goo blog サービス終了のお知らせ 

大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

冒険・川遊び

2012年09月09日 | 綾里っ子

2012_0908_150007p9080059

白露(9/7)も過ぎた土曜日の昼に、リュックを背負って1年生のタクト君と3年生のユウト君、キョウセイ君がやってきました。キョウセイ君がリーダーになり、裏山の川の秘密基地で冒険遊びをしたいので、一緒に行ってほしいと、目を輝かせていました。裏山に行くときは、大人か上級生(5~6年生)が必ず付くことを約束していたので、彼らは私たちと一緒に行きたいと思ったようです。

9月とはいえ、日中は30度を越す猛暑ですが山の中は涼しいので2時間ぐらいの約束で山に入りました。目的地の水場(秘密基地)に到着すると、荷物を丸木橋の上において上半身裸になり、早速手作りの舟で遊び始めました。

2012_0908_150904p9080074

今年は雨が少なく、彼らの目的地の水辺で舟を浮かべられるかどうか心配でしたが、沢の水は枯れることなく、水量はどうにかありました。3年生の二人はひたすら手作り舟で遊んでいましたが、一年生のタクト君は生き物探しに熱中しています。

2012_0908_151407p9080079

舟遊びから、今度は川上り探険、その前に自分たちで祀った石仏に手を合わせ安全を祈っています。普段の家庭での生活習慣が遊びにも現れるのでしょうか?

3人でわいわい言いながら上流へとじゃぶじゃぶ歩いていきました。

2012_0908_144242p9080040

上流探険から戻ってくると、今度は、水辺でサワガニやヤゴなどの水生昆虫探しを始めたようです。

子どもたちの遊びは絶えることなく、次から次へと変化していきます。

2012_0908_153556p9080096

タクト君が何やら捕まえたようです。イモリのような生きものですが、私に聞きにきました。何と!トウホクサンショウウオでした。「ワーすごい!よく見つけたね。」というと「持って帰って、飼いたい!」と言いだし、「育てるの難しいから逃がしてあげようよ!」というとしぶしぶ川に放してやりました。

2012_0908_143448p9080026

子どもたちと一緒になって私も川底を覗いていると、ふっくらとしたお腹の大きなサワガニが目に入り、捕まえてひっくり返すと、子ガニがぞろぞろと這い出してきました。こんな光景を見るのは初めてです。サワガニの雌は卵から孵った子ガニをしばらく抱きかかえて子育てをしているのだそうです。

2012_0908_143658p9080033

その後、3人は「いけす」を川べりに造り、捕まえた生きもの(トウホクサンショウウオ、サワガニ、ミズカマキリ、ヤゴなど)を放して、遊んでいました。

2012_0908_153503p9080090

川遊びも終盤になったころ、子どもたちが第2の秘密基地と名づけた場所に移動、するとキョウセイ君が「ワー キラキラしてきれい!」と自ら設置した丸太椅子に座り、夕日に反射した水面の輝きに歓声を上げていました。タクト君とユウト君も時間や日差しによって変わる自然の変化に驚いた様子でした。

北国の夏休みは短く(~8/19まで)、二学期は陸上記録会、マラソン大会、学習発表会など行事が続き、放課後はそれらの練習があるため、平日はつむぎの家に遊びに来る時間がとれないようです。が昨日は土曜日、久しぶりに遊びにやって来ました。。里山の自然に抱かれ、大自然と戯れ、小石で小川をせき止め、水辺を造り、舟を浮かべ、生き物探しをし、川の上・下流を冒険したりと、次から次へと遊びを創りだしています。また、そんな中で、遊びを通して自然の美しさに感動している姿をみると、私たちの心も安らぎます。


夏休みも終わり今日は始業式

2012年08月21日 | 綾里っ子

2012_0807_094027p8070019

東北の夏休みは短く、今日(21日)は始業式。7:00過ぎには子どもたちが次々と登校していく姿がありました。

夏休み中、遊びに来た子どもたちに、農作業が忙しく十分な対応ができなかった反省を踏まえ、つむぎの家に遊びに来た綾里っ子たちの様子をアップします。

1年生のミアト君とコウタロウ君が、しっかりした身支度をして、かぶと虫が入った虫かごを持って「カブトムシ捕りをしたい!」とやってきました。二人が自主的につむぎの家に遊びに来たのは初めてです。

2012_0807_094710p8070023

あいにくこの日は立て込んでおり、クルミの木の下の日陰にゴザを敷いてあげました。

二人は荷物を置き、ゴザの上で、虫かごの中のカブトムシの動きを楽しんでいます。つむぎの家では、カブトムシは外灯の明かりに寄ってきますが、日中はほとんど見かけません。子どもたちは、つむぎの家に行けば何でも捕れると思ってきたようです。

2012_0807_095019p8070025

そこで、つむぎの家の勝手がわからない二人に、雨が降らずに水量の少なくなった川を案内し、入って遊んでもいいことを伝えました。

2012_0807_095040p8070027

早速、コウタロウ君がシッポの生えたカエルを捕まえ、ミアト君が「みせて!」と興味津々。

「見渡せるところはどこででも遊んでいいよ、危なくないように遊んでね」と言い残し、私は家に入りました。

1時間ぐらいたったでしょうか。二人は「帰りま-す!」と玄関に立っていました。「え~ もう帰るの?」と言うと「だって怖いんだもの?」と、勝手のわからない中におかれ、目的は叶えられず、不安になったのでしょう。

夏休みに始めてきてくれた二人に十分な対応ができずに心残りでした。

2012_0811_100647p8110004_2 

夏休み前半の山中での沢遊びに味を占めた、キョウセイ君とタクト君が、「また、山へ行きたい!」といってやってきましたが、忙しく手があかず、「山は、大人か上級生がついていなければダメなので、この近くで自分たちで遊ぶように」と言うと、犬のヤマトとしばらく遊んでいましたが飽きてしまった様子。

そこで、「学校菜園の大豆に水をあげたら、トマトときゅうりを取って食べて良いからね」と言うと勇んで菜園に向かいました。

しばらくして様子を見に行くと、水はあげたようだがトマトときゅうりは手つかず。不思議に思っていると、二人はビニールハウスの中からひょっこり現れ、我が家のトマトときゅうりを取って食べていました。「おいしい!」と満足顔。

2012_0811_101257p8110015_2

その後、学校菜園のトマトときゅうりを収穫し、学校に届けるようにしました。暑い中二人は懸命に収穫し、学校に向かいましたが、「誰もいなかった!」とがっかりした様子でもどってきました。この日は土曜日、夏休みで曜日が分からなくなっていました。

この日はあまりの暑さに、山へ入るのも断念、つむぎの家で存分に遊べない夏休みでした。

2012_0820_064312p8200019

タクト君のお家では新聞配達をしています。1年生になったタクト君は、夏休み前からお手伝いで「つむぎの家」に新聞を届けています。朝6:30には起きて、新聞を届けるタクト君の楽しみは、ヤマトと遊ぶことです。

ヤマトもすっかりタクト君に慣れて、じゃれあっています。時にはヤマトとの遊びに夢中になり、心配したお母さんやおばあちゃんが、迎えに来ることもあります。

タクト君にとっては、短い夏休みでしたが、山の中の冒険沢遊び、剣や盾づくり、野菜の収穫、ヤマトとの交流など、里山の自然を相手に十分満喫したことでしょう。二学期も元気に学校で、そしてつむぎの家で学んでいくことを願います。


夏休み宿泊体験 その2 ー夏の夜の思い出を胸にー

2012年08月08日 | 綾里っ子

2012_0805_200439p8050040

この日は晴天で、夕食後は、ホタルを見に田んぼに行くことにしました。

例年ですと8月はホタルの数が少なくなってきますが、今年は思いがけずにまだたくさんのホタルが飛んでいました。3人は、ホタルの光に感動し、このホタルが家の中でも飛び回ってほしいとの思いでホタルを、ホタルブクロに捕まえ始めました。

「つむぎの家の中に放したい」と、協力しながらホタルブクロにホタルを集めています。

2012_0805_200452p8050041

ツバサ君が捕まえたのは交尾しているホタルでした。ツバサ君は「これは逃がしてやろう!」と草むらに放ちました。

稲の株間で、まとまったホタルの光を見つけ、ライトでのぞいてみると、何とコガネグモの巣にかかって飛び立てずにいる数匹のホタルでした。通常は田んぼの益虫として害虫を食べてくれるクモですが、今回はホタルをクモの糸から解放してあげました。

2012_0805_201439p8050058

つむぎの家に戻り、明かりを消した暗闇の中で、ホタルブクロを逆さにしてホタルを家の中に放ちました。

解放されたホタルは、天井高く飛びまわったり、畳の上でほのかに光ったりと、幻想的な光景に3人は思わず歓声を上げ、夏の夜の一時を満喫したようです。

この後、ホタルは自然に返したのですが、捕まえられなかったホタル数匹は、天井を舞っていました。

2012_0805_203401p8050080

その後,ツバサ君が持ってきた花火をみんなで楽しみました。

午後9時30分には就寝、まくら投げこそしませんでしたがおしゃべりや笑い声が途切れず、静かになった11時40分、明かりを消して皆は眠りに入りました。

翌朝6日は、午前6時に起床、はやばやと朝食を済ませ「早起き会」と言って地区ごとに行っている朝の運動に行ったり、朝学習をしたりとそれぞれの課題に取り組んでいました。日中も里山散策や川に入ったり鬼ごっこしたりと仲良く3人で過ごしていました。

2012_0806_114234p8060133

午前11時に、クルミの木の木陰でスイカ割をしました。最初に目隠しをしてスイカ割に挑戦したのはツバサ君、命中したものの、2つには割れず、今度はユウカちゃんが挑戦、目当てのスイカからは離れていますがまわりのサポートでスイカにたどり着き、棒を下ろしたが2つに割れず、最後にミイカちゃんが見事に割りました。

2012_0806_115225p8060138

冷たくひえた自家製小玉スイカを「おいしい!」 「わたし2個め!」と競い合うように頬張っていました。

2012_0806_121617p8060151

お昼には残りのカレーライスを食べ、片づけやお掃除をしてつむぎの家を後にしました。

つむぎの家に出入りしている子どもたちはいつも礼儀正しく、寝不足顔をのぞかせながらも深々と頭を下げ「ありがとうございました」とお礼を言って、13時、家路に向かいました。

無事に1泊2日の宿泊体験を終え、夏休みの思い出の1ページを飾ることができたことでしょう。


夏休み宿泊体験 その1

2012年08月07日 | 綾里っ子

2012_0804_143036p8040100_2

5年生の仲良し4人組が、8月の5日~6日につむぎの家で宿泊体験をしたいと打ち合わせにやってきました。(4日) 皆で1泊2日の宿泊スケジュールについて話し合っているところです。

自由時間の多い内容ですが、大まかなスケジュールも決まり、黒一点のツバサ君が愉快なことをしてみんなの笑いを誘っています。

2012_0805_110949p8050004

お泊り会当日の5日、4人組の内、ミノリちゃんは都合が悪く参加できませんでしたが、3人はまず、学校田で自分たちが植えたイネの観察や雑草のヒエ取りをしました。

2012_0806_112505p8060128

今年は稲の穂が出るのが遅く心配していましたが、このところの暑さでちょうど稲の花が咲き、始めてみる小さな花に驚いていました。

2012_0805_112447p8050010

次は学校菜園の水やりと野菜の収穫です。ミニトマトは、もぎ取ってその場で口に入れて美味しいと食べていましたが”、トマトが嫌い”と言うミイカちゃんは、ユウカちゃんとツバサ君に勧められていやいや口にし「私も食べられた!」と笑顔を見せてくれました。

2012_0805_120746p8050018

5日のお昼は各自お弁当を持参し、里地は暑いので日陰を求めて山の中に入りました。

2012_0805_123126p8050025

小川にかかる丸太橋に座り、お弁当をひろげて昼食です。

この後、ユウカちゃんが手作りおにぎりを川に落としてしまうハプニングがあり、一時、涙ぐんだようですがすぐに元気を取り戻しました。

2012_0805_130340p8050044

昼食後は、川の中に入り思い思いに、楽しんでいたようです。

午後2時ごろ、つむぎの家に戻り、4時半ごろまで夏休みの課題をしたり、昼寝をしたりと自由に過ごしました。

2012_0805_155227p8050003

その後は、それぞれが持ち寄った食材で夕食のカレーづくりとバーベキューの下ごしらえをしました。

カレー作りは、5年生の夏休みの課題だったようでツバサ君は率先して取り組んでいました。

2012_0805_192857p8050011

午後7時30分、満天の星空と、煌々とした月明かりのもとでお待ちかねの夕食です。野外での食事に皆の顔がほころんでいます。

夕食後は、ホタル観賞と花火が待っています。


川遊び  その2

2012年08月06日 | 綾里っ子

2012_0726_141709p7260027_2

小川での水遊びの味を占めた4人は、前回作った舟に再び手を加え、一段と恰好よくなった舟を持って山中の小川へと向かっています。

2012_0726_142947p7260035_2

目的地に着くと、男の子は服をぬらす前に上半身裸になって川に入り、それぞれの手作り舟を浮かべ、出来具合を確かめています。

2012_0726_144253p7260038_2

ひとしきり手作り舟で遊んだ後は、川の上のほうで生き物探しの遊びに入りましたが、ユウト君だけは舟遊びから離れようとしません。舟(名称はコタニ丸)を浮かべて真剣に操っています。

2012_0726_153159p7260056

真夏といえども沢水は冷たく、肌寒かったのでしょうか?いつの間にか上着を着て遊び始めたユウト君とキョウセイ君。

服を着たものの、水遊びに夢中になってやはり服をぬらしてしまったようです。

2012_0726_161256p7260070

しばらく水遊びをして楽しんだ後は、川の冒険遊びが始まりました。

川に張られたクモの巣を避け、「ほふく前進」と先頭のキョウセイ君の掛け声でみんなが後に連なり、戦闘隊気分のようです。

2012_0726_161317p7260073

川の落差もなんのその、あふれるほどの冒険心でいっぱい。

2012_0726_152142p7260049

山に散歩に来た犬のヤマトも、元気よく遊んでいる子どもたちの姿を見て浅瀬に入って座り込み、気持ちよさそうに体を冷やしています。

2012_0726_161449p7260077

川遊びが悦に入った子どもたち、全身びしょ濡れで、たっぷりと水と戯れていました。

2012_0727_164446p7270041

川で遊んだ後は、学校菜園からもいできたトマトときゅうりを沢水で冷やし、おいしそうに食べています。

*夏休み中に、学校菜園の畑に水揚げに来た人は、その時に熟していたトマトやキュウリを取って食べてももよいことになっています。

夏はなんといっても川遊びが一番のようです。小川を吹き抜けるさわやかな風、耳うるさいほどのヒグラシの鳴き声に涼を感じながら過ごした真夏の一日でした。