に到着。途中で仮眠してきたと、午前10時半にはほだぎに植菌を始めました。

メインは田植えのお手伝いでしたが、その他ドラム缶炭焼き、草刈、薪割とフル回転。2日目の午後は、山菜取りや南尾根コースを散策しました。お天気にも恵まれ、丸2日間、目いっぱい働き、慣れない作業に、今頃は足、腰の痛みに悩まされていることでしょう。お疲れ様でした。


一週間かかった脱穀

2010年10月24日 | 有畜複合農業

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例年は、一日で終えた脱穀作業を、今年は一週間にわたり作業が続きました。

その一つは、秋の長雨にたたられたこと、もう一つは、脱穀機のトラブルです。

30年余り、我が家に君臨した脱穀機が、ついに動かなくなりました。右に見える脱穀機です。急場をしのぎ、お隣から借りてきた脱穀機で、ようやく脱穀を終えました。

今後の課題は、新しい機械を購入したいと思っても、天日干しによる乾燥で脱穀する脱穀機は少なくなり、稲刈りとともに脱穀するコンバインが主流になっています。天日干しのコメは、手間はかかりますが、味はいい! なんといってもお天とう様の力はすごい!