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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

美しいカメムシ「アカスジキンカメムシ」

2014年08月27日 | 昆虫

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昨年の11月、アカスジキンカメムシの幼虫 http://blog.goo.ne.jp/yukitixyann/d/20131101 をブログに乗せましたが、ようやく成虫に会えました。

成虫は、5齢幼虫で越冬するアカスジキンカメムシとは別種のような違いがあり、緑色の体色に赤い帯模様のきれいなカメムシです。

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美しい背中と共に触角や足も、金属光沢の輝きです。

毎度のことながら、自然の造形物に秘められた神秘に目を見張り、自然界の多様性に気づかされる日々です。


羽化して間もない キアゲハ

2014年08月26日 | 昆虫

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一面緑一色の草地の中に、黄色に輝くキアゲハが目に入りました。普段目にするキアゲハは、俊敏に舞う姿がほとんどでなかなかカメラに収めることができません。

今回は、羽化後間もないキアゲハのようで、ヨモギの葉に止まってジッとしていました。

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羽を伸ばし、飛び立つ準備をしている段階なのでしょう。近づいても、飛び立とうとしません。

至近距離で写真を撮ることができ、色鮮やかな見事な紋様を披露してくれました。


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10cmくらいまで接近し、真上からも写してみました。たおやかな曲線美に見とれました。


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裏羽も、同じ紋様ですが左右が重なり合い、黒地に金の鱗粉をちりばめたように輝いて見えました。

写真を撮り終えて間もなく、青空にはばたいていきました。


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これはキアゲハの幼虫で、セリ科の植物を食べて大きくなります。

ミツバの葉を食べつくした幼虫は、茎を折り曲げ愛らしい表情で食べています。

身近によくみられるチョウですが、鱗粉が剥げ落ちたり、破けた羽のキアゲハが多い中、羽化直後の美しいチョウの姿を堪能することができました。


アカタテハの羽化

2014年08月23日 | 昆虫

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虫に食われてぼろぼろになったイラクサに、アカタテハの幼虫がいました。その近くには、葉を糸でつづった中ですでに蛹になった巣が二つありました。

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葉の一部をはがしてみると、中から白い蛹が顔を出しました。透明感のある美しい色合いです。

一つ家に持ち帰り、羽化の様子を観察することにしました。


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机の上の花瓶に挿して、観察をしていた2日目の夕方、蛹は、うっすらと赤みを帯び、色の変化に気づきました。

翌朝5時半、蛹から突然「パサツ」と、アカタテハが飛び出してきました。セミやトンボの羽化とは違い、一気に殻を破って現れびっくりです。


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約1時間ぐらいかけてゆっくりと翅を伸ばしてきました。

指を差し出すと手に移り、翅は閉じたままですが触角をV字に広げ、翅と触角の直線美を演出。


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そのまま外に連れ出し、自然光に映し出された裏翅の複雑な模様と色彩に引かれました。


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まもなく翅を広げて飛び立ち、近くの葉上に止まりました。

羽化したての色鮮やかなアカタテハの表翅にもうっとり。

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その後、アカソの葉裏にアカタテハの終齢幼虫らしきものを見つけました。

葉を綴って巣をつくる様子もなく翌日には葉裏にぶら下がった形で蛹になりました。


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蛹の背中が、点々と金色に輝き、幼虫とはまるで違う神々しさに見とれました。

巣をつくらないで蛹になるアカタテハもいることが分かり、どこにその違いがあるのだろうと疑問が残りました。(単なる手抜き?)

2日後に見に行くと、蛹はありませんでした。野鳥の餌になってしまったのでしょうか。

白い蛹は目立つだけに、葉裏の陰とはいえ、葉を綴って巣を作りその中で蛹になった方が安全のようです。


嫌われ者の 「マイマイガ」

2014年08月21日 | 昆虫

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先日、ガラス戸にへばりついて、我が家の様子を覗き込む生きものがいました。

ウサギの耳のように立ち上がった触覚にかわいい目、マントを羽織ったおしゃれな生きものに見つめられ、ドキドキしながら、カメラを向けました。

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すると、ほんのり体を斜めにし、ポーズをとってくれました。初めての出会いです。


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外に出て表側の姿を写真を撮り終えると、ひらひらと上の方に飛んでいきました。

この生き物が、あらゆる草花、樹木の葉を食い荒らす森林害虫として嫌われているマイマイガ(オス)の成虫でした。

昼間、ひらひらと飛びまわる姿が名前の由来とか。幼虫はドクガに分類されていますが、一齢幼虫にわずかに毒があり、二齢以上の幼虫や成虫には毒はないそうです。

マイマイガのオスとメスは体色も触覚も違いますが、マイマイガのオスとの出会いは、ドクガとか害虫のイメージから親しみさえ感じる出会いでした。



ビニールハウスで狩り 「フタモンベッコウ」

2014年08月19日 | 昆虫

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フタモンベッコウ(ベッコウバチ科)

ハウスの中でオニグモを捕獲した狩人蜂のフタモンベッコウ。

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フタモンベッコウは、日本最大のベッコウバチで、腹部に黄色の横帯と頭部に黄色の2つの縦斑を持っているのが特徴です。

黄色の2つの縦斑が恐い目つきの顔に見えます。


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フタモンベッコウの体の3倍もあるようなオニグモを襲い、麻酔をかけて巣穴に引きずり込もうとしています。

懸命に引っ張ったり、後ずさりしたり、獲物を置いて飛び去ったり、再び獲物に戻ってきたりと大物に四苦八苦している様子でした。しばらく観察を続けていれば巣穴を見ることができるのではと粘ったが、フタモンベッコウはあきらめたのか、そのうち獲物を置いて去ってしまいました。

翌日ハウスに行くと、何とフタモンベッコウが日を改めて再度、獲物を運ぼうと挑戦しているではありませんか。巣穴がハウスの外にあり、ハウスの出入り口は、一か所だけに難儀していたようです。

巣穴を確認することはかないませんでしたが、2日がかりでオニグモを幼虫の餌として巣穴へと無事に運んだことでしょう。フタモンベッコウは、全国的に数の少ない希少種のようで、環境省の第4次レットリストでは準絶滅危惧種に選定されているそうです。

我が家のハウスには、ハシリグモやコモリグモなどのクモ類やアマガエルを主としたカエル類が多く住んでいますが、マムシが住み着いてから、これらの生き物が少なくなってきました。「来るもの拒まず」の信念が揺れ動くこの頃です。