ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

23.行動の機能のアセスメント

2017年11月27日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


由紀子の日記も書きたいのですが
「行動の理解」という章が
もうすぐ終わりなので
頑張って勉強をします。

4.行動の機能のアセスメント

1)具体化と行動観察記録


問題行動に介入するときにはその記録をとることが重要で

具体的な指導の手立てを考えるときにも
現在問題になっている行動を
正確な言葉で書いておくことが必要なのだそうです。



施設などで
問題行動について介入するときには
たくさんのスタッフが関わることになるので
どの行動に対応するのかを共通理解できるようにすることが大事で
誰が見ても判断できるように
出来るだけ具体的に書くようにします。





例えば、
「多動で目が離せない」
という表現だけでは、漠然とし過ぎていて
何が問題なのかがわかりません。



この表現の仕方は
親が子どもの問題行動を相談するときに
よくやりますよね?!


親は目の前で起こっている
問題行動を今すぐどうにかしたい!
という気持ちが強いから
話をする時に、まずその問題行動の事だけを
強調してしまうのかも・・・
(; ̄ー ̄A アセアセ…



では、どのような見方をすればいいのか




「多動で目が離せない」

    ↓
具体的な記述

・「家から飛び出す」
・「外出した際に、つないだ手を振りほどいて
  どこかに走り出す」
・「病院の待ち時間に待合室で走り回る」


なるほど・・・
前後の状況をきちんと記録するということですね?!
(*ゝд・)b ?!


そして、具体的にする場合「~しない」というような
否定形の表現もよくないそうです。


「朝の支度をしない」

    ↓
具体的な記述

・「朝の支度をしないでゲームを続ける」
・「朝の支度をしないで30分以上かけて服を選んでいる」


朝の支度をしないで何をしているかを
書くということですね?!





次に、具体化した問題行動が
いつ・どこで・誰と・何をしている時に生じ
どのような結果がもたらされたのかを記録します。


これは、前回勉強した
行動の機能を把握するためです。

そして、その時に取った対応が
適切だったかを判断する為でもあります。


記録を続けていると
問題行動の増減などが解ります。



本には記録シートの例などが載っています。
共通したシートに記録をすることで
施設などではみんなで情報を
共有することができるということです。


次に、行動観察記録から読み取りをします。


例)
「他の利用者に噛みつく」という行動が
夕飯後の自由時間に頻発しているのであれば

その時間帯に心の準備や環境の整備などの対策をとったり
その時間帯だけ人的支援を多くすることもできる。


なるほど~!



記録については
私もすごく大事だと思います。
(`・ω・´)b


由紀子の主治医は
私が記録魔だということを知っているので(笑)

何か問題が起きるたびに
よく記録をとるように指示をします。
( ̄_ ̄ i)


おかげで、今日勉強したような記録の取り方が
身に付いたような気がします。

その結果、由紀子の問題行動を見るときに
何が原因なのかを考える習慣が付きました。


今までで、一番記録を取ってよかったと思うのは

由紀子のPMSの診断をするための
基礎体温と行動の記録です。


半年間、毎日朝に基礎体温を計って
その日のパニックの回数や体調
夜の睡眠の状態などを
表にして記録を続けました。


その結果
生理の周期とパニックの状態が
シンクロしていることが分かって
正式にPMSだと診断をしていただきました。

ちなみに、この由紀子の記録は
性教育をしてくださった先生が
学会で発表をされました。


この記録のおかげで
不眠やパニックになりやすい時期が
予測できるようになって

歯医者や美容院などは
PMSではない時期に予約を入れて
落ち着いて受けられるようにしたり


PMSの末期の一週間は
不眠になりやすいと分かっているので
安定剤を追加して寝かせたりすることが
出来るようになりました。

そして、
パニックが激しくなっても
あと何日我慢をすれば
落ち着いた生活が戻ってくると
分かるようになったので
冷静に対応ができるようになりました。


でも、それでも
時々、母子でバトルこともありますけどね!(笑)

これは、母の未熟さゆえです!!
( ̄▽ ̄;)ゞ…あは、あはは



デイサービスでも
由紀子の生理の周期に合わせて

PMS期は刺激を少なくして
終ったら活動を増やす

と、言うように活動の内容を変えてもらっています。




記録をとるというのは
面倒くさいし、根気のいることなので

記録魔と言われている私自身も
年齢と共にいろんな事について細かく記録するのが
難しくなってきました。


でも、記録をとるようなつもりで
由紀子の行動を見て考えることは
出来ると思うので
これは心がけたいと思います。


これで、
第5章 私たちの行動のわけ
--行動の生じる理由と対応を知る--
は終了です。


今日はここまで!





この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
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22.強度行動障害について(自動強化の機能)

2017年11月26日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


やっとゆっくりと本を広げる時間が取れたので
久しぶりに「強度行動障害」について
勉強をしようと思います。


前回は、問題行動は「コミュニケーションの機能」を持つ
と、いう事を勉強しました。

この場合の対処法は
「同じ機能を持つ適切なコミュニケーション行動を教える」
ということでした。

行動の理解 つづき


今日は
「自動強化の機能」についてです。

自動強化とは、その行動自体が行動を強める働きがある場合のことです。


(-″-;)うーむ・・・・・・
言葉だけではよく分からない!!(笑)



例として
退屈な時間に頭を叩く自閉スペクトラム症の人の話がありました。

自閉スペクトラム症の人には
感覚が過敏な人がいますが、
同時に痛みなどの感覚に対して鈍い人がいます。


由紀子も聴覚は過敏ですけど
痛みには鈍感です。

かゆみにはすごく敏感なのに
何故?っていつも思います。(笑)



その人が、退屈な時間に頭を叩くという
問題行動がある時

それは、頭を叩く事で感じる感覚刺激を
求めている場合があるということです。


前回学んだABC分析をすると

A(行動の前の刺激や出来事)

何もすることがない
(感覚刺激がない) 

B(行動)

頭を叩く

C(行動の結果)

感覚が得られる
(感覚刺激がある)

となります。


頭を叩くことで得られる感覚刺激を求めて
行動がどんどんエスカレートしていくということのようです。


自動強化の場合は、いったん止めさせても
しばらくするとまた始まってしまう事が多いので

対策としては

「他に楽しめる余暇活動などを広げることで
頭を叩くという行動と置き換える」

ということでした。



由紀子の自傷行為は
コミュニケーションの機能が強いと思うのですが
この自動強化の機能もあると思います。

今は頭を叩くという自傷行為は治まっていますが
足を叩いたり、胸を叩くという自傷行為は続いています。

そして、新たに始まったのが
指の皮を剥ぐという自傷行為です。

退屈な時間が続くと指を噛む時間が増えて
指が赤むけ状態になってしまいます。


由紀子も痛みの感覚刺激を
求めているのだと思います。


対処法の余暇活動の大事さについては
由紀子が小さなころから言われていたので
ずっと心がけて育ててきたつもりだったのですが

成長するにしたがって
感覚が過敏になって外出がむずかしくなりました。

公共交通機関が使えなくなり
スーパーは音が苦手で入れなくなり
テーマパークはキャラクターが苦手でダメ
最後には街中の道を歩くことすら嫌がるようになって

身動きが取れなくなってしまいました。

以前はどこにでも出かけられる子だったのに・・・
┏(_ _;)┓ガックリ


ドライブは好きですが
イライラすると運転をしている私に
殴りかかってくるようになったので
二人きりでの長距離のドライブは
危険で出来なくなりました。


屋内での余暇活動は
パソコン、塗り絵、パズル、刺繍・・・
と、いろいろやらせていますが
根気のいるものばかりで
不安定な時には長時間はできません。


どうすればいいのやら・・・・
┐( -"-)┌ヤレヤレ


余暇活動って、私にとっては
永遠の大きな課題です。



他の自閉スペクトラム症の人は
どんな余暇活動をしているのか
知りたいです。



あぁ、なんだか愚痴ばっかりになりました。
(⌒-⌒; )すみません!(笑)



この章に書いてある対処法を読むと

「分かっているけれど・・・
いろいろやってみたけれど・・・」
…乂-д-)ムリ!!

と、ついつい思ってしまいます。(汗)


もしかしたら、これって
私の中のあきらめに対する
言い訳なのかもしれません。
(;^_^A アセアセ・・・


由紀子の強度行動障害がつらくて
何とかしたいと思って始めた勉強なのに・・・

ちょっと反省をして
素直な気持ちで勉強をしようと思います。
(p`・ω・´q)




言い訳の部分を削除しようかとも思いましたが
これも親の心の葛藤ということで
そのまま残します。
( ̄▽ ̄;)ゞ


今日はここまでにします。



この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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21.行動の理解 つづき

2017年11月16日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


3.行動障害に対する機能的なアセスメント

行動障害に対して治療的な対応を行う場合に
必要なのが機能的なアセスメントなのだそうです。


治療的・・・・なんだか期待してしまう言葉ですね?!(笑)


機能分析とは

ある行動について、

A:行動の前の刺激や出来事
B:行動
C:行動の結果

の3つの要素から考えて
その機能(目的)を分析する方法です。
ABC分析ともいうそうです。


①コミュニケーションの機能

例として
「頭を叩く」という
同じ行動について
機能分析が書かれてありました。


いろいろなパターンの
分析の結果だけを書きます。


例Ⅰ

お母さんが食事の支度をしている
(お母さんが自分に注目していない)


頭を叩く



お母さんが来てかかわる
(お母さんの注目を得られる)

この場合は、「頭を叩く」という行動の機能は
お母さんからの注目を求める行動
「注目要求機能」をもつ


例Ⅱ

嫌な作業をさせられる
(嫌な作業あり)


頭を叩く


嫌な作業をしなくてすむ
(嫌な作業なし)


この場合は、嫌な作業をさせられそうになった時に
「頭を叩く」ことでその作業をしなくてすむ
つまり、嫌な刺激や状況を回避することになる。
「回避や逃避の機能」をもつ


例Ⅲ

車から降りるように促される
(ドライブなし)


頭を叩く


ドライブに行ける
(ドライブあり)


この場合は、ドライブをもっと続けて欲しい時に
頭を叩くことでドライブを続けてもらえる。
「物や活動の要求機能」をもつ


このように困った行動には
本人のコミュニケーションとしての機能を
持つことがあるのだそうです。


機能の分類にの仕方はさまざまで
いくつか複合していることもあるそうです。

ABC分析を行うメリットは
このように目に見えない行動の機能に
気付くことができるということです。




ここには例題の状況を詳しく書いていないので
分かりにくいかもしれませんが

本を読んでいると
とても納得できる分析だと思いました。



由紀子はここに書かれてある
全てに当てはまる気がします。(笑)


自傷行為は由紀子にとって
コミュニケーションの手段だったのか・・・
ちょっと複雑な気持ちがします。
(-″-;)うーむ・・・・・・




困った行動がどのようなコミュニケーション機能を
持っているかということがわかると
対応策を考える時に大きなヒントが得られます。



対応策の一つとして
「同じ機能を持つ適切なコミュニケーション行動を教える」



たとえば、「注目要求機能」の場合は
「頭を叩く」という行動の代わりに
「ママ」「見て」などといった呼びかけの言葉や
絵カードやジェスチャーを教える


なるほど・・・

でも、この対応策ってすごく正しいと思うのですが

実践するには
大変な努力と忍耐と時間が必要だよねぇ~~と
思ってしまいます。(汗)

理論は知らなかったけれど
それをやって挫折した経験があるものね・・・(笑)


それを言ったらおしまいなのかもしれないけれど・・・
(;^_^A アセアセ・・・


今日はここまでです!


この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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20.行動の理解

2017年11月15日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


やっと本を開く余裕ができたので
久しぶりに強度行動障害についてです。

でも、頭がうまく働かない!
( ̄ェ ̄;)


油切れ?(笑)


頑張って頭を回転させて
サビを落としたいと思います。




今日からは「行動の理解」という章に入ります。

1、行動障害と環境要因

前回までのアセスメントの中に出てきた
知能検査や適応行動の判定は

対象となる人の能力を
定型発達と呼ばれている一般の人たちと比べたり
その人の内面を評価したりするものでしたが

WHOで採択されたICF(国際生活機能分類)では
障害の背景因子について
個人因子と環境因子という観点から説明されています。





簡単にまとめると・・・

たとえば、由紀子の強度行動障害について知るには

由紀子の自閉スペクトラム症や知的障害が
重度だから(個人的因子)ということだけではなくて

どんな環境の中で問題行動が起きるか(環境因子)を
評価することが大事だということです。






2.行動障害と学習


同じ行動でも
その行動の成り立ちが違っているということが
書いてありました。




「叫び声をあげて泣き出す」という同じ行動をとる
ハナコさんとタロウさんの事が例として挙げられています。



ハナコさんは聴覚過敏で
過去に「スーパーのたくさんの人ごみの音」によって
叫び声をあげて泣き出した経験をした後に
スーパーマーケットの駐車場に止まっただけで
叫び声をあげて泣き出すようになった


タロウさんは一人ぼっちでいるときに
よく叫び声をあげて泣き出す行動が見られ
職員が駆け寄ると収まって、笑顔になる




ハナコさんの場合は
スーパーマーケットの人ごみの中で受けた刺激
つまり、「叫び声をあげて泣き出す」という行動の前に
与えられた刺激によって引き起こされたもの。


レスポンデント条件づけによる学習は
その行動を引き起こした刺激や
その刺激と同時に存在する様々な刺激
建物や駐車場などの刺激にも
同じような行動を起こすようになる。



( ・_・)ん?



「レスポンデント条件付け」の意味が
解らなかったので調べてみました。


レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)とは
梅干しのような酸っぱいものを見ると
唾液が分泌されるなどの、
経験によって後天的に獲得した反応を条件反射と呼び、
条件反射が確立される課程をレスポンデント条件づけと呼ぶ。


あぁ・・・パブロフの犬の事ですね?!
(⌒^⌒)b なるほど




タロウさんの場合は
職員がきて声を掛けてくれるという
行動の後の結果を得るために起きている行動


同じ「叫び声をあげて、泣き出す」という行動でも
その行動の成り立ちは違っている。





自傷行動や他害行動、破壊的な行動なども
生まれながらに持っていた行動ではなくて
環境の中で学習した行動なのだそうです。



困った行動の多くが学習された物ならば
適切な行動を学んでいくことで改善していくことが
可能なのだそうです。


その為には
目の前の行動だけに注目するのではなく
行動の前後に何があったかを知ることが必要になります。



ここで思い出すのが
由紀子の精神科の主治医の言葉ですよねぇ~~!


「自傷が始まった時にどうするかを考える前に
どうして自傷が起きるのかを考えましょう。
そのことが解決しなければ、自傷をいくら止めて
問題の解決にはならないから・・・。」

自閉症の特性(自傷行為について)

結局、あの頃なにもできなかった・・・・

あの頃に、誤学習を正すことができていれば
強度行動障害にはならなかったのだろうか?

今さら考えても仕方がない事ですが
やっぱり思ってしまいます。


今日はここまで!




この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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19.行動障害のとその支援に関するアセスメント情報

2017年10月31日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


1.診断や評価による情報

医学的な診断名がアセスメントの基本と書きましたが・・・


行動障害には「知的障害」と「自閉スペクトラム症」が
関連することが分かっていて
この二つの障害は合併していることが多いのですが

医学的診断名ではどちらか一方しか
記載されていないこともあるのだそうです。



由紀子の場合は
診断書には「精神遅滞、自閉症」と
記載されていますが



友人の娘さんは
幼い頃に診断を受けた時には
知的障害しか目立たなかったので
「知的障害」という診断でしたが

成長していくうちに
自閉的な特性が出てきて
親は自閉スペクトラム症もあると
思っていると言ってました。

でも・・・

ドクターもその事は承知しているけれど
診断名は今でも「知的障害」のみだそうです。


そのままでも手帳はA1だし
区分もそれなりの判定をもらっているので
生活には支障はないと言っていました。



そんな人も多いのかもしれませんね?!




自閉スペクトラム症については
アセスメントツールで福祉の現場でも
評価をすることはできるそうです。

でも、注意すべきことは
医師以外が行うものは
あくまで「評価」であって
「診断」ではないということです!!




福祉の現場で「自閉スペクトラム症」と評価されたら
病院に行ってちゃんと診断を受けるべきということですね?!
(*ゝд・)b ?!



「アセスメントツール」という言葉が
出てきましたが
これは評価をするための検査の事のようです。

ここでは「PARS-TR」という
ツールが紹介されていました。
日本語にすると

親面接式自閉スペクトラム症評定尺度テキスト改訂版2015
(⌒-⌒; )むずかしい~!

幼児期から成人までを対象として
親やその人をよく知っている人への
インタビュー情報をもとに専門家が評価するもの!

だそうです。



2.行動障害の有無や種類に関する全体的な情報

行動障害の現れ方は個人によって違います。

自傷行為
他害行為
破壊的行動
異食
排せつ
睡眠
他にもいろいろ・・・

また行動障害は環境の違いによって生じ方が違います。

場所

状況
活動
・・・など


行動障害があるかないかの評価をするためには

あるとしたらその種類や程度はどれくらいか等の
全体的な情報が必要です。



支援の現場では複数の支援者の目から見た
情報を出し合い、話し合いながら行うと信頼性が
高くなるし、スタッフ間共通理解も得られるとのことです。


家庭と支援現場で様子が異なる場合もあるので
両方で評価をするのがいいと書いてありました。


ここでのツールは
「強度行動障害判定基準」

この内容については
前回のお勉強で
強度行動障害判定基準
に書きました。

補足ですが
各項目ごとに頻度や強度に応じて得点(1点.3点.5点)をつけ
合計得点が10点以上が強度行動障害と定義します。


もう一つ
「行動関連項目」

これは行動援護、重度訪問介護、重度障害者等包括支援などの
福祉サービスを受けるときの基準点を算出するものです。

①コミュニケーション ②説明の理解
③大声、奇声を出す ④異食行動
⑤多動、行動停止 ⑥不安定な行動
⑦自らを傷つける行動 ⑧他人を傷つける行動
⑨不適切な行動 ⑩突発的な行動
⑪過食、反すう等 ⑫てんかん

以上の12項目について0~2点で評価して
10点以上が対象となります。


由紀子さんは、どちらも一発合格でした。(笑)

自慢にならないか・・・
( ̄▽ ̄;)アハハ…




3.行動障害の機能に関する情報

前の項目での情報は
行動の種類(自傷行動か他傷行動か破壊行動か)や
どれくらいの程度なのかを知る情報でした。

ここで出てくる
「行動の機能のアセスメント」は
支援や治療にかかわる最も重要な情報だそうです。


行動障害は環境的な要因によって生じる!
ということが分かって来ているのだそうです。


たとえば、「頭を叩く」という自傷行動のある人も
一日中叩いているわけではなくて

暇な時とか要求が通らない時とか
特定の状況で叩いていることがあります。

同じ「頭を叩く」という自傷行動でも
どんな状況で起きるかは
個人によって違うということです。


なので、行動障害の支援のためには
その問題行動が

どのような状況で起きるのか(きっかけ)
問題行動の結果としてどのような環境の変化があるのか(結果)
の記録からその行動の意味を理解することができる!
のだそうです。


なるほど~~~!

私も由紀子の精神科の主治医から
パニックの時の記録を付けるように指示されて
しばらくつけていたことがあります。

その時は思春期で大荒れの時期だったので
私の記録では
きっかけや結果は出てきませんでした。

あの頃は、ちょっと声を掛けただけで
爆発してましたからね・・・

きっかけなんて・・・「機嫌が悪い!」としか
書けなかったわ!
(;^_^A アセアセ・・・


今なら・・・と思うけれど

今は母も年を取って
そんな根気があるかどうか・・・
(⌒-⌒; )


長くなったので
今日はここまで!!




この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
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