ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

練習

2003年09月28日 | ゆきちゃんの日記
金曜日の放課後
由紀子がパニックを起こしたと連絡がありました。

すでに治まっているけれど
一人で帰すのが心配なので迎えに来てほしいということでした。


学校へ行ってみると教室で
先生とパズルをしながら私を待つ由紀子がいました。

お話を聞くと、今までの中でも最大級パニックで
寝転がって床に頭をぶつけて泣き叫んでしまったようです。


原因は音楽祭の練習の時に
鍵盤ハーモニカがうまく弾けなかった事。

今まで、由紀子にとって唯一鍵盤ハーモニカだけが
なんとかみんなと同じように参加できる物でした。

それが出来なかった事が本人は辛かったのかもしれません。

5年生の課題曲はむずかしくて
今までのように簡単に由紀子がついてゆけるような物ではありません。

主旋律でない部分は
メロディーではなく和音だけだったりするのに
抵抗があるのかもしれません。

でも、せっかく今までがんばってきたのですから
なんとかしてやりたいと思いました。

先生も同じ意見で
今回は何とか乗り越えさせたいと言ってくださいました。

そこで、休み中に自宅練習ということになりました。

反抗期の由紀子は真正面から誘っても
絶対『嫌だ!』というに決まっているから、

まずは私がキーボードで弾く事からはじめました。

それも最初はヘッドホーンをつけて
何を弾いているのか解らないようにしました。

すると由紀子が寄ってきて
私の頭に耳をつけてヘッドホーンから漏れてくる音を確認しに来ました。

それが課題曲だとわかると
案の定「やめて!」といいましたが、

私が無視をして弾いていると
黙って向こうへ行ってしまいました。


次はヘッドホーンをはずして音を小さくして・・・、

そしてだんだん音を大きくしていきました。

何度も、何度も同じ曲を引き続けて・・・

でも、由紀子は全く知らん振りでした。

ところが、私が弾き間違って途中で止めてしまったときです。

パソコンをしていた由紀子が
続きを歌っているではありませんか・・・(笑)

しっかり聞いていたようです。
(^◇^)ハハハ


そこで、由紀子を誘うとすんなりキーボードの前に座りました。

楽譜は読めませんが
メロディーが頭の中に入ってしまえば音を拾える由紀子ですから

何度か練習させたら完全に弾けるようになりました。

後はスピードの問題です。

これは練習あるのみ!

少し自信を取り戻した由紀子は
「がんばる!」と言ってましたから
学校でも練習をすると思います。

がんばれ由紀子!!

=END=
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キーが違う!。°°(>_<)°°。

2003年09月25日 | ゆきちゃんの日記
今日は月に一回の音楽療法のレッスン日です。

前回のレッスンの時に先生が弾いてくれると約束してくれた
魔女の宅急便の挿入曲の楽譜を抱えて
JRに乗って出かけていきました。

先生の顔を見た途端に
「風のふく丘」を弾いて・・・とおねだりをしていました。

あれ?
でも、約束したのは
『元気になれそう』という曲だったでしょう?(笑)

それでも先生は楽譜を見ながらすらすらと弾いてくださいました。

ところが突然。


ヽ(≧~≦)丿 違う~~~~!ビエ~~~ン!!

先生の腕を押さえて必死に訴える由紀子です。


何か違うの?と、聞くとメロディーを口ずさみました。

でも、それは先生が弾いてくれた曲と同じです。

何度やっても同じでした。


そのうちフッと思ったのです。

もしかしたら、ビデオの中に流れる曲と
楽譜のキーが違うのかもしれない。

耳がいい由紀子はそれを聞き分けて
違うと言っているのかもしれません。

それって、やっぱり絶対音感があるって事?

パニック寸前の由紀子をなだめながら
ちょっと嬉しかった母です。(笑)


その後、由紀子に一度でいいから
最後まで先生の演奏を聞くように約束をさせ、

後から私が抱きしめて先生に弾いてもらいました。

初めは体中に力を入れて抵抗をしていた由紀子ですが、
しばらくするとフッと力が抜けました。

それから、何曲もリクエストをして
先生のピアノを聞いていました。

でも、先生が由紀子も何か弾くように促したら、

一言

「いや!」( ̄^ ̄;;


(ノ_-;)ハア…どうしてこう反抗ばかりするのでしょうか・・・。


扱いが難しい由紀子のレッスンを
先生に断られたらどうしよう・・・と、

ハラハラした母ですが
先生はゆっくりと進めて行きましょうと言ってくださいました。


音楽を本当に楽しめるようになって欲しいと心から願う母です。



写真は、先生がいる間は絶対に弾かなかったくせに
先生がちょっと部屋から出た途端にピアノの前に座って
『元気になれそう』をパラパラと弾いている由紀子です。

本当は弾きたかったくせに・・・

素直じゃないんだから!(笑)

先生が慌てて戻ってきて「すごい!!」と誉めたら、

今まで不機嫌だった由紀子の顔が笑顔に変わっていました。


来月からは先生と2人きりのレッスンへ変更です。

母はその間、
カメラを片手に散歩をすることにしました。


=END=

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ボーリング

2003年09月24日 | ゆきちゃんの日記
今、午前5時です。

1時間ほど前に由紀子が目を覚まして
小さなパニックを起こして、
今また眠りについたところです。

原因は今日行われる
市内の特殊学級の交流ボーリング大会への参加です。

昨日の夜から行きたくないとかなり抵抗をしていましたが、
寝てからも気になっていたのでしょう・・・。

それにしても困りました。

今日はかなり荒れそうです。
ウーム (; _ _ )/

でも、泣いている由紀子の姿を見ながら
母は変な決心をしてしまいました。

今日は絶対にこの抵抗を打ち破ってでも
ボーリングに参加させようと思います。


確かに今日のボーリング大会には
由紀子が嫌がる要素がたくさん含まれています。

①まず、ボーリングをやった経験がないこと!

事前に経験させる事も考えましたが、
やらせてみて何か一つでも失敗をしたら逆効果で
絶対に参加できなくなる恐れがありました。

だからわざと連れて行かなかったのですが、
それが良かったのか悪かったのか・・・・。

(~ペ) ウーン


②ボーリング場まで歩いていく予定だということ!

歩くのが嫌いな由紀子はそれだけで大きな拒否の理由になります。


③ボーリングは運動だというイメージがあること!

運動も大嫌いな由紀子だから・・・。

たぶんこれが、
由紀子が拒否している理由なのだと思うのですが、
これってどうしても参加できない理由ではないと思うのです。


①の理由だけは自閉症の特徴からの不安ですが、
他はわがままです。

きっと乗り越えきれるはずです。

夜中に起こされて眠れなくなってしまった母は
変に腹が決まってしまいました。

たぶん大きなパニックを起こすと思います。

でも、今日はがんばらせたいと思います。

結果は夕方補足として書き込みをします。


※補足

ボーリング大会が終わりました。

二時半に担任の先生と一緒に帰宅をしました。

結論から言うと母の心配は嬉しい誤算におわりました。

担任の先生のお話しでは、
今日は何一つ問題はなかったということでした。
(∩.∩)v ブイッ

その母の誤算は登校の時から始まっていました。

二学期が始まってもお母さんと一緒に行くといって、
なかなか一人で登校できなかった由紀子が

駐車場を出たところで「一人で行く!」と言って、
私を残してサッサと行ってしまったのです。

あっけに取られて後ろ姿を見送りながら、
これがいい事の始まりなのか、

恐怖の始まりなのか・・・

とっても不安な母でした。


電話で今日の由紀子の状態を担任の先生に伝えて、
もしもパニックが起きたときには
連絡をもらえるようにお願いをしました。

先生は一人で3人の子どもの引率をしなければならないので
いざという時には私が会場まで引っ張っていこうと思ったのです。

でも、その連絡はありませんでした。


先生のお話しでは全く抵抗することなく
素直に歩いて行ったといわれるのです。

会場の1階にあるゲームセンターを通る時も
自分で耳を押さえて階段を登っていったし、

ボールリングのスコアは52点!

とても楽しそうにゲームに参加したとそうです。

その後の昼食も音楽鑑賞も・・・。


パーフェクト!(・o・) ポカーン


明け方に起こしたパニックのおかげで
ストレスのガス抜きができたのでしょうか?

1日中心配をして自宅で待機していた母は
その報告を聞いた途端に力が抜けて、
急に眠くなってしまいました。(笑)

だって3時半に起こされてしまった母は
完全に睡眠不足なんだもの・・・。

( ̄□ヾ) ネムー


どうして、あんなに不安がっていた由紀子が
すんなり参加する事ができたのでしょうか?

それはガス抜きのせいもあったのでしょうが、
もしかしたら私が開き直ったせいかも知れないとちょっと思っています。


主治医の先生がよく言うのです。

「お母さんの気持はすぐにゆきちゃんに伝染する!」って!


由紀子がパニックって泣き叫んでいる姿を見て私がした決心が
そのまま由紀子の決心になったのかもしれません。

心配性の私の方が日ごろからガス抜きをする必要があるのかもしれないと
つくづく思った1日でした。





=END=
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梨はなし!(笑)

2003年09月23日 | ゆきちゃんの日記
先週の土曜日でした。

yukiパパがそろそろ梨狩りに行こうと言いだしたので
いろいろな観光果樹園に電話をして
梨狩りができるところを捜しました。

でも、梨は9月の上旬までが最盛期で
ほとんどの所が終わっていました。

くだもの狩り初心者の我が家は
すっかり出遅れてしまったようです。

それでも、しつこく探してやっと
一箇所まだやっているところが見つかりました。

くだものが大好きな由紀子も
くだもの狩りと言えばニコニコで外出してくれます。


先週はぶどうが木になっている所を見せたから、
今度は梨!

けっして果物屋さんで作られているものではないと
教えてあげたいのです。

でも、土曜日は台風の影響ですごく風が強かったのでパス!

日曜日に行こうと思っていたら・・・
yukiパパに御用ができて
今日まで延期になってしまいました。

やっと梨狩りができると張り切って車を走らせる事1時間。

大村と言うところまで行きました。

そして、土曜日に電話をした梨園にいくと・・・・

「もう!梨狩りも、直売もみんな日曜日で終わりましたよ!」
(・_ ・;)エッ?

1時間もかけてきたのに・・・・ショック!!

ゆきちゃんもかなりショックです。

仕方がないので途中にある梨の直売所で
梨を買って帰宅しましたが、

直売所で買った梨はスーパーで買った梨と同じ感覚です。

あ~あ!
来年は夏からくだもの狩の計画を立てて
ぜったい梨狩りをしてやる!!

次はみかん狩りです。

これは逃さないわよ!

=END=
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でた~~~!( ̄∇ ̄;;

2003年09月21日 | ゆきちゃんの日記
台風のせいで朝からすごい風が吹いていました。

お休みだというのに朝早く目が覚めたゆきちゃん。

眠い目をこすりながらトイレに行きました。

母はまだ蒲団の中で
「なんでこんなに早く起きるのさ!」
とぶつぶつ言いながら、

戻ってきたら蒲団の中に引きずり込んでやろうと企んでいました。

するとトイレの中から

「おかぁさ~ん!おばけだ!!おばけだ!!」

と由紀子の叫び声がしました。

慌てて蒲団から飛び出してトイレに行って見ると、

パジャマのズボンを半分上げながら
由紀子が飛び出してきました。

「なに?どうしたの?」

そんな質問なんか無視して
蒲団の部屋へ逃げ込んでしまいました。

恐る恐るトイレを覗きましたが、
何もいません。
でも、しばらくすると


「ひゅう~~~!ひゅう~~~!」

(-^〇^-) ハハハハ

トイレの窓の隙間から風が入ってくる音です。

真剣な顔でお尻を出したまま走って行った
由紀子の姿がおかしくてトイレの中で一人笑ってしまいました。

でも、お化けが出てくるときの擬音をしっているんだぁ・・・
なんて変な感心もしてしまいました。(笑)




=END=
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