ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

性教育にて・・・。

2007年02月28日 | ゆきちゃんの日記
27日、バザーが終わるのを待って、
長崎へ性教育を受けに行きました。 

A川先生とM原先生に
由紀子が織ったさおりを記念に差し上げてきました。 

先生方に誉められて、
ちょっと得意な由紀子です。(笑) 
 

その日、ちょっとしたアクシデントがありました。 

病院に着いて診察
(性教育は診察の一環として行われています。)
の順番を待っている時に、

診察室から出てきた自閉症の男性が
何かのきっかけでパニックを起こしたのです。 
 
突然、大きな声で叫ぶ姿が、
由紀子のパニックの時の姿と良く似ていました。 


叫んでいる言葉は、
側にいる母親らしき人への無理難題のようでした。 

由紀子がパニックの時に
「存在しないビデオ」を見たいと言って
私を困らせるのと同じように・・・。 
 

ふと、由紀子を見ると表情が変わっていました。 

怖がっているのもあると思うのですが、
なんともいえない複雑な表情でその光景を見ていました。 
 

なんだか、今にも
由紀子のパニックが誘発されそうな気がして・・・。 

私は由紀子をさりげなくその場から連れ出して、
待合室から少し離れた場所にある販売機で
飲み物を買って与えました。 
 

その時は由紀子の動揺を抑える為と思ったのですが、
よく考えると動揺していたのは私のほうかもしれません。 
 

パニックを起こした男性の側にいた
母親の気持ちが痛いほど伝わってきて・・・。 

辛かったんです。 
 
由紀子が公衆の面前でパニックになった時、
私の心の中をいろんな感情が駆け巡ります。 

不安、悲しさ・情けなさ・無力感・・・・・・
そして心細さ! 
 
でも、その時は親のプライドとでも言うのか、 

『自分がしっかりしなければ!』という、 
そんな気持ちで冷静に振舞おうとするので、
その感情をしっかり意識する事はありませんでした。 
 

でも、今日はそのときの気持ちを
A川先生にいっぱい話す事ができました。 

言葉にして、自分の気持ちに
あらためて気がつくことって多いですよね。 
 
今日は思いがけず、
由紀子がパニックの時の自分の感情を、
見つめなおすいい機会を作ってもらったような気がします。 

=END=
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バザー

2007年02月27日 | ゆきちゃんの日記
今日は由紀子たちが
1年間の作業で作り上げた作品の
バザーが市内の大型スーパーでありました。 

由紀子は織物班の会計係。 


 
得意の電卓でお客さんの買い物の合計を出します。 

いい表情をしているでしょう? 

去年は初めてのバザーと、
久しぶりに入ったスーパーのムードにのまれて、
しばらく仕事にならなかったのに、
今年は最初からばっちりです。 

成長しました。
♪(*⌒▽)ヾ(^▽^*)♪ 
 
母は由紀子が織ったさおりを手に入れる為に
開店と同時に入店。 



おかげさまで、
見事にゲットです。
(v^ー°) ヤッタネ 


この作品は
横幅が30センチ
長さが5メートル程も
ある大作です。 

由紀子らしい色使いで、
きれいに織れています。 

他にも
小さくカットされたさおりも
数点購入してきました。

 
ところで、
去年は
「由紀子の作品で何かを作ろうと思う!」
と言ったら、みんなに 

「まさか、その布にはさみを入れるつもり?」
(;¬_¬) 

と、非難轟々!(笑) 


結局、今でも玄関の壁に飾ったままです。 
 

さて、今回はどうしよう・・・ 

この大きさならバックでも作れそうです。 

由紀子の作品に私が手を入れて、
新しい作品として残すか・・・。 

親子のコラボレーション!(笑) 


それとも、このまま残すか・・・。 
 

迷うばかりです。(笑) 
 

今日はこの後、性教育へと行きました。 
長くなるので、続きは28日の日記へ


=END= 
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見直しの時

2007年02月24日 | ゆきちゃんの日記
金曜日の日記の続き・・・。 

昨日の登校のときに
ちょっとしたアクシデントがありました。 

鞄の中に入れてあった水筒のお茶がこぼれて
由紀子のズボンと靴下がぬれてしまったのです。 

私が水筒の栓をきちんと閉めていなかったのが
原因でした。ゴメン!! 
 

アクシデントに弱い由紀子。 

学習発表会という大切な日になんて事だ!
( ゜▽゜;) 


案の定、不機嫌になってしまいました。 
 

ズボンは体操服に着替えればいいのですが、
靴下の替えがありません。 

ちょっとだけしかぬれていないのだから、
我慢をしてくれれば・・・と、
思いますが、

由紀子には感覚的に無理です。 
 

(^◇^)。oO(そうだ☆) 

私の靴下と交換しよう。 

由紀子が成長したおかげで、
私と共有できるものが増えました。(笑) 

私は自分の靴下を脱いで、
イライラして立っている由紀子に靴下を履かせてやりました。 
 

これで、一件落着か・・・、


と思ったら

今度は体操服に着替える時に
由紀子がいつも着用している物が
着替え用のカゴの中に無いと言って、
イライラし始めました。 


私は由紀子のロッカーを開けて、
それを取って由紀子のかごの中へ入れてやって、 

「早く着替えてきなさい!」 

と、声をかけて更衣室へと送り出しました。 
 

やっと、アクシデントの後始末が終わったので、
後を先生にお任せして一度学校を後にしました。 

その後、昨日書いたような学習発表会だったわけです。 
 


そして、お迎えの時。 
先生と由紀子の発表の事を喜び合った後に、
先生が少々言いにくそうに話を切り出しました。 
 

最近、先生が由紀子の指導で力を入れていることに、 
「自分で考えて行動をする力をつける。」
という事があります。 

物が見つからない時、迷った時・・・

由紀子は自分で考える前に
近くにいる人に助けを求める癖があります。 

それを先生は
「まずは自分で考えごらん!」と、
根気強く指導をしてくださっているのです。

そのことは日々の連絡帳で様子を知らせていただいています。 


その視線から私の今朝の由紀子への対応が
気になられたらしいのです。 
 

あそこで一息、間をおいて
「どうしようか?」と、
ゆきこと一緒に考える時間を取って、
できる事は自分させて欲しい! 
 

「あの場面だと思うのです。」 

という、先生の言葉が本当に耳に痛い私でした。 
 


解かっているのです。
(×_×;) シユン 


頭では充分わかっているんです。 


でも、14年間の生活の中で身についた
この悪習慣はほとんど無意識でやってしまっている事が多くて・・・。 
 

今朝もあのアクシデントで私はかなり焦っていました。 

早く由紀子の気持ちを立て直したい。 
そのことしか考えていませんでした。 

先生は多分そうだと思ったので、
その時は何も言わなかったとおっしゃってました。 


完全に見抜かれてます。(笑) 
 
実は学習発表会の時も
くしゃみを始めた由紀子を見て、

慌ててバックの中からティッシュを取り出そうとしていたら、
横に座っていたねーねーに
バシッと手を叩かれました。 


「学校の中で手を出すな!」

目がそう言ってました。 
 

由紀子は先生に
「ハンカチがあるでしょう?」と、
声を掛けられて自分のポケットのハンカチで
鼻を拭いていました。 
 
o( _ _ )o ショボーン 


私…、由紀子に考えさせるという前に、
自分が何も考えずに動いているんです。 

しかも、これはもう何年も前から
いろいろな人に指摘され続けている事です。 

今回は先生に問題の場面を見られてしまって・・・(笑) 
 

今度こそ本気で取り組む事にします。 
(いえ!今までだって本気だったんですけど…汗) 

幸い3月いっぱいねーねーが一緒に生活をしているので、
気になる場面に遭遇したら指摘してもらう事にしました。 
 
ねーねーにも言われました。 

「由紀子とのコミュニケーションのとり方を
見直したほうがいいかもね!」 
 

私・・・。 

注意されたら素直に反省するから!  
言い訳はしないから!! 

だから、よろしくお願いします。

=END=
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学習発表会

2007年02月23日 | ゆきちゃんの日記
今日は由紀子たちの学年学習発表会でした。 
由紀子は詩の朗読をしました。 

 


谷川俊太郎の「朝のリレー」を朗読したのですが、
何度も何度も練習をして、
由紀子なりに抑揚をつけ、
途中ではジェスチャーも入れながら読みました。 


         「朝のリレー」 
 
       カムチャツカの若者が 
       きりんの夢を見ているとき 
       メキシコの娘は 
       朝もやの中でバスを待っている 
       ニューヨークの少女が 
       ほほえみながら寝がえりをうつとき 
       ローマの少年は 
       柱頭を染める朝陽にウインクする 
       この地球では 
       いつもどこかで朝がはじまっている 
 
       ぼくらは朝をリレーするのだ 
       経度から経度へと 
       そうしていわば交替で地球を守る 
       眠る前のひととき耳をすますと 
       どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる 
       それはあなたの送った朝を 
       誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ 
                          
    『谷川俊太郎詩集(日本の詩人17)』 河出書房より~ 
   

立派な発表でした。 

ねーねーも一緒に見に行ったのですが、
この詩はねーねーが好きな詩だったそうで
とても喜んでいました。 


この発表の直前の由紀子は顔色が真っ青で、
耳まで真っ白になっていました。 

きっと緊張しているのでしょう。 


でも、発表が始まるとこうして
立派に発表する事ができました。 

以前ならドキドキに耐えられずに
パニックを起こしていたのに、
その気持ちを乗り越えて
みんなの前に立つことができました。 


これは大きな成長です。 


ねーねーと二人で
「すごい!」と感激をして帰ってきました。 
 
まだ、書きたいことがあるんだけど・・・ 

睡眠不足のせいか、
眠くなってきて文章が浮かばなくなってきました。 

続きは明日書きます。 

おやすみなさい!!

=END= 
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いつまで続くの?

2007年02月22日 | ゆきちゃんの日記
今日も眠りの話題。 

薬の組み合わせを変えて、
睡眠の導入に成功!
o(*^▽^*)o~♪ 

久々に眠れると思っていたのに、
夜中の2:00頃になって 

。・゜゜・(≧д≦)・゜゜・。エーン!! 


この数日の睡眠不足で爆睡中だった私は
夢の奥の方から泣き声が聞こえてきたような気がして
目が覚めました。 
 

ここからはいつものやり取りです。 

一緒に寝たい! 

一人で寝たい! 

と、いっては私を部屋に入れたり出したり・・・ 

睡魔と闘いながら
由紀子に付き合っている私は途中でキレて 

「勝手にしなさい!」
(-"-怒)  


そして、由紀子は泣き叫ぶ!! 
 

あ゛~もう!!
毎月!毎月!~~~

(-_-#)ピクピク 


学習しない自分にも腹が立つのです。 
 

頭を叩きながらトイレにいった由紀子に薬を飲ませて、
私の布団に寝かせたら安心したように眠りました。 

結局、私はコタツで寝る羽目になりましたが、
最初から私が由紀子のところへ行くのではなく、

こうして由紀子を私の布団に誘い込んでいたら
よかったのかもしれませんね。 
 
朝、やっぱり眠そうでしたが、
追加の薬を軽いものに変えたおかげか、
何とか学校へ行く事ができました。 
 
緊張症(PMS)の時期でも
以前のように一日中荒れるわけではないので、
楽になったのは確かなのですが、
やはり夜に眠れないのは辛いですね・・・。 

早く生理が始まって、
緊張症(PMS)が終わることを祈るのみです。 
 

Yukiパパは昨日から嘔吐下痢でダウンしています。 

一難去って、また一難の予感が・・・。
 

=END=

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