12月に、スマトラ島(リアウ州)で活動してきました。
(写真は、トラを守るNGO/PKHSのパトロール隊の若者と)
今回の目的は大きく3つあって、ひとつは「インドネシア人学生を対象としたエコツアーの実施」です。
ふたつめは「有機肥料を使った野菜作り実験の確認と村での工芸品開発」、
みっつめは「インドネシア式の有機農業の勉強と工芸品づくりの研究」でした。
ブログでの報告も、この3つに分けて行おうと思います。
12月のエコツアーは、リアウ州のルンガットという田舎町にある大学の環境サークル
「OASIS」メンバーをOJTで育成する(活動の中でトレーニングを積む)目的で、
メンバーをふたり呼んでいました。
それから、ブキッ・ティガプル国立公園でNGOの村ガイドとしての経験を持つ
Mardiyus(マルディウス)さんも受け入れ側のスタッフとして同行しました。
日本からスマトラ入りするときには、参加者は6名いると聞いていました。
エコツアー前日に受け入れ側のメンバーがプカンバル(州都)に集まり、
エコツアー当日さて出発、となったときに驚くべきことが判明しました。
6人の参加者全員が、それぞれツアーをキャンセルしてきたというのです。
理由は、大学の試験のため・・・。
参加者を集めたカウンターパートのNGO(SERAI)の連絡が悪かったのか、
インドネシア人というものはそういうものなのか、当日の朝になって参加者ゼロ、
の現実にはびっくりしました。
それでも、OASISの学生2名、それからブキッ・ティガプル国立公園のレンジャーの
Andi(アンディ)さんもいたので、予定通りツアーを実施しました。
今回は、リンバンバリンの森(リアウ州西部)を訪れることが大きな目的でした。
この森は国立公園ではないのですが、地域住民によって豊かな森が残され、
WWFインドネシアが昨年土地を買ってログハウスを建て、
エコツアーの拠点として開拓しようとしているところで、
ツアー客を受け入れる観光チームもまだできたてほやほやでした。
OASISのメンバーに、ゆいツールが開発したプログラムを実施してもらいました。
リンバンバリンの観光チームと、アンディさんが参加しました。
ここの地域住民は、学校教育を受けているためか、
観光チームのメンバーに、住民が森を残している(守っている)理由を聞くと、
未来の子どもたちのために、という返事が返ってきたのが印象的でした。
リンバンバリンの森のあとは、ブキッ・ティガプル国立公園の観光拠点
「グラニット・キャンプ」へ向かいました。
ここでは、国立公園内のスマトラトラを守る活動をしているNGO、PKHS(ペーカーハーエス)の
パトロール隊の活動に同行させてもらいました。
彼らは、国立公園内にカメラトラップを設置し、データを解析してトラの数を調査しているのですが、
このカメラのデータ交換の作業を見学させてもらうことができました。
カメラが設置してある場所への道すがら、マレーバクの足跡やふん、えさを探したところなどを
見ることができたり、ヤマアラシがトラなどに食べられた残骸を見つけたり、
カメレオンのような生き物と遭遇したり、森を散策する醍醐味を味わいました。
残念ながら、正規の参加者はいませんでしたが、新しいエコツアースポットを開拓でき、
OASISの学生にとっては貴重な体験となりました。
今後、スマトラ島でのエコツアーをどう展開させていくか、考えながら活動を続けていきたいと思います。
(山)
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