ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

21.行動の理解 つづき

2017年11月16日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


3.行動障害に対する機能的なアセスメント

行動障害に対して治療的な対応を行う場合に
必要なのが機能的なアセスメントなのだそうです。


治療的・・・・なんだか期待してしまう言葉ですね?!(笑)


機能分析とは

ある行動について、

A:行動の前の刺激や出来事
B:行動
C:行動の結果

の3つの要素から考えて
その機能(目的)を分析する方法です。
ABC分析ともいうそうです。


①コミュニケーションの機能

例として
「頭を叩く」という
同じ行動について
機能分析が書かれてありました。


いろいろなパターンの
分析の結果だけを書きます。


例Ⅰ

お母さんが食事の支度をしている
(お母さんが自分に注目していない)


頭を叩く



お母さんが来てかかわる
(お母さんの注目を得られる)

この場合は、「頭を叩く」という行動の機能は
お母さんからの注目を求める行動
「注目要求機能」をもつ


例Ⅱ

嫌な作業をさせられる
(嫌な作業あり)


頭を叩く


嫌な作業をしなくてすむ
(嫌な作業なし)


この場合は、嫌な作業をさせられそうになった時に
「頭を叩く」ことでその作業をしなくてすむ
つまり、嫌な刺激や状況を回避することになる。
「回避や逃避の機能」をもつ


例Ⅲ

車から降りるように促される
(ドライブなし)


頭を叩く


ドライブに行ける
(ドライブあり)


この場合は、ドライブをもっと続けて欲しい時に
頭を叩くことでドライブを続けてもらえる。
「物や活動の要求機能」をもつ


このように困った行動には
本人のコミュニケーションとしての機能を
持つことがあるのだそうです。


機能の分類にの仕方はさまざまで
いくつか複合していることもあるそうです。

ABC分析を行うメリットは
このように目に見えない行動の機能に
気付くことができるということです。




ここには例題の状況を詳しく書いていないので
分かりにくいかもしれませんが

本を読んでいると
とても納得できる分析だと思いました。



由紀子はここに書かれてある
全てに当てはまる気がします。(笑)


自傷行為は由紀子にとって
コミュニケーションの手段だったのか・・・
ちょっと複雑な気持ちがします。
(-″-;)うーむ・・・・・・




困った行動がどのようなコミュニケーション機能を
持っているかということがわかると
対応策を考える時に大きなヒントが得られます。



対応策の一つとして
「同じ機能を持つ適切なコミュニケーション行動を教える」



たとえば、「注目要求機能」の場合は
「頭を叩く」という行動の代わりに
「ママ」「見て」などといった呼びかけの言葉や
絵カードやジェスチャーを教える


なるほど・・・

でも、この対応策ってすごく正しいと思うのですが

実践するには
大変な努力と忍耐と時間が必要だよねぇ~~と
思ってしまいます。(汗)

理論は知らなかったけれど
それをやって挫折した経験があるものね・・・(笑)


それを言ったらおしまいなのかもしれないけれど・・・
(;^_^A アセアセ・・・


今日はここまでです!


この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
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