ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

大荒れ

2008年03月31日 | ゆきちゃんの日記
夜中に由紀子が頭を叩く音で目が覚めました。 

PMSが始まっているので、
夜の眠りが浅くなっているのでしょうが 

今月も荒れそうですね・・・。
(┐・・┌)ゲソ~~ 
 

頭を叩けば私が側に来ると思っているのです。 

その誤学習を正すためにもこ
こはグッと我慢して知らん振りです。 

頭を叩くたびにパカパカとかなり大きな音がします。 

その度に私も胸が痛くなります。 

ゆきちゃん、お母さんも辛いんだよ・・・

早くやめて!! 
 

頭を叩いても私が部屋に来ないので、
さらに苛立って次は泣き始めました。 
 
それでも無視!
/(;-_-;)\ 
 

しばらく一人でパニクッて大騒ぎをして、
やっと静かになったと思ったら 

「おかあさん!オシッコ!!」 

と、言いながら部屋から出てきました。 

なんとか落着いたようです。 
 

一緒にトイレまで行って
(廊下が暗いから電気をつけてやらなければならないのです。)
着替えをさせようとしたら、
珍しく失敗していませんでした。 

ここ2年ほど、
毎晩おねしょが続いていて、 

夜中にトイレに起きた時はすでに・・・

なのですが、今晩はラッキーでした。 

 
そのことをいっぱい誉めてやったら、
すっかりご機嫌もなおって笑顔になりました。
 
♪(*⌒▽)ヾ(^▽^*)よしよし 
 

その後、布団に連れて行ったら 

「おかあさんと2人で寝る。」
ゞ(ーー*) 
 
そうそう・・・
穏やかにそう言ってくれれば
私は一緒に寝てやれるのよ! 

 

「自傷が起きるのは感情が全て自分に向かうからで、
側に誰かがいて感情を流す事ができれば
自傷は少なくなる場合がある」 

主治医からもそう言われているので、
添い寝をする事はOKということにしているのです。
 
でも、私を呼びつけるために
自傷をする事は止めさせなければ!!
 
イライラしたら自傷をする前に
私を呼んでくれるようになるまで、
我慢比べです。 
 

一緒に寝て20分ほどしたら、 

「一人で寝る!」 

この言葉が出たらもう大丈夫です。 

私が自分の布団に戻った後
静かに夢の中へ誘われていきました。 
 

やれやれ! 

でも、時計を見たら5時15分。 

あ~~~!後15分で私の起床時間じゃないか・・・
(! ──__──)
 

=END=



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共感覚

2008年03月30日 | ゆきちゃんの日記
テレビで脳の不思議な働きについての
番組をやっていました。 

その中に「共感覚」というのがあって・・・。 
 


共感覚(きょうかんかく、synesthesia, synæsthesia) とは、
ある刺激に対して通常の感覚だけでなく
異なる種類の感覚をも生じさせる
一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。

例えば、共感覚を持つ人には
7という文字に青い色を感じたり、
音階のミの音に緑色を感じたり、
ハンバーグの形が苦い味に感じたりする。

英語名 synesthesia は、
ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と
感覚を意味する aesthesis から名づけられた。
感性間知覚。 

***フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より*** 
 

番組の中に出てきた男性は音や文字によって
口の中に味を感じるという事でした。 

最初はおもしろそうだと思ったのですが、
彼は町の中を歩いていると吐き気がするほど
いろんな味がして我慢ができなくなるといいます。 

私たちには想像もできないほど、
大変な生活のようです。 
 

実は我が家にもこの共感覚を持つ人が2人います。 

ねーねーとまーまーです。 

彼女たちは曜日と数字に色がついているらしいのです。 
 

ずいぶん前から二人でそう言っていたのですが、
私には今一理解できませんでした。 

でも、この番組のおかげで納得です。 

彼女たちは

「学校に行っている頃、
時間割を書く係りをしても、
色をつけるのに全然苦労をしなかった!!」
 
なんて、変な自慢をしていました。(笑) 
 

このくらいの共感覚を持つ人は
20人に1人の割合でいるそうです。 

ただ、ほとんどの人はその感覚を自覚しているけれど、
他の人もそうだと思い込んでいるので、
何も違和感を感じていないそうです。 

残念ながら私にはその感覚はありません。 

ちょっとうらやましい気がするのはなぜでしょう?(笑) 
 

共感覚は絶対音感と同じように
障がいとは見なされません。 

それは、共感覚を持っていても
日常生活にはほとんど支障がないからだそうです。 

でも、強度の共感覚はやはり辛そうですけどね・・・。 
 
人間の脳って本当に面白いですよね。 
 
 

それで、ちょっと由紀子のことを考えてみたんです。 

三姉妹の内、
二人も共感覚を持っているとしたら、
きっと由紀子も持っているんじゃないでしょうか? 
 

もしそれが、数字とかの色ではなく
音や言葉についてだったとしたら・・・。 

音を聴いた時にいろんな感覚が一緒に起きるのだとしたら、
苛立ったりするのも納得できる気がします。 
 

それに、好んで言う独り言についても・・・。 
 

「ガンコちゃんはピンクの恐竜のおんなのこ」 

「それはCM2の後で・・・。」 

「さぁ、ついてきて~!」ets 
 

ほとんど意味不明!(笑) 


でも、何度も何度も繰り返して
言っているときがあるんですよ。 
 

それが何故なのか解らなかったのですが、 

もしも、この言葉が気持ちの
いい感覚を呼び起こすのだとしたら・・・。 

そう考えたらなるほど・・・

って、気がします。 

もしかしたら、
甘いおいしい味がするのかもしれませんね。(笑) 
 

由紀子に本当に共感覚があるのかないのか? 

何も答えてくれないのでぜ~んぜん解りませんけど、
 
そう思ったら、
由紀子の独り言を聴くのもちょっとだけ楽しくなりました。


=END=
 
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現川へ

2008年03月29日 | ゆきちゃんの日記
由紀子が行きたがっていた現川へ行ってきました。 


 
ここが以前音楽療法を受けていた教室です。 

自然に囲まれて・・・

まるでトトロのお話の中に出てきそうな家です。 
 

今まで過去に戻る事をとても嫌がっていたのに、 

どうしてここだけは戻りたかったんだろう? 

私は不思議でならなかったのですが、 

教室に戻った由紀子の姿を見て
なんとなく解かった気がしました。 


 
とても落着いたようすで、
シャボン玉を吹く由紀子です。 

外を眺める由紀子はとても穏やかでいい顔をしていました。 

懐かしんでいる・・・そんな気さえしました。 

何を思い出しているんでしょうか? 
 

きっと、今まで由紀子がこだわっていたのは
過去の「人」だったんですね。 

ここで音楽療法をしてくださっていたH崎先生は
今でも大村でレッスンをしてくださっているから、
過去の人ではないですものね。 
 

だとしたら、
ここでパニックを起こして泣いた事や、
楽しくレッスンをしたこと。 

それにK村先生と再会して歌を歌ったことなどの思い出は、
由紀子の中ですんなり受け入れられているという事なのでしょう。 

 
 
猫のハイジとも再会してきました。 

猫も人じゃないからいいのかな?(笑) 
 

そして、ヤギのガラガラドンもいましたよ。
 
以前よりも角が立派になって・・・
とても怖くて側には寄れませんけどね。(笑) 
 

この場所が由紀子にとって癒しの場所なのだとしたら、 

これからも時々連れて来てやりたいと思います。 

もしも高等部に入って
環境の変化に戸惑ってしまって、
あの頃のように家の中に閉じこもった時も
ここになら・・・

そんな気がしています。

 
その時はここで親子で合宿でもしましょう。(笑) 

ここは宿泊もできるんですよ。 

貸し別荘みたいです。
(*⌒ー⌒*) 
 

近くの山に私が大好きだった桜の木があるのですが、
ちらほらと花が咲き始めていました。 

あと少し後だったら、
満開の桜の木の下でお花見ができたのに、
残念でした。 
 

由紀子が安心して出かけられる場が見つかって
とても嬉しい母です。


=END=
 
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制服

2008年03月28日 | ゆきちゃんの日記
今日は高等部の合格者説明会。
 
保護者のみの出席という事だったので、
由紀子はヘルパーさんに預けて一人で行ってきました。 
 

義務教育ではなくなる高等部の生活。 

どのように変わるのか、
今日の説明を聞いてもよく解りませんでした。 

もうまな板の上の鯉の心境です。 

不安はいっぱいだけど、
なるようにしかならないって事ですね。 
 

説明会の後は高等部で使う道具の購入です。 

養護学校とはいえ、
普通の高校と同じぐらい購入品があります。 
 

靴だけでも

革靴・上履き・体育館シューズ・運動靴・長靴 
 計5足 

それに、

作業着に雨合羽・トレーナー・Tシャツ 

そのほかに

制服に体操服にジャージ 
 
ドッヒャー( ゜▽゜;) 


お札が羽根を生やして飛んで行っちゃった!!(笑) 
 

でも、家に帰って由紀子に制服を着せてみたら、
意外に似合っちゃって!(笑) 



15歳・・・

高等部入学をやっと実感できた気がします。 
 

由紀子も制服が気に入った様子で笑顔で鏡を見ていました。 

新しい春。 

この制服を着て頑張ろうね!! 
 
 
夜に、仕事から戻った、ねーねーに 

「可愛いでしょう?」 

って、写真を見せたら 

「漫才師みたい」
o(〃^▽^〃)oあははっ♪ 

ですって!! 

失礼な!!
(¬ε¬)ぶぅ


=END=
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音楽療法

2008年03月27日 | ゆきちゃんの日記
今日は由紀子の音楽療法の日です。
 
H崎先生やT中先生と
楽しい時間を過ごしてきたようです。 
 

由紀子が音楽療法を受け始めたのは5年生のころでした。 

その頃は長崎に住んでいたので、
JRに乗って現川という山の中の教室へ通っていました。 
 

現川というところは、
長崎市内からJRでトンネルを通って行くと
10分ほどで行けるのに、

車で行くと1時間近くもかかってしまうと言う
不思議なところでした。(笑) 

自然がいっぱいで、
四季の風景がはっきりしていて・・・ 

由紀子がレッスンを受けている間、
私はカメラを片手に山歩きをしていました。 
 

それが、小学校を卒業して大村に引越しをしたので、
現川へ通えなくなってしまいました。 

一度はあきらめかけたのですが、
H崎先生が手をつくしてくださって、 

お友達のT中先生の教室を借りて
音楽療法を続けられるようにしてくださいました。 

教室をお借りする上に、
時には音楽療法にT中先生も参加してくださって、 

由紀子一人に二人の先生と言う、
贅沢なレッスンになりました。 
 

あれから3年。 

今度は高等部に進学するのに伴って、
下校時間が遅くなって、
T中先生の教室をお借りするのが
むずかしくなるかも知れないと言う話がでてきました。 

T中先生の生徒さんのレッスンの時間と重なってしまうのです。
 
あぁ・・・また音楽療法の危機! 
 

もし、教室が借りれなくなった時には
現川まで車で通うしかないかもしれない
という話になっていたのですが、

大村から現川まではやはり1時間近くかかります。
 
由紀子は調子が悪い時には
車の中でパニックになって、
ドアや窓をガンガン叩くので、
長時間二人きりのドライブは怖い。 
 

これからどうするか・・・
いろいろ考えていましたが、 

今日、H崎先生から、曜日を変えて、
今までとおりにレッスンができるようになったと言う
嬉しい報告がありました。 

よかった!! 
 
 
でも、現川のあの風景やムード・・・
戻りたい気持ちも確かにありました。 

それは由紀子も同じだったようで、
現川の話をしてから急に現川へ行きたいと言い出したのです。 

「車で現川よ!!」 

JRではダメなのね!(笑) 
 

由紀子は今まで過去になってしまった場所には
戻れないというこだわりがありました。 

たとえば卒業した保育園や小学校とか・・・

思い出がいっぱいある場所から
ある一定の時間離れると、
そこに戻れなくなるんです。 
 

それが、なぜか現川へ行きたいと言う・・・??? 
 

何故なのかよく解りませんが、
そんな気持になったのなら
何とか連れて行きたいと思います。 

今度の土曜日にちょうど休みで
戻ってくる予定になっているまーまーに運転をお願いして
連れて行くことにしました。 

H崎先生にも都合をつけてもらって・・・。 
 

さぁ、どうなるでしょうか? 


由紀子が過去の場所へどんな形で戻るのか・・・ 

私はとても楽しみです。 

もしかしたら、
目の前にしてパニックになるかもしれない。 

でも、それでもいいです。 
 
もしも、うまく戻れたら不定期でもいいので、
現川でもレッスンが受けられるようにしてやろうと思います。 

夏休みとか、長い休みの時にでもね。 
 

あの がらがらどん 
のように大きなヤギはどうしているだろう? 



 
教室で飼われていたハイジという名前だった子猫は、
おおきくなっているだろうなぁ~。 

 
 
母も楽しみです。(*⌒ー⌒*) 

 
=END=
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