ひと山乗越えて・・・

今日も　遊びに来てくれて　ありがとう　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｂｙ　ぽんた　




１２月２６日　（日）


今日は東広島駅から１０時２０分発の新幹線で広島市内の病院へナマステを迎えに行って来ました

１５分後広島駅に到着して南口からタクシーで約１５分で病院に到着

日曜で病院はお休みなので正面玄関が閉まっていたため、裏へ回り夜間通用口から進入
この病院は最初慣れないうちは迷子になりそうなんです
私だけかもしれませんが・・・

ナマステがお世話になった病院の別棟にあるガンマナイフセンターへ行くにはまず２階でエレベーターを降りて
少し離れたところにある別のエレベーターから５階へ上がらないといけないのです
大の方向音痴の私ですが、初日に必死で覚えました

無事に病室に辿りついておそるおそる部屋に入るとテレビがついとる

ナマステはしっかりとした顔で起きていました

あ～　良かったわ～　
まだ寝込んでいたらどうしようかと思った


頭痛がまだ少し気になるようで看護師さんに痛み止めを貰って念のために服用しておきました

病室に書類などを届けてくださりそこで少し説明なども聞きました

ガンマナイフ治療で頭を焼いたので一種ヤケドをしている状態なので、暫くは腫れがなかなか引かなくて頭が痛いかもしれません
その時はちょっと痛いかなぁと思ったらすぐに痛み止めを飲んで下さいとの指示でした

一応病院案内には１１時に退院となっていますが
日曜だし、次に入院する人も今日は居ないので落ち着いてゆっくりと帰ってくださいねとの配慮で暫くのんびりして行動する事にしました

昼ご飯は無いので何なら出前メニューを持ってきましょうか？と声をかけてくださるので
それでは・・・とお願いしました

寿司、お弁当、お好み焼き、中華と色んなメニューを見せてくださった中から
中華を注文

部屋から直接お店に注文できると言うので
早速、ミニラーメン、ミニチャーハン、酢豚（ピーマン抜きで）を注文して持ってきてもらいました




私はラーメンでナマステはチャーハン
酢豚は二人でつついて食べました

いやぁ～　久しぶりに美味しい中華ソバを食べた気分

少し看護師さんとお話をしたんですけどね
ここの病院の職員さん達はお昼は患者さんと同じ物を食べてるんですって
時にはこんな出前を取ったりもするそうですが。

患者さんと同じ物を食べているから味や盛り付けにはどんどん意見するそうです
健康な人ならまだ許せるけれど、病気の人はただでさえ食事だけが楽しみなのに
それが色もなく、いくら薄味にしなくてはいけないからと言ってもやはり限度がある

食欲が無くなったら治る病気も治らないから、とっても食事には気を遣ってるそうです

プラスチックの容器でも花柄のものや　見た目明るく可愛らしいものを取り入れたり
意見箱なども置いてどんどん改善をしてきているそうです

食事って一番大切です
こんな入院患者の食欲の出る工夫を重視してくれている病院は本当に有難いと思います

ナマステが「魚が美味い」　「ご飯がぶり美味い」と言っていたのはやはりここからきているのかも

治療前に装着したときのフレームが顔全体までかかる状態で、口の所もわずかしか開いてなかったんですって

だから食べやすいようにおかずを一口大にして小さなお皿にたくさん分けて運んできてくれたそうです
こんな配慮って患者側にとっては本当に嬉しい事でしょうね


今日の広島は寒い中にも日が射してとっても良いお天気でした

病室の窓から見た風景です




路面電車です



これは宇品行きでしょうね

宇品と言えば、広島プリンスホテルがあります


ナマステは入院した日と比べると別人のように元気になりました
食欲も出てきました

でもまだ少し、ろれつが回らなかったり、単語が思い出せなくて出てこなかったり
その回復まではまだもう少し時間がかかりそうです

歩くのでもまだちょいとふらつく感じで、やたら右に寄り過ぎるので前に柱があると
私がひっぱらないとゴンとぶつかります
前にベンチがあるとゴチッとスネをぶつけます
帰るまで目が離せませんでした

自動改札機も今度は切符を通すことに意識を向けてくれたけれど、通さずにかざします
ＩＣチップ？じゃあるまいし、違うってば、ここに入れるのよ

今までものすごくしっかりしていたナマステに私はず～っと頼ってきて
どんな時でもいつもフォローしてもらって一緒に居ると安心して生活していました

今度は、今日は私が守ってやる番です

新幹線のホームについて順番の列に並びます
持ってきた毛糸の帽子をかぶらないと言うかな？と思ったけれど
一応、「暖かいよ！かぶる？」と言うと素直にかぶってくれました

毛糸の帽子をかぶって、ホームで新幹線を待っている姿を横目で見ると何だか可哀想になりました
何とか、このままずっと生きてくれないものか

せめてあと１０年
だってまだ５０歳になったばかりだもの

一部記憶を無くした状態なのでその頼りない、誰かが支えていないと絶対に一人では
まっすぐに帰ってこられないであろう今のナマステの横顔を見ると涙が出そうで
一生懸命にこらえていました

携帯電話の扱い方も今一忘れているし、メールが来ても最初は一生懸命に読もうとするけれど、分からないから代わりに読んでと私に言います

一つ、一つ思い出していかんといけんの～と言っていました


でも本当に元気になりましたよ

数日前まで蒼白な顔をして会話も出来ず　
痛い～　痛い～と　呪文のように繰り返していたナマステとは大違いです

元の病院に無事連れて帰ることが出来ました

帰ると早速、荷物整理や引き出しの整理などを一生懸命していました

横でそのすがたを見ていると何だか小学生と一緒にいる親の気分でした

片や本当の夫婦になったんだな～
一度に年を取った気分にもなりました

二人で築いてきた歴史は本当に長くて色んな事があったものね
おかげで子供達も無事に育てあげることが出来たし。
これから二人で本当なら楽しい老後を迎えるところなのにね
そんな気持ちです


そうそう、皆に報告するから写真を撮らせてね

ピースして下さいな




額にはまだ２か所、ネジを入れていた跡へ絆創膏が貼ってあります

何かピースと言うより　「刺したろか～」って感じじゃん　

ちょいバカ殿が入ってない？？


もう一枚取ろうか

ハイ　ピース

え～　またぁ～　　って顔しながらもおどけたポーズを取ってくれました





頭痛もないのでウソみたいに　にこやかに穏やかな表情です

偶然にもこの日しか空いてなくてクリスマスに治療を受けたのだって
神様からのクリスマスプレゼントだったのかも

そして応援して下さった皆さんの「気」が届いたのかもしれません
奇跡って起こせるのかも

そしてこのクリスマスに嬉しいリアルプレゼントもありました

山形のブロ友さん　　チェリーさんから手作りクリスマスカードとクッキーが届きました



チェリーさんはつわりがひどくてつい最近まで入院されていたのに
つわりの合間にこうしてクッキーを焼いたりカードを作ったり
とってもこまめで可愛らしい女性です

今日帰ると三女が早速、小さいお星様のクッキー食べていました



それからもう一つ
　
うるうるママさんからミルククレープが届きました　




添付のココアパウダーをふりかけていただきます

これって　ビックリするくらい美味しい

クリスマスケーキよりも美味しいと思いました
口の中でとろけるような食感と甘さ
今まで食べた事がないほど最高なミルクレープでした

本当に有難うございました



三女と約束していたむさしのお弁当もお土産に買って帰りました

三女はむさしの大ファンです




何てことはないお弁当なんだけれど、竹の皮のお弁当箱だし、むさしの名前も効いてるのかな？
美味しいと感じるのです

特に卵焼きは絶品
そしてレンコンの煮たのがこれまた柔らかくて美味しい

少々お高いけれど、買ってしまいます


ナマステを病院へ送り届けて暫く一緒に居て、車を運転して帰っていると
急に涙がポロポロ溢れて来ました

無事にこの３日間を終えた安堵感と、この先にまだある大きな壁に対する不安感
そんな物が全部入り混じっての涙かもしれません

ナマステも時間の経過とともに意識もどんどんしっかり回復してきています
電話でもその後、何度か話しました

明日は数値がよければまた抗がん剤投与です
副作用が心配されます
また乗越えて欲しいです

私もあと、２日仕事へ行けば来年の３日までお休みとなります

三女のお産もいつ始まるか分かりません
色んな事が起こりそうだけれど、家族で楽しい年末年始を過ごすつもりです

伝えたいことが、聞いて欲しいことが多すぎて
いつもつい長々と打ってしまいます　　　ごめんなさい　

最後までお付き合いくださって　有難う　　


本当に応援と励ましを有難うございました
これからもどうぞよろしくお願いします。　




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