ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

19.行動障害のとその支援に関するアセスメント情報

2017年10月31日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


1.診断や評価による情報

医学的な診断名がアセスメントの基本と書きましたが・・・


行動障害には「知的障害」と「自閉スペクトラム症」が
関連することが分かっていて
この二つの障害は合併していることが多いのですが

医学的診断名ではどちらか一方しか
記載されていないこともあるのだそうです。



由紀子の場合は
診断書には「精神遅滞、自閉症」と
記載されていますが



友人の娘さんは
幼い頃に診断を受けた時には
知的障害しか目立たなかったので
「知的障害」という診断でしたが

成長していくうちに
自閉的な特性が出てきて
親は自閉スペクトラム症もあると
思っていると言ってました。

でも・・・

ドクターもその事は承知しているけれど
診断名は今でも「知的障害」のみだそうです。


そのままでも手帳はA1だし
区分もそれなりの判定をもらっているので
生活には支障はないと言っていました。



そんな人も多いのかもしれませんね?!




自閉スペクトラム症については
アセスメントツールで福祉の現場でも
評価をすることはできるそうです。

でも、注意すべきことは
医師以外が行うものは
あくまで「評価」であって
「診断」ではないということです!!




福祉の現場で「自閉スペクトラム症」と評価されたら
病院に行ってちゃんと診断を受けるべきということですね?!
(*ゝд・)b ?!



「アセスメントツール」という言葉が
出てきましたが
これは評価をするための検査の事のようです。

ここでは「PARS-TR」という
ツールが紹介されていました。
日本語にすると

親面接式自閉スペクトラム症評定尺度テキスト改訂版2015
(⌒-⌒; )むずかしい~!

幼児期から成人までを対象として
親やその人をよく知っている人への
インタビュー情報をもとに専門家が評価するもの!

だそうです。



2.行動障害の有無や種類に関する全体的な情報

行動障害の現れ方は個人によって違います。

自傷行為
他害行為
破壊的行動
異食
排せつ
睡眠
他にもいろいろ・・・

また行動障害は環境の違いによって生じ方が違います。

場所

状況
活動
・・・など


行動障害があるかないかの評価をするためには

あるとしたらその種類や程度はどれくらいか等の
全体的な情報が必要です。



支援の現場では複数の支援者の目から見た
情報を出し合い、話し合いながら行うと信頼性が
高くなるし、スタッフ間共通理解も得られるとのことです。


家庭と支援現場で様子が異なる場合もあるので
両方で評価をするのがいいと書いてありました。


ここでのツールは
「強度行動障害判定基準」

この内容については
前回のお勉強で
強度行動障害判定基準
に書きました。

補足ですが
各項目ごとに頻度や強度に応じて得点(1点.3点.5点)をつけ
合計得点が10点以上が強度行動障害と定義します。


もう一つ
「行動関連項目」

これは行動援護、重度訪問介護、重度障害者等包括支援などの
福祉サービスを受けるときの基準点を算出するものです。

①コミュニケーション ②説明の理解
③大声、奇声を出す ④異食行動
⑤多動、行動停止 ⑥不安定な行動
⑦自らを傷つける行動 ⑧他人を傷つける行動
⑨不適切な行動 ⑩突発的な行動
⑪過食、反すう等 ⑫てんかん

以上の12項目について0~2点で評価して
10点以上が対象となります。


由紀子さんは、どちらも一発合格でした。(笑)

自慢にならないか・・・
( ̄▽ ̄;)アハハ…




3.行動障害の機能に関する情報

前の項目での情報は
行動の種類(自傷行動か他傷行動か破壊行動か)や
どれくらいの程度なのかを知る情報でした。

ここで出てくる
「行動の機能のアセスメント」は
支援や治療にかかわる最も重要な情報だそうです。


行動障害は環境的な要因によって生じる!
ということが分かって来ているのだそうです。


たとえば、「頭を叩く」という自傷行動のある人も
一日中叩いているわけではなくて

暇な時とか要求が通らない時とか
特定の状況で叩いていることがあります。

同じ「頭を叩く」という自傷行動でも
どんな状況で起きるかは
個人によって違うということです。


なので、行動障害の支援のためには
その問題行動が

どのような状況で起きるのか(きっかけ)
問題行動の結果としてどのような環境の変化があるのか(結果)
の記録からその行動の意味を理解することができる!
のだそうです。


なるほど~~~!

私も由紀子の精神科の主治医から
パニックの時の記録を付けるように指示されて
しばらくつけていたことがあります。

その時は思春期で大荒れの時期だったので
私の記録では
きっかけや結果は出てきませんでした。

あの頃は、ちょっと声を掛けただけで
爆発してましたからね・・・

きっかけなんて・・・「機嫌が悪い!」としか
書けなかったわ!
(;^_^A アセアセ・・・


今なら・・・と思うけれど

今は母も年を取って
そんな根気があるかどうか・・・
(⌒-⌒; )


長くなったので
今日はここまで!!




この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
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