ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

14.環境について

2017年10月06日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


環境の整備や調整についての勉強です。

この章の冒頭に
面白い例が書いてありました。


要略して書くと

私たちが慣れ親しんだ場所にいるときに
突然、停電になって真っ暗闇になって
その闇の中を移動をしなければならなくなったら・・・

慣れた場所であっても
私たちは、いろんな物にぶつかり
不安や恐怖に襲われて
床に這いつくばってしまうかもしれない。

その時に、普通に歩ける人がいるとしたら
それは、視覚障害のある人だろう!

環境が変わってしまうと
今まで大変だと言われていた人の障害が
無くなってしまう。

そして、環境が変われば
誰でも障がい者になる。

つまり、環境によって障害は変化をする!というお話です。



納得です
(゚ー゚)(。_。)ウンウン


行動障害の人の戸惑う環境は

周りが伝えようとしていることが
理解できないという環境

何をどうすればいいのかわからない環境


環境も障害を生み出している要因の一つだという事です。


この後、テキストには図や計算式などを使って
詳しく説明があるのですが・・・

その図を見ながら読むと
「なるほど~~!」って思うのですが
図が無いと私にはまとめられない!
(´~`ヾ) ぽりぽり・・・


ポイントだけを書きます。

1.環境が障害を生み出している要因の一つである。
2.環境を整えるためには、障害のある人の特性や力、
 何に困っているのかについて知る必要がある。
3.本人の生活の質の大きさは「本人の持っている力」
 「環境から引き出される力」「周囲の理解」によって
 大きくなったり、小さくなったりする。

ということです。


由紀子に当てはめて考えてみたら


由紀子が強度行動障害の症状を悪化させたのは
学校生活中だったのですが
とにかく行事が苦手でした。

特に特別支援学校の高等部は
実習などが長期で行われます。

由紀子には校内実習しかさせなかったのですが

ある日、教室に行くと
机の配置などが作業用に変えられていて
どこに自分の荷物を置くのか
どこに座ればいいのかわからなくて
戸惑って荒れていました。

しかも、スケジュールは大幅に変更されて
何をすればいいのかわからず不安で大荒れ!

家に戻ってからも
不安定で大変な毎日でした。


そして、やっと慣れた頃に
作業実習は終了!
(* ̄□ ̄)ガーン


翌日、教室に行くと
机がまた違う配置になっていて
スケジュールが変わっている。
(((; ̄∇ ̄)~((((;_△_) コケッ


ただ、元に戻しただけなのですが・・・

由紀子にとっては
元に戻るのも、環境の変化なのです。


作業実習だけでなく
運動会の練習が始まったり
宿泊学習の事前学習が始まるだけで
由紀子のスケジュールは
大きく変化します。

たぶん、その度に
説明を受けているはずなのですが
由紀子には理解できていなくて
いつも突然起こる
環境の変化だったと思います。


これが短いスパンで繰り返されるので
由紀子には大変な毎日だったのでしょうね・・・


先生方も、由紀子の為に
いろいろ手を尽くしてくださいましたが

たくさんの生徒がいる学校では
配慮にも限界がありました。


あの時、環境を変えるために
退学を選んだのは正解だったと思っています。


退学後は生活介護の施設に通所を始めました。

その生活は変化の少ない生活で
由紀子にとってはホッとする場所だったと思います。


それでも、その施設にも
運動会や遠足などの行事がありました。

学校とは比べ物にならないほど
緩やかな行事でしたが
やはり由紀子には負担だったようで
自傷行為は続いていました。


その後、眼を患って
現在の施設に移ったのですが

今の施設には行事はほとんどなくて
毎日が淡々と過ぎていきます。

施設では由紀子の特性を理解してもらって
いろいろ配慮をしてもらって
由紀子の大切な場所になっています。


それでも、時々暴れますけど・・・(笑)

以前とは比べ物にならないくらい
落ち着いたと思います。

やはり、環境は大切だと
痛感しています。


由紀子は、環境のほかに
PMSや気圧などの影響で
不安定になるので
完全に落ち着くのは難しいと思います。

これは・・・どうしたらいいのやら!!
┐( -"-)┌


淡々とした生活についてですが・・・

由紀子の精神科の主治医が
昔、話してくれたことなのですが・・・

自閉スペクトラム症の人が
毎日同じことを繰り返して
行事も何もない生活をしていると

「刺激も何もなくて可哀そうだ!」

と、いう人がいるけれど

その淡々とした生活が
自閉スペクトラム症の人には
とても快適で落ち着く環境だったする。



その言葉を理解できたのは
由紀子が強度行動障害になってからでした。
( ̄ェ ̄;)


過去の日記にも
環境について書いた物があったので
良かったらこちらも読んでみてください。

施設見学


この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト



=END=
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 母の思い | トップ | ちょっと中断 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
tomiさん (チャピ)
2017-10-08 20:32:15
こんにちは^^*

よく言われましたよ
「学校にいる時より、作業所での方が
変化少ないから、落ち着くと」
確かにイベントは少ないけど・・・。
それでもやっぱり、怒りモードのスイッチは入る。
でもあのすごいパニックはないかな?!

環境ですね。それが整えばですかね。

tomiさんは勉強してますね。
私はもうなんかアンテナがたっていないのか
全然勉強会のお知らせも見なくなりました。

ここで勉強させていただきます。
返信する
チャピさんへ (tomi)
2017-10-11 22:29:28
レスが遅くなってすみませんでした。

学校生活が楽しい自閉症の人も
たくさんいるのに
由紀子には辛い場所だったと思います。

思春期が終わって落ち着いたというのも
あると思うのですが
やっぱり、施設の生活の方が
淡々としていて落ち着くのかもしれません。

由紀子もお怒りモードは時々発動されますが
これは何が原因なのか・・・
PMSばかりでもなさそうだし!
いつまで続くのでしょうかね?
と、言うよりも
終るのだろうか?(汗)
返信する

コメントを投稿

強度行動障害」カテゴリの最新記事