ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

17.ワークシステム

2017年10月21日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!



今日は構造化の中の
ワークシステムについてです。

ワークシステムというのは
今からやる活動について
「何をするのか」
「どのようにするのか」
「どれだけするのか」
「終わったら次に何があるのか」
を伝えるためのものです。

分かりやすい例が書いてありました。

「料理のレシピ」です。

(o・。・o) あっそっか


そう言われれば
私たちの生活の中には
たくさんのワークシステムが
使われていますよね?


私は手芸が好きなのですが
手づくりの本って
完全にワークシステムの本です!


紙に書かれた説明や図を見ながら
その手順通りに進んで行けば
曲りなりにも作品は出来上がります。


このワークシステムを使って
自閉スペクトラム症の人たちの作業を
効率的にするということです。

テキストでは

3段ボックスを使って
上から順に入れてある課題を済ませて行って
最後の段に入っている課題をやれば終了!

と言うようにセッティングをするという
例が書かれてありました。

他にもいろんな例がありましたが
どれも、紙に書かれてあるよりも
分かりやすいように

実際に作業をするものを手に取れば
どれくらいの量を作業すればいいのかが
分るようになっていました。


どの工夫を見ても
自閉スペクトラム症の人へのワークシステムで
一番大事なのは
「終わりが見える!」
ということなのかもしれないと思いました。

テキストにも
「時計が読めなかったり、
時間を量として理解できない場合には
終わりを伝える際に
課題の量で示すようにするのか効果的」
と、書いてありました。


私たちも終わりの見えない作業は
つらいですよね?!



それに、以前読んだ


続 自閉っ子、こういう風にできてます!―自立のための身体づくり

の中で自閉スペクトラム症の当事者である
藤家さんは

「疲れが自分で分かりにくい事を理解しておく」
という項目で

作業をする時に、「疲れたら休んでね」といわれるけれど
自分で疲れていると気が付かないので
集中できる時間、目いっぱい作業を続けてしまう。


と書かれていました。

以前は、そんな自分の特性が解らなくて
作業が終わった後、寝込んでしまう事も
多かったそうです。


知的障害が無くて
もちろん時計も読める藤家さんでも
そんな事があるのですから

行動障害があるような
自閉スペクトラム症の人には
ワークシステムは必要ですよね?!



由紀子もぬり絵をさせた時に
完成に4時間もかかる塗り絵を
途中で休憩もせずに
ずっと塗り続けてしまったという
エピソードがあります。
続・パズル塗り絵

この時も、
「どれだけするのか」
の見通しがつくような
ワークシステムを
作っておけばよかったのかもしれないと
思いました。




この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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